20.仁義なき戦いを警察側の視点で描いた作品、といったところか。 菅原・松方コンビ(主には松方)が、政官財の癒着構造に刃向かい、敗れ去っていく様が描かれている。 ただこの主役コンビも主人公然としているが悪人そのものであり、しがらみや情誼を捨て切れず、重大な局面では理性が働かず、分別を失くして暴走するしかないという、実にしょうもない悪人たちなのだ。 菅原演じる刑事も、正義や悪についての一筋縄ではいかぬ哲学を持っているのかと思いきや、銃が撃ちたかっただけという理由で警察に入ったとしか語られない。観客側としては彼が(ある程度の悪を許容しつつも)犯罪に立ち向かうといったカタルシスが欲しいのだが、この映画はやはり実話路線だからか、そういった方向には走らない。実にほろ苦い展開に走るのである。 政官財の癒着は、反逆者二人を無残に葬った。ただ、その反逆者たちも振り返ってみれば葬られて当然と言えるような、どうしようもない男たちだった。 この映画を10点とするには、もう少し菅原文太の刑事としての活躍が欲しかったかもしれない。 【nakashi】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2018-05-28 19:06:06) |
19.緊張感ある場面が続き、一気にラストまで持っていかれる。警察とヤクザの癒着がえげつない。文太さん渋すぎる。 【noji】さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-05-12 23:34:15) |
18.仁義なき戦いの役どころとうって変わって、菅原文太が刑事なのだが・・・どっちがどっち?と言うぐらいにえげつない。見所はやはり拓ボンの取り調べシーン!これにはやられました。当時の社会風潮を味わえるセリフの言い回しがなかなか良い。 【円軌道の幅】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-02-14 22:26:53) |
17.きっと深作欣二は、権力を持った組織というモノがとにかく大嫌いなんでしょう(『バトル・ロワイアル』公開時のインタビューでも散々、国家とか社会に対する不信感をブチまけていたし)。ヤクザを社会悪として描くだけでなく、それと癒着してよろしくやっている地元警察もまた、もうひとつの社会悪として描いている。そしてそれを打破するためにやって来たはずのお偉いさんもまた、場を荒らすだけ荒らしておいてあのオチ。権力を振りかざしてる奴らなんてどいつもこいつも同じ穴のムジナじゃゴルァ~!!っていう監督の絶叫が聞こえてきそうな映画でした。構成の荒さは否めないものの、なかなか面白い作品だと思います。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2009-09-27 11:53:23) |
16.仁義なき戦いとほとんど主要キャストは変わらないが、これはこれでなかなかの傑作。何気に社会派スパイスが効いており、単なるヤクザ映画に止まっていない。キャスト、演出共がノリにノッていてかなり見応えがある。ただ、もう少しキャラをしっかり描いても良かった。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-08-17 10:34:39) |
15.豪華な出演陣、迫力ある演技など 引き込まれる要素が多いけれど、文太さんがあまりにヤクザ・チックなので、ちょっと冷めてしまいました...。警察ってあそこまでヒドイ、あるいはヒドかったんですかね? 知らない私がウブなのか... 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-04-29 23:51:13) |
14.ヤクザと警察官をしっかり描いた力作。台詞回しの小気味よさは、ほんと聞いてて気持ちがよい。まるで「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」のようなタイトルで、ちょっと割を食っている作品だと思う。シネマレビューの高得点を知らなければ見る機会はなかっただろう。レビュワーの皆さんに感謝。 【ジャッカルの目】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-28 00:00:15) |
【ジダン】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2007-11-06 17:46:14) |
12.「どうっ!!どうっ!!」俺もこんな風に池玲子を、、、(以下自主規制) 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-31 16:30:03) |
11.全編、テンション高く、緊迫感も十分。冒頭の「この映画は実際の取材を元に作られています」ってテロップでさらにリアル感もましてきて、約100分、映画の世界にトップリと浸れたっす。展開の方も様々な心情が交差して、観てて全然アキがきません。日本のギャング映画もバカにはできません。ほんと。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-03 19:58:02) |
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10.この映画を観ると茶漬けを食いたくなります!まちがいなく! 【カイル・枕クラン】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-30 12:39:51) |
9.うねる!力強く下品でじたばたし命をかける男たち。この頃のヤーさんたちは生活感バッチリありまする。オールスター睨みのきく芸能人大会という感じで面白かった。毎度リアクションの大袈裟なところは片腹痛し。 【チューン】さん 7点(2004-01-18 01:02:50) |
8.これは面白い。役者、脚本、そして深作、すべて脂がのりきってる時期だからこそ生み出されたと言えるのかもしれない。そういった意味では幸せな作品。脇役好きとしては成田三樹夫、佐野浅夫、金子信雄といったところがいい味出しているのも嬉しい。 【Gloria】さん 8点(2004-01-17 04:00:04) |
7.夢見る夢男だった私はロマンを求めて高倉健の任侠モノばかり見ていて、深作・文太の実録路線はどうもエログロな印象があり、見る気がしなくて避けていました。何事も白黒つけるのは難しく、グレーな世の中ですが、権力に惚れるのか?男に惚れるのか?権力は裏切らないのか?男は裏切るのか?2人のラストの対比は生きる事の難しさを教えてくれました。人間は欲の塊でその本質を描く深作作品も素晴らしいとは思いますが、やはり私は任侠モノのカッコ良さの方が好きです。 |
6.90年代後半、大学生のときになんとなく借りて見たなかでは面白かった記憶があります。よく覚えてないですけど。 【MASH】さん 7点(2004-01-03 13:56:48) |
5.狂犬みたいな映画。川谷拓三を取調べで、ボコボコにする場面は名場面! 【ひろみつ】さん 9点(2003-11-06 23:11:51) |
4.高いテンションがふっと落ちたときに、津島利章の音楽が聞こえてくる。これが臓腑に沁みるんだわ。歴史に埋もれていく人の世の不条理を描いた傑作。 【伯抄】さん 9点(2003-10-18 00:23:30) |
3.実際にも、捜査四課と暴力団の関係は、独特のものがあるようです。それを殊更に肯定したり否定したりするのではなく、各々の立場と感情のぶつかり合いのドラマに仕立てており、特に後半の緊迫感はかなりのものです。 【鱗歌】さん 7点(2003-09-27 22:02:56) |
2.完全なエンターテイメントではなく確かに考えさせられる部分もあり、これぞ深作映画って感じ。似たような作品だけど「やくざの墓場―くちなしの花」もお勧めだよ。 |
1.掲示板の方でサラダパックさんが紹介してらしたので観てみました。実は今までヤクザ映画は敬遠していてほぼ初体験だったのですが、しょっぱなから画面からほとばしるむせかえるような昭和の匂い、暴力の匂い、汗と血と埃の匂いに圧倒されてしまいました。頭を殴られたような衝撃、というのは正にこの事。前半で価値観や倫理観がぐるんぐるんにされて訳が判らなくなってしまいました。で、中盤、梅宮辰夫が出てきた辺りからはぐいぐいと話に引き込まれ、観終わった時にはマジで心拍数が上がってました。ホント、凄いものを観てしまった。ラストの爽やかにラジオ体操をする梅宮辰夫、それと対照的な菅原文太・・・たまらんです。ちなみに僕がこの映画のビデオを観たのは奇しくも米英軍のイラク攻撃が始まった日。「アメリカは世界の警察」という比喩がものすごく正しかったんだ、ということを再認識しました。 【ぐるぐる】さん 9点(2003-03-22 16:22:25) |