94.どこまで台本があり、どこからがアドリブだったのだろう?“グーッモーニン!ベットナーーーム!!”から繰り出されるロビン・ウィリアムスの至芸。 彼が早口で連発するアメリカン・ジョークの面白さ理解するのは字幕では限界があると思います。でも、ジョーク内容云々よりも、声色を変え、微妙にテンションを変えながら怒涛のように繰り出されるロビン芸は凄いの一言です。 「プラトーン」がその代表作になると思いますが、ベトナム戦争をリアルに伝えようとしたアメリカ映画が次々誕生したこの頃にあって、異色の存在である本作。 しかしクロンナウアーと、あるベトナムの兄妹との関係などを通して見えてくる戦争の虚しさ、アメリカの傲慢さ。サッチモが歌う“what a wonderful world”を背景に挿入されるベトナム戦争の風景があまりにも悲しい。戦争の悲惨さを伝える直接的な描写は控えられながらも、戦争の虚しさを感じずにいられない作品です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-08-29 21:35:04) (良:2票) |
93.これは観た順序に左右されるんじゃないでしょうか。78年の「ディア・ハンター」から「プラトーン」、「ハンバーガー・ヒル」あたりまでの一連のベトナム戦争回顧映画を一通りリアルタイムで観ていた世代には、かなり新しかったし、ある意味ブームの終焉にふさわしい作品ではあったと思います。正直、ロビン・ウィリアムスという役者にまだあまり飽きてない頃だったのも正解でした。この後エンエンと続く彼の幸せ配達人ぶりを押しつけられた後では、はっきり印象も変わると思います。関係ないけどこれが初めて地上波で放映された時、ロビン・ウィリアムスの吹き替えをやった広川太一郎は本当にスゴかった。話芸で回す作品をよくまあここまで頑張ったものだと、彼の底力を感じました。ロビン・ウィリアムスの人情役者ぶりと戦場で起こった「ちょっといい話」みたいな作品にお腹いっぱいの今観ると、さすがに陳腐さは否定できませんが、当時としては力いっぱい善良な、偽善的ではあるけれど人の心の美しさを一生懸命描こうとしたこの作品には心を打たれました。ベトナムの真実を描こうとした映画はたくさんありますが、この映画でアメリカ人はようやく、そろそろベトナム(または戦った自分たち)を許そうという境地に達して来たということではないかな。 【anemone】さん 9点(2003-12-13 12:56:54) (良:2票) |
92.戦場に行く者、今戦場で戦っている者達のラジオのDJ、それがロビンだ。もしかしたら死ぬかもしれない者達に聞かせるラジオは、ロビンのマシンガントークどんだけの人に笑いと勇気を与えていたかと思うと、素晴らしい職業だと思った!! 【はりマン】さん 7点(2005-01-09 23:27:26) (良:1票) |
91.そうかー、バリー・レビンソンだったのか。私はほとんど終始一貫、この人の作品は好きかもしれない・・と今頃気づいた。 この映画のセリフは英語にうとい私には字幕以上のことはほとんどわかっていなくて、それは半分くらい理解できてないのと同じだろうと思うけど、英語が出来るにしたって人によってレヴェルはまちまちなんだから、そんなことはどうでもいい。 本作での、知らなかったかもしれないけれどここにこういう人たちがいて、そしてこんなことがあったんだよ、という語り口は、わるくなかったと思う。 2004年現在のイラクの状況のことを思うと、映画というものの限界性も感じないではいられないが、しかし、2003年初頭に実は本作はNHK教育テレビで放映されたのだという。 私は「マーズ・アタック!」をやはり同時期にNHK教育で見たのだが、「やるじゃんNHK」と思った私の直感はやはり当たっていたような気がしないでもない。 歴史の表舞台はときの権力者がつくっていくものだが、本当に社会を支えているのは無名の多くの個人だ。みんな、自分の立場でできることを精一杯やっているじゃないか。或いは、それが捨て石に過ぎなくても、一人一人の存在は大きいじゃないか。この映画はそういうことを言いたかったのかなと思う。 ロビンが今よりとっても初々しくて(ま当たり前か)、そこもよかったと思います。 【おばちゃん】さん 7点(2004-05-28 01:54:37) (良:1票) |
90.「ベトナム戦争帰還兵に対するオマージュ」というぐるぐるさんの観方 に賛成。話芸は重要だが,この映画のキーではないと私も感じた。また,それとは別の視点からこの映画を切り取ったanemomeさんのレビューがユニークだと思うのでちょっと一言。氏の文脈で言えば,この映画以降,戦争モノのテーマは「第二次大戦悲話」にシフトしていったと私は思う。品のない言い方だが,この映画は「ネタ」という意味では行き着くとこまで行った作品で,私は映画の良し悪しよりも,新鮮なネタを探していかなければならない商業映画の業みたいなものが気になった。第二次大戦ブームも一段楽した今,スタンスは違えど「笑い+戦争」というくくりでは同じといえる「ライフ・イズ・ビューティフル」のような映画が出現するのも当然なのかも知れない。 |
89.今まで観ずにいたこと、ロビンだったことで食わず嫌いしていたことを後悔しました。幾多のベトナムものがありますがこれは1.2を争う出来だと思います。我々は、基本的には西でも東でもない第3極に近いと思っているのですが、割合バランスよく作られています。こういうことは実際にあったのではないかと思わせます。女の子かわいかったです。今見ても時代の空気感が伝わる良作です。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2003-12-12 22:22:45) (良:1票) |
88.どんな状況でもユーモアを忘れないという態度がすてきです。ロビン・ウイリアムズにぴったりの役ですね。。戦争映画なのに全く暗くなく、しかもちゃんと言いたいことを伝えられている所がすごいと思います。あと、ベトナム人の女の子も可愛かったです。 【しゃぼんだま】さん 7点(2003-11-01 19:09:22) (良:1票) |
87.ほほう、評価低いですね。アメリカ人が、ベトナム戦争での自国の思い上がりを、ここまで率直に、しかも「笑い」の側から描いたという点で画期的な作品だと思います。これから前線に死ににいく若い兵士たちに、マシンガンのような放送禁止話芸を、せめてもの手向けとして疲労するところ、彼らを見送るロビンの、汗と涙でクシャクシャになった笑顔、名場面だと思います。 【ひろみつ】さん 9点(2003-10-24 23:46:28) (良:1票) |
86.えーと、かなり辛辣なご意見ばかりなんで、ちょっとフォローを(笑)・・・感動作として捉えると確かに無理がありますね。忠実にその現場にいた者として見るのが一番判り易いんじゃないでしょうか?あたしも重箱の隅をつつくほどのあら探しする人間なんで、偉そうな事は言えないけど、あの映画で表現される時代背景と世俗に関しては評価できると思ってます。過激で下品と☆氏が言ってますが、あれがロビンの売りだもの、結構アメリカのショー・パヴでは多い筈です。その点でロビン・ウィリアムスの魅力が十分に引き出されているんじゃないかなぁ。多分あれは、ジム・キャリーやトム・ハンクスがやっても同じ事になったと思う。そういう意味で言うと、やっぱり監督の技量がまずかったのかなぁ。ちなみに、フルーツでソフトボールをするシーンはどうかと思うけど、あの映画がベトナム戦争時のサイゴンだと考えると、他に代替するもんがうかばないねぇ。個人的にはあのシーンの笑顔の南ベトナム人達が非常に印象的でした。 【奥州亭三景】さん 8点(2001-06-26 21:12:08) (良:1票) |
85.吹き替えのせいか、ロビン・ウィリアムスが話すジョークのどこが面白いのか?全く分からないうえ下品な話ばかりなので終始不愉快だった。 ただ、ラスト当たりの人間ドラマ部分はそこそこ感じ入る所はあった。 【miso】さん [地上波(吹替)] 4点(2022-09-28 21:22:57) |
|
84.戦闘シーンの無いベトナム戦争映画。唐突感・違和感あった爆破テロですが、米軍の情報操作(何時の時代、何処の国でも行われている事を実感)とベトナムに対する正義の押しつけ上から目線を浮かび上がらせる不可欠なシーンだったところに脚本の見事さを感じます。スタンダップコメディアン出身ロビン・ウィリアムズ本領発揮のマシンガントークとトラックの兵士を見送る「絶対生きて帰って来いよ」との思いが滲む眼差し、共に忘れ難い名演です。フォレスト・ウィテカーも安定の名脇役振り。良作です。 |
83.ロビン・ウィリアムズのユーモアセンスは日本人の私には全く理解できなかったが、アメリカ人もベトナム人も平和を望んでいる人たちは皆同じ考えなんだなと気づかせてくれる内容でした。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-28 17:21:31) |
82.「グーッ、モオーニング」から嵐のようにくり出されるマシンガントークは、どこがどうおもしろいのか私にはまったく理解不可能なのだが、米国人特に生と死の間で戦っている兵士にとっては息抜きになるのだろう。前半はその理解不能と品のなさでまったくおもしろくなかったが、DJ降板になったあたりから良くなってきた。他の方も書いておられるようにサッチモの歌をバックにしたベトナムの映像には考えさせられるものがある。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-04-09 20:48:23) |
81.フォレスト・ウィッテカー、何回ベトナム戦争行ってるんだよ! 【カップリ】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-08-19 20:16:32) |
80.見どころはロビン・ウィリアムスのDJなんですが、これが日本人にはどこが面白いんだか、という感じで残念。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-02-17 23:01:59) |
79.ベトナム戦争の一面をこんな風に切り取ることもできるんだあ、と斬新ではありました。実らなかったベトナム人との恋と友情って持って行き方がちとライトノベル風な甘さがあって、後引く感動と呼べるほどの余韻がなかったかな。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-12 18:21:22) |
78.他にも何点かベトナム戦争の作品を観たことがありますが、こういった視点で描かれている作品は珍しいのではないでしょうか?一個人が反戦行動を起こそうとしてもやはり全体的な流れを止めることは不可能なのでしょうね・・・。戦場へ旅立っていく兵士たちを勇気づけている彼の姿は印象的でした。 【MINI1000】さん [地上波(字幕)] 6点(2008-12-15 12:22:36) |
77.他の作品ではまったく感じたことがないのに、ロビン・ウィリアムスをとことん遠くに感じる記念すべき作品となってしまった。好きな俳優だけに悲しい。何せジョークの9割が理解不能で全然面白くない。英語を理解出来れば笑えたのだろうか? 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-04-15 18:06:23) |
【ジダン】さん [地上波(字幕)] 5点(2007-10-26 20:52:33) |
75.最近、「ベトナム戦争映画特集」というのを個人的にやっておりまして、主要なベトナム戦争映画を一挙に観たのですが、これはちょっと毛色が違いますね。アメリカが「ベトナム」を描こうとすると、血生臭いものになりがちですが、この映画では、戦闘シーンもほとんどなく、ロビン・ウィリアムスのトークが大半を占める(半分以上理解不能ですが)。ベトナム人少女も可愛らしく、一服の清涼剤のような映画でした。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-08-07 17:03:15) |