10.雨、夜、影、ネオン、幻想的な光、ファムファタール、退廃的で行き場のない男と女。石井隆監督独特の映像表現によるフィルムノワール。 陶酔性を備えた独特の世界観を持った映画。 その世界で描かれる、男女の情念は時代性を超え普遍的なものとして存在する。 だから生きる事に疲れた時、時代に流されず在り続ける石井隆監督の映画に、あの世界のあいつらにまた会いたくなる。 【ちゃじじ】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-01-13 23:00:56) |
9.オーソドックスなサスペンスアクション。 原作がシュールなバイオレンス劇画なので、映像化するのはちょっと難しいのかもしれない。 根津甚八はさすがにサマになっているけど、ヒロイン役の女の子はまるでダメ。 汚れ役を懸命に熱演している努力は伝わってくるんだけど、いかんせん演技力がないし、 お嬢様風の顔立ちじゃ、キャラ自体にも無理がある。 取り立ててドラマチックな展開もなく、オチも途中でわかってしまったので非常に退屈だった。 よほどヒロインのファンでもなければ、お薦めはできない。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 2点(2011-08-03 09:25:41) |
8.これ観たの、10年以上前になるんですけど当時はこれを「Vシネマ」だとばっかり思ってて、「Vシネマ」にしてはよく作りこんでるなあと思ってたんですけどあらためて調べてみると劇場公開作品だったんですね。失礼。でももともと「Vシネマ」用に企画していたけど夏川結衣が「映画」なら受けるとなったことで監督が自腹で撮っちゃったとか。そんなこと耳に入れちゃうと擁護したくもなっちゃうんだけど、この作品の最大のウリははっきりいって「女優のハダカ」だと思う。そういうところがスタートが「Vシネマ」だったというところから脱しきれていない。ウリは「女優のハダカ」で間違いないし、その「ハダカ」もキレイだし、え~!あの夏川結衣があんなことを~!!てなシーンがてんこ盛りなんだけど、そのほとんどが引きの長回しというところに妙なコダワリを感じてしまうのだが、そこは女優の艶っぽい顔のアップでしょ、とかそこはオッパイに寄って寄って!ってなところもひたすら引いて撮る。「ハダカ」がウリの安っぽいストーリーを一生懸命安っぽくならないように撮ってるという感じがなーんかバランス悪いというか・・。あと、外光が入らない屋内シーンの光の使い方とか印象的な画づらは多々あるんだけど、チープなお話が足をひっぱてるのか、お話との相性が悪いのか。劇場で観るとまた違ってくるのかな? 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2008-06-05 14:13:55) |
7.夏川の綺麗な脚を活かした撮り方だった。ただ夏川の幼稚な声が、強烈なはずのヒロイン像をダメにしている。体当たりの「演技」というより、ただ喚くだけ。 演出として、この内容で1時間40分は長すぎる。最後の戦闘などダルくて仕方ない。自分の撮りたい映像を優先しただけで、作劇として「見せる」考えが足りないように思う。 【せい】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-07-31 00:40:00) |
6.ちょっと前のドラマ「あなたの隣に誰かいる」で夏川結衣さんの魅力に改めて気づき、んで、その彼女が脱いでるってことでエロモード全開で観ましたが、正直、かわいそうすぎて観てらんなかったです。あまりにもな汚れ脱ぎっぷり。ただ、映画的におもしろかったのか?ときかれると、あんまりって思いました。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-01-24 15:40:26) |
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5.夏川の裸目当てで見ました(笑)。10年前の作品だったんですね。根津はいい演技していましたが、他は真っ白だったなぁ。夏川は当時新人だったから、コキ下ろす気にはなれませんが、椎名も寺田もあの程度なんですね。青白い光に照らされる夏川の裸体はキレイでしたが、その他の撮影手法はどうなんでしょ?雪に見立てた銀紙には爆笑してしまいました。最近の邦画はいいものあるけど、やっぱこの頃のものはレベルが低いモノが多いような気がする。夏川の裸のみにこの点数。 【ダブルエイチ】さん 4点(2004-09-08 16:18:17) |
4.カラーや絵、ストーリーといかにも石井ワールドなのだが、この名美と村木はどん底に堕ちたロミオとジュリエットのようで純愛である。だからラストは違う結末を望んでいたのだが・・・ 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-03-18 23:23:18) |
【ETNA】さん 7点(2004-01-21 16:34:09) |
2.ロマンポルノからここまできた「名美と村木」のストーリー。単なるハードボイルド以上、美しい映像や、痛いほどの悲しさに満ちた展開は「天使のはらわた」がロマンポルノ作品でなかったらどんなによかったかという思いがここにきてかなったような気がする。 【本間】さん 6点(2002-11-17 18:00:17) |
1.シブい、シブ過ぎる!!石井隆監督の傑作でしょう。麻薬横領の濡れ衣を着せられ殺害された夫の復讐の為、立ち上がる名美。復讐をする為チンピラの村木と接触するが何度も失敗し、様々な目に合わされても又立ち上がる。石井作品の数ある名美の中でも、強烈なこの名美の汚れ役を夏川結衣が演じます。様々な犠牲を払いながらも最終的には天使の如く昇華していく女性の美しさと強さを感じ取れました。それを見守り何度も助ける村木役には常連の根津甚八。やはりシーンごとの映像がきれいです。降りしきる雨、暗闇に光るネオン、ゆれるカーテン、金粉のように舞う雪、数々のシーンが印象的で切ないです。全体的にはヤクザ映画ですが、映像や雰囲気はどこかフランス映画のフィルムノーワールな香りがします。ラストでの朝焼けのシーンはまさにこの二人の気持ちが昇華したような美しくてスゴイシーンでした。非業な死を遂げた夫への愛情だけであそこまでの復讐に駆り立てられるかと言われれば疑問ですが、それよりも次第に共鳴していく名美と村木の物語をじっくりと堪能してほしいです。 【さかQ】さん 8点(2002-10-29 03:35:40) |