セブンス・コンチネントのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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セブンス・コンチネント

[セブンスコンチネント]
The Seventh Continent
(Der Siebente Kontinent)
1989年オーストリア上映時間:104分
平均点:6.50 / 10(Review 10人) (点数分布表示)
ドラマ
新規登録(2006-08-01)【エスねこ】さん
タイトル情報更新(2010-09-21)【マーク・ハント】さん
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監督ミヒャエル・ハネケ
キャストゲオルク・フリードリヒ(男優)
脚本ミヒャエル・ハネケ
製作ファイト・ハイドゥシュカ
あらすじ
パパとママ、そして娘。3人の家族が、オーストリアの市街で暮らしていた。我々観客と同じようなごく普通の家に住んで、ごく普通に車でドライブし、ごく普通にスーパーで買い物する一家だ。だがある年、一家は海外旅行を計画した。いや、旅行というよりは移住。預金を全て引き出し、身の回りのものを処分し…オーストリアで起こった不可解な実話を、自然主義的な手法で再現した「ハネケ監督の原点」とも言える衝撃作。
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【クチコミ・感想】

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5. 何かが始まっているというのは途中からわかったのですが、それまでが長い長い。この映画って、そんなに長く日常をぶつ切りに映す必要があったのでしょうか。ストーリーも何もない日常を1時間近くも見せられては、思考がストップしてしまって、ラスト30分の衝撃も台無しです。(疲労のせいで感覚が鈍化してしまって・・・)
 実話だからこそ、見せ方が大事だと思います。
 眠気と本気で戦って、こんなに疲労困憊するとは・・・
たきたてさん [DVD(字幕)] 0点(2012-05-03 04:13:39)
4.幕間(と言っていいのかな)の3秒ほどの真っ黒な画面が、見ている者を不安にさせる。不快指数の高い映画はイロイロあるが、ハネケの作品にそれでも引力を感じるのは、やっぱり、この人は見る側を基本的に信頼しているからだと思う。材料は提示する、あとはお好きに解釈を、ということは、見る側に理解力があると信ずればこそのものなわけで。観念ゼリフの応酬だけの屁理屈映画には到底できない芸当。そして、提示してくる材料が、これまた「圧倒的」な「負のパワー」を持っているので恐れ入る。別に、負のパワーをイメージさせるものをあえて作り込んではいないのに。後半30分は精神的にかなりheavy。もちろん、一家心中に至る理由も過程も何も描かれないが、これが必然の帰結だったかのように、それまでの描写が効いて来る。ここが、やっぱりハネケの恐ろしいところだと思う。
すねこすりさん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-14 16:30:38)(良:2票)
3.ハリウッドでリメイクを作ろうなどとは決して思われない類いの、大衆娯楽とは無縁の作品。一般受けはしないけれど、その映画表現の強さ、問題提起の深さ、そして三島由紀夫にも通じる完成された様式美、いずれをとっても間違いなく映画史に残る傑作だと思います。私はハネケ作品を見てから、映画の持つ可能性に対する認識が大きく変わりました。
杜の都の映画好きさん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-22 22:16:08)
2.ミヒャエル・ハネケの意図的なカメラの撮り方、怖い。ワンカット・ワンカットがロングショットで取られて黙々と淡々と行動を起こしている主人公3人の表情が写らない所が怖い。ハネケ映画は初めて見たけどこれほど衝撃だとは思わなかった。時々出てくる海岸の画、あれがセブンス・コンチネント、「第七の大陸」なのか。監督がこの映画の中で色々なところで問題を出しているような感じがしてたまらなかった。こんな映画、テレビで放送できるわけないと思うけど一度皆に見て欲しいと思う。
M・R・サイケデリコンさん [DVD(字幕)] 7点(2007-05-14 20:09:38)
1.この映画で描かれていないものが一番重要なキーポイントである、という騙し絵みたいな映画。
じゃあこの映画で描かれていないものは何か? …それは宗教(娘の就寝前の祈りのシーンがあるじゃないか! と言う方もいるでしょうが、最終章でそれは無効になったと見た方がいいでしょう)。
ミヒャエル・ハネケはロベール・ブレッソンみたいな(つまり無印良品みたいな)描き方をする監督ですが、ブレッソンのように宗教家ではなく哲学者です。西洋で「哲学者である」というのは何を意味しているかというと、それは「神の存在を疑う人」つまり論理が全てを決める人であるワケです。そういう彼が『セブンス コンチネント』という、こういう題材を選んだ。
なワケで、神が必要な場面に、この映画の中では頼るべき何者も描かれない。
じゃあこの映画で描かれているものは? 家具と日用品と車と洗車機。そして親父さんの職場であるでっかい工場。物質、機械ですな。学校の先生なんか、あんだけセリフがあるのにほとんど顔も出ないです。
この映画は物質文明の到達点を描こうとしているワケです。家族が力を合わせて文明(いや物質)から逃げ出そうとする映画。哲学者であり、主人公たちと同じように神の存在を重視していない監督は、それを肯定も否定もしない。行動を淡々と追っていく(同時に物質との関わりも描く)。洗車機の中で自分の「無力」を感じた事のある人間なら、この映画をポジティブに受け取る素養があるかも。

オイラはまだ、この映画に抵抗するだけの余力が残ってます(注:うーん。観てから一週間、実はけっこうダメージ受けてるかも…)から、この点数にしますが(注:2点UPしました)…神なき時代において、先進国の神なき人間の全てに、同じ立場の求道者として「生の意味」を問い掛けたすざまじい映画が、20年近く前に撮られていた事は間違いないのです。
エスねこさん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-07 23:40:07)(良:3票)
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 6.50点
0110.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5110.00%
600.00%
7550.00%
8220.00%
9110.00%
1000.00%

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