70.女の数だけ、抱えているものがある。それぞれの人生がぽつりぽつりと語られてゆく、その語り口は素っ気なく感じるくらいに盛り上がりには欠けるけど、その虚構性の無さこそがリアルな現実というもの。登場する彼女らは皆、見知った女性たちのようだった。かつての同級生だったり、隣人だったり。 女優陣が皆熱演していて心地よいけれど、なかでも思春期の息子と二人暮らしのシングルマザーを演じたキャシー・ベイカーが頭一つとび抜けた演技と思った。新しい隣人に恋愛感情を抱くには難度の高い設定だったけれど、彼女の心情に無理なく添って観ることができたから。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-10 00:40:17) |
69.とってもアメリカの映画。このくらいさらっとした映画が好き。 |
68.まったく期待せずに見たのですが、意外に引き込まれました。女性たちのありふれた日常を切り取っただけで、特にドラマも起伏もありません。それに「他にないのか?」というほど色恋沙汰ばかり。しかし、それぞれの孤独感や哀しみが痛いほど伝わってきます。公私の妙な絡み合いもいい感じ。 個人的には、C・フロックハートのシーンが好き。ちょうどこの頃、「アリー・マクビール」もバリバリ演じてたんですよね。まったく違うキャラに驚きつつ、あらためて女は怖いと感じ入ったしだいです。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-28 17:59:29) |
67.共感できる人物が出てきません。これは男性と女性の違いもあると思いますが、単にそれだけではなさそうです。根本的にこの監督と“生活感”に違いがあるのかもしれません。カナリアを吸い込んじゃった話はインパクトがありましたが。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-06-13 21:49:47) |
66.2013.06/01 鑑賞。なんとも変わった作品。カンヌ映画祭「ある視点」部門グランプリ受賞も成る程と思える。でも女性主人公の悩み・精神は深い内面の問題と云うより全てSEX絡み、発情期の雌という感じ。精神的な男女関係、同性関係の方が解決として多いのでは・・。日本人としてはまだまだ理解、精神移入出来る時代ではないと思う。-1点。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-03 15:09:21) |
65.1つ1つの挿話が、断片にしかなっておらず、ドラマや展開というものがない。つまり、観察力はあっても、構築力に欠けるということ。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-02-16 03:03:49) |
64.こういう、「映画でなければ表現できない世界」をもった作品はいいですね。 「映像へのこだわり」は近年、CGとか特殊メイクとかそういうほうばかりへ行ってしまって、こういうアナログ的世界が忘れられすぎてると思う。 良心的な供給側の人たちにもそういう思いはあるのだろう。 多くの女優がこの映画に出たがったということ、また実際にゴージャスな出演陣であることが、そのことを裏付けている。 内容はほのぼのしたものもありはしたけれど、ヒリヒリとしたものが多かった。 でも、多くの女優の「映画づくり」に賭ける意欲が伝わってきて、そのことに心がなごんだ。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-10-20 19:03:55) (良:2票) |
63.女性向きのオムニバスかもしれませんね。幸せのかすり傷、という宣伝文句が内容にあっててよかったです。切なくなるシーンが3つ心に残っています。①中絶の話をタペストリーと同じように話す男。②モテる盲目の女性が「姉を慰めてよ」とBFに言ってじゃれあうところ。③盲目の彼女とエレベータですれ違っても男性が無視したところ、、、でも、他に幸せを感じるところも何箇所か。。あと、どのお話にも赤いドレスの女性が出ていました、みんなどこかで彼女とすれ違っていたのですね。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-19 10:14:21) (良:1票) |
62.それぞれの女性たちの微妙な精神をとても丁寧に描き連ねた秀作だった。オムニバス的な個々のストーリーがさりげなく絡み合った構造が完成度の高さを助長する。「アリーmy Love」のキャリスタ・フロックハートが難しい役どころを好演している。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-16 13:14:22) |
61.オムニバスだけど、どこかでつながっているお話。「ナイト・オン・ザ・プラネット」とか、こういうの大好きです。女性の孤独を通じて、人間の孤独を描き出していると思う。おっさんの私がしんみりとなるのだから。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-09-03 00:20:49) |
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60.これって、5話が完全に独立しているわけではないのですね。同じ街でそれぞれの人が微妙に交錯して話ができている。退屈しないで最後まで観られました。こういうのは、自分に年齢とか境遇が近いエピソードに心ひかれるものですね。それにしても、わずかにためらいは表現されていたにしても、アメリカではあんなにドライに中絶しちゃうんだと唖然としたけど、最後に相手の男性を閉め出すシーンでホッとしたなあ。あと、銀行の副支店長(?)、彼は3回登場しますよね。見るからに「ああいう人」っていますよね。本当に「ああいう人」にふさわしい男優さんで、思わずにんまりしてしまいました。 【ひよりん】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-06-17 21:04:29) (良:1票) |
59.この手の映画は好きだ。ストーリーや特撮重視の映画よりも、人間重視のリアリティがあるから。 私は自然に登場人物を自分に投影させることができた。 【花守湖】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-04-23 12:08:43) |
58.退屈でした。やはり自分には非日常をつづる映画が合っているのだなと痛感。それなりの整合性があるものだけども。 【らいぜん】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-03-16 02:19:24) |
57.記憶にあるのは殺風景な街を彷徨うホリー・ハンターの姿と、盲目の女性を演じたキャメロンのうつろな表情でのベッドでの独白シーンのみ。キャメロンこういう役も出来るんだ、ふ~んって思いました。完ぺキに女性観客のみを意識したつくりですね。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-03-12 17:30:19) (良:1票) |
56.努力もしているし、幸せなはずなのに・・・ どこか満たされない女性の心理を上手く描いています。 登場人物の交錯のしかたがおしゃれ。 それぞれの人物に共感できました。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-06 20:09:23) |
55.微妙に彼女というよりも「おばはんの恋から」ってとこですね。切実さが身にしみるので映画としては面白みがないかもしれないですね。よくある女性誌の投稿欄のネタをドラマにしたような小粒なかんじでした。良かったぁ、というよりも観終わったら無言・・・。みたいな。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 5点(2005-06-16 12:44:38) |
54.最初のシーンから引き込まれた。彼女らの孤独は同世代の私にはかなり身につまされるけど、その辺とても上品につくってあって「センスいいなー」って感じ。この映画男性はどう見るのかな?作ったのはガルシア・マルケスの息子ですが。 【黒猫クロマティ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-04-12 12:39:11) (良:1票) |
53.んー、男の人にはある意味たいくつなのかもしれません。 女の人にとっては、どこかで「あ!」と共感する台詞や気持ちがある作品なのではないかなと思います。 キャリスタの演技が良かったです。 レベッカ(ホリーハンター?)には少し切なくなりました。 【ckeru】さん 6点(2005-02-01 14:09:00) |
52.どちらかというと男性にお薦め。見て『理解できた』『できなかった』なんて言わないで。女性に接する時に、この映画に存在する空気を記憶していて下さい。そうするとモテると思う。多分。やってみてください。責任取らないけど。女は寂しいんです。ひとりでいても誰かといても。 【キュウリと蜂蜜】さん 8点(2004-10-14 00:07:45) |
51.一言で言うと「グッとくる」作品でした(うわぁ適当~)。今、自信満々に「不幸だ!」と言いきれる人より、私のような「おおむね幸せですよ」ってぐらいの人が見て「感じる」映画だと思う。 女による女のための映画かと思いきや、男性監督なんですねぇ。これほど女心をおわかりとは、さぞ実りある私生活を送っていることでしょう。 --先日再見いたしました。ホリーハンターのお相手、キングさんですか?彼はとても愛おしそうにレベッカにキスをするけれど、やはり結局愛してはいない。「愛しく思う」と「愛する」の違いをわかりやすく教えてくれた貴重な人です。このことに気付いてしまうとそう簡単に男性を信じられなくなりそうですが・・・。 【ぽめ】さん 9点(2004-09-29 13:11:32) |