6.アメリカの自殺事情には興味はあった。年間約3万人と日本と同規模だが、人口で見れば割合は少ない。自殺に良い印象のないキリスト教国という理由もあるが、遺族の吐露出来ない辛さはどこも同じ。インタビューがほとんどの単調な作りで眠くなる。そして焦点が定まってないのは、自殺というものが日本と比べてオープンではなくその覚悟に時間を要したのかも。どんな手を使っても救えない人がいて、かと言って直前に思い止まる人もいて、結局は当事者にしか分からない。自殺シーンがまるで劇映画のワンシーンみたいで実感が湧かなかった。水面というのもあるが、これが地面やコンクリートだったら、現実だと認識できるのか? 作り手はもちろん、興味本位で見る視聴者の倫理観も問われているような気がした。 |
5.ただ、陰々滅々としたインタビューが続くだけの映画。しまいにゃ、寝言いってんじゃないよって言いたくなる。赤の他人の生きていくのが辛い話を延々聞いてやれるほど、こっちは人間ができてないんだ。作り手の熱を全く感じない。まさか、自殺はやめましょうと言いたかった映画ではあるまい。いったいなにが言いたかったんだ。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 2点(2013-08-24 17:15:50) |
4.自殺の名所は自殺を誘う…そこにそれ以上も以下もないと思う。個人的に感傷的(ロマンチック?)な音楽の使い方が気になった。一瞬「ここでなら自殺してもいいかも…」とか(本気ではないが)思っている自分がいた。これはロマンが強まってしまったのか、それとも。 【kui】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-08 14:34:51) |
3.最後の手段としての自殺を否定もせず肯定もせず、残された人達のインタビューが坦々と続く。本当に苦しい時は最後の手段があると意識させられると共に、最後の手段があるならもう少し頑張ってみようと感じさせられた。 ちょっと気になったのは、インタビューに答えている人達って本当に素人なのでしょうか? あまりに慣れているように感じたので。 【レモン】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-13 20:13:39) |
2.「いつか死ぬのを知っている」 この事柄から催される諦観だけで、何人であろうと、何時であろうと、自殺する可能性を持っているはずだ。 残された側が自殺した側の理由を求める最大の動機は、自分にもあるその可能性から目を背けるために「自殺した人は特別なんだ」と差別化したいからなのだろう。 【カラバ侯爵】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-12-05 14:32:39) |
1.ちょっと焦点がボヤけている気もするが、恣意的でないドキュメンタリーとして好感は持てる。金門橋(ゴールデンゲートブリッジ)のもうひとつの顔、という視点と、米国の自殺事情に触れる機会、という点で評価したい。蛇足ながら追記しておくが、WHOが発表した自殺率(国民10万人に対しての自殺者数)ランキングでは米国45位。対して日本は10位。う~ん。この作品に対してちょっとした温度差を感じたのは、このランキング事情だろうか? 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-04 23:04:45) |