6.1970年代の韓国。
農村を舞台にした異色群像劇。
映像と音楽はまずまず印象的。
各登場人物もよく練られているし、個性的である。
だけど、なんだろう、どこかしっくりこない。
これは韓国映画の雰囲気に私が不慣れなせいだろうか?
それとも、韓国独特の社会的・歴史的背景が見え隠れするからだろうか?
理由は自分でも判然としないが、演出面において良くも悪くもアクが強く出ているからだと思われる。
脚本は非常に良く練られている。
3人の主要な登場人物、その3人に関わる脇役たち。
それらの人物をぬかりなく描ききっているのが見事だ。
ただし、どうも暴力描写や性的描写、そして残酷描写が鼻につく。
わざとらしく詰め込んだ感じ。
つまりは一貫性が感じられない。
この、あざとさが最後まで好きになれなかった。