22.「アラビアのロレンス」から40年たつと、オマー・シャリフもこんな感じに。 「宗教(キリスト教・イスラム教・仏教)と文化」の三部作の著作をもつ監督の作品は、とりたててイスラム教プッシュではなく、そこここにエッセンスが置いてある感じ。 前半はロベール・サバティエの「ラバ通りの人びと」のような懐古的なパリの裏通りものでもあり、30年代のラバ通りに対してブルー通りには60年代の活気とカルチャー。 神経衰弱の父と暮らすモモが貯金箱をこわして街娼たちに近づくのは、母の匂いを求めてでもあるのだろうし、孤独な少年の人生はストリートにある。 通りをへだてたイブラヒムおじさんの小さな雑貨店にはところせましと商品が並べられ、なつかしい雰囲気。 手くせのわるいモモへの「万引きを続けるなら、うちの店でやってくれ」は、他の店でしょっぴかれないようにとの心遣い。 「アラブ人じゃあない」とも、トルコ商人の彼にも国の誇りがあるのだ。 厚化粧とカツラで若い女優に化けたイザベル・アジャーニが、映画ロケの合間にふらりと訪れたりも。 後半はためたお金をはたいて赤いスポーツカーを買いこみ、父も失ったモモとの故郷への旅。 イスラム世界に浸透していくユダヤ人のモモとイブラヒムとの養子縁組は、人種の壁に阻まれるのが苦い。 痛ましい結果におわるその旅でモモに残されたものは。 心の父イブラヒムと同じ言葉を口にし、ブルー通りに佇むモモには思い出と居場所がある。 【レイン】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-10-08 09:47:03) |
21.少年が娼婦と交わるまで、その少年の大人になる色んな過程があるかと思ったが、娼婦のシーンがピークでそれ以降何も無かった、もうちょっとメッセージ性や展開があってもいいのでhないか 【カップリ】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-07-15 14:04:47) |
20.激しい性衝動に翻弄されるユダヤ人の少年が大人になっていくさまを、イスラム教徒であるイブラヒムおじさんとの男同士の友情の中で生き生きと描いていきます。ラストも素敵で忘れがたい映画となりました。 【きのう来た人】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-04 06:43:26) |
19.おじさんというよりおじいさんだよねぇ。難しいのかよく解らなかったです。前半は好きな雰囲気が出ていたのですが。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 2点(2008-12-26 09:41:25) |
18.ジャケやあらすじはすごく良さそうなのに、観てみると、「・・・は?」って感じ。 舞台も設定も役者の雰囲気も良いのに、どのシーンも何が言いたいんだかさっぱり。 本当に中身が無くてポカーンとした。 【祥子】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-06-26 17:56:32) |
17.モモの父親とイブラヒムおじさんから、思春期の娘と息子を持つ者として、親としての自身を省みて、足りない所を気づかされる作品でした。「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」と常々思っており、苦しさの先に楽しさがあるとの考えで接してきました。今日からは、それに「幸せだから笑うのではなく笑うと幸せになれる」をプラスしていく事を、軽快な音楽と淡々とした展開の本作のように肩肘張らずサラリと実行していきたいです。ところで、私はあの女優がアジャーニとは気づきませんでした。出演に感謝です。 |
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15.ただひたすら、老いたオマー・シャリフを見るための映画でしかない、と思いました。・・・・・・それ以外は、パリの裏通りやトルコやらの、色々な風景がそれなりに綺麗なだけで、ストーリーも展開も、とてもつまらない。・・・・・でも、老いたオマー・シャリフは見るに値する。・・・・・・・ロレンスやジバゴのオマー・シャリフです。・・・・ドクトルジバゴの最後のシーンで、老いたジバゴは、路面電車からラーラの姿を見たかと思って老いかけ、倒れます。あの老いたジバゴと、この映画のオマーシャリフは、違う。・・・・もちろん、老いたジバゴは、若いオマーシャリフのメークからなっているけど、実際の老いたオマーシャリフよりも、もっと、もっと孤独で、心がすさんでいるいるように見えた。・・・・・・実際の老いたオマーシャリフは、なんと心広く、豊かに年をとったことだろう。ヨーロッパの現状である文化差別、貧富の差などを全部つつみこんで、なおにこやかにしてしている、そういう広さと深さが、この映画のオマー・シャリフから伝わってくるようでした。・・・・・・・(もしオマーシャリフ以外の配役だったら、2点とか3点をつけてもいい映画かもしれません) 【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-14 14:30:22) |
14.こんな人と出会えて良かったと思えるようなイブラヒムおじさんだけど、最後は唐突では?フランスらしく映像がカラフルで、街並みもよかった。コーランを読むのを強制はしないけどじわじわと影響を与えていく過程は良かった。 【Michael.K】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-01-20 18:46:58) |
13.パリに住むユダヤ人とトルコ系のイスラム教徒との触れ合いという設定は良いと思うのですが、話の焦点がまとまってない印象を受けました。 ただ、音楽の使い方や映像が非常にポップな感じが出ていて、さすがフランスといった感じでしたね。 【TM】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-12-21 12:02:58) |
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12.「フランスを舞台に」「ユダヤ人の少年が」「アラブ人のじいさんと交流する」ってトコがミソなんだろうという事。アタマで「考え」れば、そうなんだろうけど、「感じる」ところまでは至らないのが、まあ、我々との接点の乏しさ、伝わりにくいものもあるのかなあ、と。もしも、私がフランス人で、この映画を自国内の出来事として観ていたら、もっと映画との距離が近づいて、色々と「感じる」ものもあったのかもしれない・・・そんなことも、やっぱしあくまで「考える」だけであって、実際に「感じる」までには至らない。また、この映画との接し方に戸惑う点は、そういった距離感だけではなく、まるで家庭用ホームビデオで撮ったかのような、カメラがフラフラと被写体を追いかける、ポップな演出、これもそう。もしかして、「ユダヤ⇔アラブ」という微妙な問題を、ことさら深刻に印象付けない、毒消しのための演出なのか?ってなことも、やっぱり、「考えて」しまう。後半、唐突に旅に出る、この性急さ、これも同様の意図かもしれないが、やはりこの演出の軽さには、とりあえず、違和感を感じた、というのが正直なところ。ただ、それまでフラフラしていたカメラが、オジサンの故郷のシーンで急に動きを止める(固定カメラ連発)のは、雰囲気を大きく変え、これはとても印象に残りました。最後に、「もし自分がユダヤ人なら、あるいはアラブ人なら、この映画をどう観ただろうか」ってなことも、どうせわからないながらも、やっぱりこれも「考えて」みたいところ。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-04 12:16:09) |
11.確かに、イザベル・アジャーニにはびっくりした。 映画は淡々と進み後味のいいものでした。 【かじちゃんパパ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-05 13:30:35) |
10.えええっ、イザベル・アジャーニっっ(驚)!? うそっ(笑)。おしゃれで綺麗じゃないおじさんのお店がいいなぁ・・・ただ、なんかタイミングが悪かったのかあまり響かなかった・・・。 【ジマイマ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-22 22:12:11) |
9.最終的に通りの娼婦みんなと「なかよし」になってしまうモモ。支えあいの精神…(笑)90分足らずの映画でありながら、どこと無く暖かい気持ちにさせてくれる。なかなかに良いと思う。 【クルイベル】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-22 08:42:43) |
8.さー久々の休日だ、まったりと心休まる映画を見よう。 そう思って借りるも…なんだこのエロガキはw そこまでして風俗に行きたいのか?ま、わからんでもないが。 イスラムの教えもなかなか面白いなと考えるシーンもあったが、 全般的になんか変な映画でした。ま、違った意味で心は休まったからヨシとする。 【ふくちゃん】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-09-21 06:42:11) |
7.モモの人生ってとても辛いと思う。でも、鑑賞後それを感じなかった。イブラヒムおじさんによって救われたモモ。人生の師ってありがたいですね。 【T橋.COM】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-09-20 00:36:29) |
6.自分の中では結構好きな映画の種類に入ると思うのですが、何も残らなかった。違うタイミングで観たら違う感想なのかもしれないけど。お母さんとストリート・ガールの一人ちょっと似てません?フランス人ってみんな食事のときにはワイン飲むんだっていう感想です。 【さら】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-08-17 10:19:22) |
5.イブラヒムおじさんが家の近くの店にいてくれたら俺もこんな生活送ってないな!! 【はりマン】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-08-16 23:17:25) |
4.「すべての川は同じ海に注ぐ」「笑ってごらん、幸せになれるから」。 人生を悟りきったかのようなイブラヒムおじさんの言う数々の言葉に含蓄があって味わい深い。 ユダヤ人の少年を養子にするイスラム教徒のおじさんという設定といい、人種や生まれた土地など違えどみんな同じ人間だよ、というようなおおらかなメッセージが込められているようです。 おじさんはコーランに学びますが、そもそも宗教と哲学は人の生き方などについての指針となるところで共通するところも多くどの道をたどっても根本はそう大差ない気がします。 愛情に恵まれない少年に大きな慈愛を注ぐイブラヒムおじさんのオマー・シャリフは存在感があってとてもよかった。 終盤の展開にはびっくりさせられたがちょっと狙いすぎ?という気がしないでもない。 【キリコ】さん 7点(2005-02-07 19:28:05) (良:1票) |
3.「ユダヤとイスラムと言う宗教や国籍を越えて・・」みたいな内容と想像していたのですが、そんな肩肘張った所は全然なく、優しくて気持ちよい映画でした。「大事な事は全てコーランに書いてある」とオマー・シャリフは言うのですが、「だからコーランを読め」ってワケじゃないんですね。そして「コーランを読むな」って事でもない。人生と真摯に向かい合って生きて来た人の言葉は「宗教」なんて超越してます。いや、そもそも「宗教」とはそう言うもの。悪い結果を生む原因はそれを利用する人間にあるのです。それにしても、イザベル・アジャーニ?!全然気が付きませんでした・・ 【黒猫クロマティ】さん 7点(2005-01-31 15:08:31) |