11.少年小説とは言っても、大人が書いているのだから大人の視点が入ってしまうのは仕方ないのだが、少年の「妊婦を殺した負い目から離婚してしまったんだよ」という物分りのよさには少々シラケタ。皆良い子ちゃんで爆発力がない。単純に「老いる事、死ぬ事」を少年の視点で真正面から描けばよかったのだと思うのだが、戦争や離婚等が介入してしまったので、焦点がボヤけてしまった。先生が元妻の孫だったというのも都合が良すぎる。相米の子供作品という事で名作『お引越し』レベルを期待したのだが、ストレートで少々説教クサく感じた。数々の賞を取った作品が原作なので文部省・学校推薦のようになってしまうのも仕方ないのかもしれないが。震災直前の神戸という事や既に死んでしまった役者達、歌手等々に感じる所はあるのだけど、作品そのものとは無関係だし。 |
10.偶然テレビ(CSだったかもしれない)で途中から見たが、「夏の庭」だとすぐにわかった。実はずっと前、演劇で見ていたからである。 演劇の印象が強くレビューにはならないかもしれないが、映画では三國連太郎のおじいさんが大変良かった。子どもたちとおじいさんとの心のふれあいが何とも言えない。 もう一度見てみたい映画なのだが・・・。 【ESPERANZA】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-03-06 09:35:04) |
9.前半のほのぼのした雰囲気も好きだけど、後半の切ない展開にちょっと涙腺が緩んだ。 戸田菜穂の初々しさも作風に合っていて良かったと思う。 細かい演出で意味不明な部分が多くて迷走してる感じもあるけど、作品が崩壊するほど酷いわけじゃなかった。 一歩手前で踏み止まっている感じ。 【もとや】さん [地上波(邦画)] 6点(2008-01-07 18:34:42) |
8.もう少しおもしろいかなぁと思ってたけど・・・、まあ無難な感じ。こういうジャンルはガキがやっぱむかついちゃったりして。好きなシーンは後で逆に大変なのにチョップで障子を破りまくるシーンが子供らしくていい。珍しく映画で戸田菜穂さんが見れたのは結構収穫。 【バカ王子】さん 5点(2004-05-31 02:30:22) |
7.私の年代ですと田舎だし、遊びでよその家の庭勝手に入り込んだりして恐いジジイに何度も怒られた経験があるんですよねェ。その点三国ジジイは人柄が最初から良すぎるんですよ。三船みたいな眉間にいつもシワよせて、神戸であるならばもっとドギツイ関西弁で登場してくれないとメリハリが無いんですよ。アレでは子供好きのジイさんにしかみえない。でもおばあさんの「お帰りなさいませ。」この一言、これだけで充分日本人の悲しい歴史が伝わり、泣かされてしまう。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-04-02 01:19:11) |
|
6.原作の方が良いです。まあでも映画もそれなりに出来上がってたと思う。河辺役の子の演技がなかなかうまかった。彼の泣き声に泣かされました。 【drop】さん 5点(2004-02-15 12:29:30) |
5.きっと今見ると又違う感想もあるかもしれないのですが…。子供三人組と言うとなんか似たようなテーストになるのは気のせいでしょうか?邦画らしい邦画かもしれませんが、実はそういう邦画は苦手なんだよなぁ。 【あかりん☆】さん 5点(2004-01-19 11:21:37) |
4. 「人の家に勝手に入りません!」こんな事いっても,小学生の男の子たちは守りません。子供たち中心に話が進んでいそうで,老人とその人生の深さに次第に視点が移っていくところは上手い。パッケージを手に取ってこの映画を「小学生もの(そんなジャンルはないが)」ととらえるといけません。ちょっと「アイリス」入ってます。ちょっとしたエピソードが懐かしさを感じられるのも邦画であるからか。最近,こんな映画に涙腺が弱くなってしまって,ボロボロ泣いてしまった。 【蝉丸】さん 9点(2003-12-07 09:57:24) |
3.率直に言って、幾つかの不満が無い訳ではない。少年達の演技は所々拙さが目に付くし、三國連太郎演じる老人役はもっとカクシャクとした頑固ジジイができる役者にすべきであったと思う。また原作に思い入れのある者としては原作にあった「クールな温かさ」とでもいうべき雰囲気が損なわれている感は否めない。しかしそうした欠点を補ってあり余る魅力、それは数々の美しいショットにある。「夏の庭」の咲き乱れる花のショットは「夏のきらめき」を見事に捉えているし、プールでのシーンでやや唐突に現れる、少年三人と先生が静かに背泳ぎをするシーンは観る者を一瞬心地好い「めまい」に誘う。中でも圧巻はラスト。朽ちていく老人の家の映像は時の移ろいの切なさと残酷さ、そして人の人生の切なさを静かに、そして慎ましやかに表現している。その直前のクライマックスシーンは(原作と比べると)やや「お涙頂戴」的で若干白けてしまったのだが、この美しいラストシーンでは不覚にも涙をこらえる事が出来なかった。思うに相米作品の魅力は、様々な欠点(役者の演技力不足や時間的・資金的制約による技術の限界など)を抱えつつも、そうした欠点を忘れさせてしまう程の美しいシーンにあるのではないか。彼はその全作品の中で常に、時が移ろう中のほんの一瞬の美しさ(例えばいわゆるアイドル俳優の、演技力の有無を超えた魅力ときらめき)をしっかりと映像の中に封じ込めている。これは現在の日本映画業界においては実に貴重な資質である(何故なら邦画作品の殆ど全てが先に挙げた欠点を抱えざるを得ないからだ)。本作は決して「歴史的名作」というような大袈裟な作品ではないかもしれないが、相米監督の後期の作品としても、また90年代の邦画としてももっと評価されてしかるべき良作と言えよう。<追記>・・・最近自分のレビューがちょっとマンネリ化してきたんで、ちょっと文体を変えてみました。いやー、なかなか新鮮だけど、疲れる!あ、ちなみにえらそーな事言ってますが、今んとこ相米作品は3作しか観てませーんスンマセーン(笑)。 【ぐるぐる】さん 8点(2003-11-14 15:25:22) (良:1票) |
2.中学校のとき見ました。つるべだ!って思わず叫んだ思い出があるなあ~(笑 |
1.おじいさんの死ぬ瞬間を見ようなんて発想の子供達が実際にいたら結構凄いかも・・・でも次第に深まる子供とおじいさんの交流は温かい。話自体はちょっと退屈気味だけど、心理描写や風景に日本的な良さはあるかな。井戸を覗いているラストシーンが印象的。 【智】さん 5点(2003-10-27 23:17:34) |