387.初めて見た深作欣二のバイオレンス映画だったのだが、70歳の老人が監督にしてはパワーを感じるし、面白かった。僕はこの映画を遺作だと思いたい。生徒役の俳優に関してはこの映画で初めて見た藤原竜也や柴咲コウ、栗山千明などが印象的。とくに相馬光子役の柴咲コウは怖すぎて今でもテレビなどで彼女を見ると相馬光子を思い出してしまう。桐山役の安藤政信もそれまで見た映画の印象とは違う一言も喋らない狂気に満ちた生徒役を好演している。それから、説明ビデオのシーンとビートたけしの役名が笑える。 【イニシャルK】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2023-09-27 22:51:07) (良:1票) |
386.この映画の面白さは異常事態に陥っても人間は日常と同じように振る舞ってしまう姿が描かれているところではないでしょうか。殺し合いの中でもつい能天気だったり相手を気遣うような言葉を口走ってしまう。いざこざの原因もふだんの人間関係の延長線上にあります。さすがにBR法のようなものが現実に制定されることはないでしょう。しかしその冗談みたいな事業がまるで学校の行事のように執り行われています。面白おかしく報道するマスコミ、生徒に話しかける教師の口調、設定こそ異常ですが細部の描写は私たちの生活の中で既視感のあるものです。大人たちは確かに悪役であり文字通り反面教師ではありますが、その心の弱さに共感できる描き方であり若者だけの群像劇にしてはいません。集合写真で始まり集合写真で終わる、冒頭と違いエンドクレジットのそれは明らかに遺影です。どこか寂寞とした感情を抱かせます。ちょうどこの映画は深作欣二監督の遺作になりました。 |
385.ずっと気になっていてやっと初見。生徒が殺し合う法律の必要性が不明。そこが明確ならもっと感情移入できたのに。テーマとしては、子供時代は短いから生き急げ、キレた大人の反抗、みたいなところか。先生の中川に対する愛情は切ない。 【こたろう】さん [インターネット(邦画)] 6点(2023-02-08 07:04:46) |
384.中学生が殺しあうというインパクトは凄い.が,映画の意味がわからない. キャストはなかなか豪華ですね. 山本太郎が出ていて驚きました.役どころは意味がわかりませんでしたが,尤も今も意味がわからない存在ですが(笑) 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 3点(2021-07-20 23:31:57) |
383.序盤から引きこまれて観るのをやめられませんでした。中学生が殺し合うというテーマは問題じゃないか、とかはなぜかまったく考えなかったというか、そういうひまもなくどんどん映画が進んでいきました。暴力アニメで嫌悪感を感じる作品はたくさんあるのだけど、この作品にはそれがなく、ただ「死」を隣り合わせにして生々しく痛々しく輝きを増す「生」の姿がそこにありました。何度も眉間にしわをよせつつ胸が痛むような感覚を覚えました。不謹慎と言われるかもしれないけど、必死で生きる姿って美しいなあ、とただただそれを感じたのです。なぜでしょう。深作びいきなのかなあ。 【クリロ】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-12-22 14:54:36) |
【Yoshi】さん [ビデオ(邦画)] 2点(2018-12-27 02:18:30) |
381.リアルタイムで映画館で観た勢で、公開前から国会で議論されたり、その年に少年犯罪が多かった事などから批判を浴び、それがかえって話題を呼んでいましたね。 初見時の私はやはり衝撃的な内容に驚きつつも、映画だからこそ体験できる非日常的な地獄絵図に血湧き肉踊っていたのも確かなのでした。 とにかく内容は単純で、ひたすら殺し合いが行われるんだけど、ビートたけしの存在感がこの映画を圧倒的に面白くしていると感じた。 ちなみに好きなキャラは相馬光子で、彼女の生に対する執着が凄いし、ただ奪う側に回りたかったという単純明快さは清々しいまでの悪女っぷりで最高だった。 逆に嫌いなキャラは千草で、戦闘能力はなかなか高いものの、悲劇のヒロインを気取り過ぎている点や、いちいち言動が大袈裟で、キャラを作りすぎている点が痛かった。 あとはまあ早々にゲームから降りる奴やなんとか運営を倒そうとする奴や殺人ガチ勢など色んな奴らが出てくるので面白い。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 8点(2017-12-01 14:39:41) |
380.当時は映画館で観たんだけど。殺戮描写が強いがとても衝撃的で面白かった。鉄板のB級ではあるが役者いいし、ストーリーも各々背景があって斬新。Dragon Ashの静かな日々の階段をを聞くたび思い出深い。 ただなぜクラスメイトと殺し合いをしなければならないのか根本的なとこが疑問で不自然。将来、世界がひっくり返ろうともBR法が実施されることはない、非現実的過ぎる。現代は少子化だしね。 犯罪歴がある少年同士でバトルロワイヤルするならまだ理解できる。 |
379.原作は大長編で、コミカライズ版しか読んだことがないが、2時間で収めるには厳しい内容。極限状態に置かれた生徒たちの人間模様がメインなのに、映画はカットされまくりで、ただ殺し合いをしているだけだった。そのため、くどいメッセージ性が空回り。せめて前後に分けて製作しないと。アクション演出に迫力あり。殺し合いゲームの残酷さと理不尽さが伝わってくる分、後に作られたハリウッド映画の『ハンガー・ゲーム』と比べても遥かにマシだろう。 |
378.灯台シーンが秀逸。あそこのためだけにこの映画を観ても良い。 【ケ66軍曹】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-07-31 20:28:01) |
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377.学園ものに付き物の感動シーンや感傷的なところを半分に減らして、それにハードバイオレンスのエッセンスの半分を入れて出来上がった微妙なバランスを持った娯楽作品(特に前半)になっていると思います。こういったジャンルで真面目に作られたものって他にあまりみないですね。なんかメッセージ性をもたせていますが、それが必要なのかどうか疑問です。でもメッセージを持たせることで、マスコミなどが、「不道徳」とか「残虐」とか批評し易くし、話題性を盛りあり上げるのに一役買ったと思います。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 10点(2013-01-30 14:45:58) |
376.確かにインパクトは強い作品ではあるけれど、私向きではなかった。演技が苦手な方々が多く出てらっしゃる事も要因かも。今思えばその後のスターさんがたくさん出てますね。 【movie海馬】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2012-07-18 00:52:12) |
375.原作の担任はそのまま映画にするにはおふざけすぎかもしれないが、キタノというキャラの中川に対するロリコン的表現は不愉快だった。原作は生存者一人になってからの担任とのやり取りが一番面白かったし、ラストも清々しかった。けれど映画から、それらは失われていた。しかも原作の表面だけを借りた別主張の物語になっていた。原作から漂っていた『バカ大人にもの申す』的な部分をすっかり奪い、逆に『大人側の説教&言い訳』みたいなことをやらかしている。そこがすごく鼻について気分悪かったが、主軸は違う方向に折れてしまっても、肉付け的にはそこそこ楽しめましたということで6点。しかし、原作に対する姿勢の在り方が・・・監督、けっこう傲慢な人? 独自の主張したいなら他人の作品使わずに自分で話作れと言いたい気もする。【追記】最近テレビドラマ『ストロベリーナイト』での武田鉄矢さんの憎たらしい演技に感心してます。そのドラマでの彼の演技を見るたび、この映画の担任がキタノじゃなく武田鉄矢演じるサカモチキンパツだったらと思います。金八先生の名台詞を鉄矢さん本人が鋭く皮肉るのを見てみたくてしょうがないです。武田鉄矢演じるサカモチキンパツバージョンでのリメイクを切望します。実際、そういうオファーがあったら彼は受けるのだろうか? 金八先生の著作権などの絡みはどうなるのだろう? そういう大人の事情が発端でキタノに設定が変わったのではと思っていたけど、悪役武田鉄矢に遭遇して以来、彼のサカモチキンパツが見てみたくてたまらない! 【だみお】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-01-31 05:32:30) (良:2票) |
374. ストーリーはちぐはぐでしたが、それぞれのシーンの中でどうなるか、結構関心を持って見ることができました。多くの俳優達がその後、活躍していったのはちょっと面白いですね。 【海牛大夫】さん [インターネット(字幕)] 6点(2011-08-21 15:26:35) |
373.この映画の原作も読んだ。一頁が二段に分かれている非常に分厚い本だったが、 それを二時間以内に収めるというのがまず無理な話。しかも生徒数は40人以上もいて、 原作でさえ個々のしっかりした描写が不足しているのだから、映画版の内容など推して知るべし。 ていうか、生徒の数ぐらい減らせや。数が多いから、暴力シーンばかりに時間を取られてしまう。 そこには人としての苦悩も葛藤も、何のメッセージ性も存在しない。 まるでシューティングゲームを見ているよう。そして最後まで救いようのないお話になっている。 これが正統な娯楽映画ならグロシーンなど必要ない。娯楽映画としてもドラマとしても中途半端、 内容が薄っぺらだから、破天荒な設定と刺激的なシーンだけで関心を引くしかないのである。 一本の映画作品としては、最低レベルの出来。 【MAHITO】さん [ビデオ(邦画)] 1点(2011-08-11 03:55:56) |
372.主役の藤原竜也自体が中学生なのか?という感じでしたが、山本太郎、安藤政信に至ってはもはや開き直っている感じ^^;・・・ただ、こういった存在により締まったと思います。 これが本当に若手ばかりのピーチクパーチクだったら目も当てられなかったでしょうから。 原作に描かれていた各生徒の個性が薄まってしまったのは、尺のせいで仕方ないでしょうから大目にみます。 こういう作品に、主張しているテーマとか小難しいことを当てはめるのは野暮だと思い、素直に衝撃的な内容を楽しみました。 基本的に衝撃のみが売りだと思いますので、先に作った者勝ちということで甘く採点。 こういった作品を二番煎じ的に作っても面白くも何ともないと思います。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-29 12:15:46) |
371.設定が斬新。原作は途中で読むのを止めたので比較できないが、映画はそこそこの出来だと感じた。 子どもを愛するあまり憎んでしまったキタノをビートたけしが悲しく、冷たく演じている姿がよい。 劇中で流れるクラシックも不条理さを際だてていて印象的。 あとは、やはり主役の藤原竜也の演技がいい。柴崎コウなど、今では有名な俳優が脇役で出ていたするのでミーハーな見方でも楽しめると思う。 |
370.なかなか衝撃的だったし、役者勢も個性豊かで魅力もあり、興奮できました。この映画が話題になって以降に、中途半端に命の大切さみたいなものをテーマにしたバイオレンス・理不尽・残虐的な物語であふれましたが、この映画に関してはそんなに押し付けがましくもなく、楽しめました。けど要らないシーンもあったかも。 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-20 07:39:22) |
369.今まで原作も含めて食わず嫌いな映画でしたが、武が出てるので何と無く観ました。そんなに悪くなかった。ただの日本の中学生が、銃を軍人のように使いこなしたり、刃物をジェイソンのように飛ばして刺したりの、ちょっとお馬鹿なノリの、バイオレンスエンターテイメントですね。全体的に軽い映画なので、何となく観るには丁度良い映画じゃないでしょうか。当時、問題作のように扱われていたのは、結局、宣伝だったんですね・・・。武の演技が「バカヤロウ」「コノヤロウ」の、武映画の演技と同じで、存在感も大きいので、ちょいちょい、武映画をみてるような感覚になります。映画自体、悪くはないんですけど、日本映画特有の、軽い道徳観念が自分には合わないので、好きな映画ではないです。 【モンチョ】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-11-14 21:28:28) |
368.原作未読。ビートたけしはじめ、キャストは豪華だが、奇想天外な設定が活かされていなく残念。久しぶりに東映映画を観たが、生徒が死亡したときのテロップなどは必要なんだろうけれど、画作りが古くさく感じた。奇想天外設定モノでは「イキガミ」の方が設定を活かしていたと思う。BR法がどうしてできたのか。世の中でどのように受け止められているのか。生徒の家族はどう思っているのか等が抜け落ちているので、ガキどもの無人島でのリアルな殺人ゲームにしか見えない。(もっとも死に方も深作やくざ映画の域を出ていず今の時代では陳腐この上ない)違う監督が撮れば、もう少しましだったのかも…と悔やまれる作品。 【田吾作】さん [DVD(邦画)] 4点(2010-10-26 10:30:19) |