7.で、第二部ですが、第一部ではもうひとつピンとこなかった龍之助のキャラが、ようやくつかめて、気分も乗ってくる。要するにこのヒト、人間じゃなくて、妖怪ですよ。千恵蔵が演じた甲斐があるというもの(相変わらず、多少エキセントリックなところがあるグータラ親父にも見えますが)。で、物語はというと、第一部を受け継ぎ、腰を上げて旅路につく竜之助と、これを海路追いかける兵馬。ついに運命の歯車が回り始める。と言いたいところですが、まあ、回り始めたとは言っても、空回りですね。この対決軸から離れて物語は別の方向にどんどん膨らんでいく。ラスト近くで兵馬が現れた時には、「ああそうそう、アンタもいたよね」ってな感じですよ。さあいよいよ対決も間近か、というところで第二部オシマイ。完結編を乞うご期待、って訳ですな。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-08-07 19:08:00) |
6.内田吐夢監督、片岡千恵蔵主演による「大菩薩峠」三部作の第二作。今回も千恵蔵演じる机龍之助は独特の存在感を放っていて他人を寄せ付けない得体の知れないオーラを放っているのだが、前作に比べるとやや丸くなり月を見ながら子供と戯れるなど前作からは想像もできないような一面が描かれているのが意外。龍之助が前作ほどの狂気を感じさせていない分ソフトな印象となり、前作よりは見やすくなっているが、大映版を先に見ているにもかかわらず登場人物のあまりの多さにはちょっと混乱した。(大映版ではそんなに混乱しなかったのになあ。)今回龍之助を助けるお徳を演じる木暮実千代がやはり素晴らしかった。ラストの千恵蔵の殺陣も見ごたえ充分。ところで本作は子供と戯れる千恵蔵や、ラストの槍を使った殺陣などどことなく同じ監督の「血槍富士」を思い起こさせる部分がある。きっと内田監督は意識して演出しているんだろうなあ。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-05-22 14:17:48) |
5.龍之助が前回に比べてすっかり丸くなってしまっている。 日本の原風景をリッチに再現した場面の数々はすばらしい。 しかしストーリーはなんだか散漫で、ツッコミ所も多かったような気がする。 深く考えずに眺める映画か。 【且】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-10-06 15:55:08) |
4.前作に増してこれまた登場人物の多いこと。本当に誰が誰なのか分らなくなりそうです。そんな中で相変わらず一人だけの世界を黙々と演じる片岡千恵蔵の演技に口調は本当に凄いものがあります。作品全体としては最初のに比べるとやや落ちる気がしましたが、それでもまずまず楽しめる出来にはなってます。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-10 22:00:51) |
3.だんだん多くなっていく登場人物に、気を緩めると誰が誰やら判らなくなる危険がある上に、すれ違いが多くなり、短気な人はイライラする危険が。しかし、見事な立ち回りや、魅力的な役柄の人物が多く、決してダレることがない。相変わらず女にモテル主人公がうらやましい、、じゃない。最後はどうなるのか興味深い。 【パセリセージ】さん 7点(2004-10-12 19:25:08) |
2.片岡千恵蔵は一人別世界。その場の空気が一瞬で緊張し、静かに声が響き渡る。ラスト、槍での立ち回りの迫力は凄まじい。魂から発する演技を見せつけられた。 【紅蓮天国】さん 6点(2004-08-30 02:59:12) |
1.千恵蔵が失明したのもあって全体的に静かな雰囲気だった。なにかある度に女に拾われる千恵蔵ってのがヒモみたいで面白い。登場人物は相変わらず多いし、二役もあり判別が難しいし、登場しては死ぬというのも少なくない。今作品では千恵蔵と錦之助が結局最後まですれ違いなのも残念。最後のほうで子供と錦之助の会話が消えてるシーンがあるんだけど、放送禁止用語でも言ったのかしらとか思ったり。 【バカ王子】さん 6点(2004-07-17 23:52:37) |