31.金田一耕助のトレードマークたる「モジャモジャ頭」は、イメージとしては「ボサボサ頭」を連想するのですが、この鹿賀丈史の、人工の極みのような立派なアフロを見せられると、確かにこれこそがモジャモジャなのであって、もしや私は石坂金田一に間違ったイメージを植え付けられていたんだろうか、などと思ったりも。 それはともかく、この、悪霊島。なかなか凄惨な死体の描写があったりもしますが、当時の宣伝から受けた印象ほどにはオドロオドロしい作品でもなく、私はどっちかというと、島のノンビリした雰囲気とか、フェリーが着いた時だけ船着場が人でごった返す様とかが、風情があって、なんかイイなあ、と思っちゃうんですけどね。 まあ、事件自体は、大した事件でもなし(笑)、謎解きとしてもアッサリしてますが、鍾乳洞のシーンなどは、ロケ撮影でこれも雰囲気が出ていて。 昔見た時にはもっとヘンな映画のようにも思ったのですが、一体自分はどの辺りをヘンだと思ったのか、不思議になるくらい。 音楽監督はバリバリの現代作曲家、湯浅譲二。なかなかヘビーで聴きごたえがありながらも、前に出過ぎず映画にマッチした、絶妙な音楽になってるんじゃないでしょうか。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-07-11 10:33:33) |
30.根岸季衣が坂口良子に全く負けない。これだけでも奇跡だ。 岩下志麻ゴーゴームービー。 【JF】さん [地上波(邦画)] 5点(2014-07-28 11:11:31) |
29.ビートルズと鹿賀丈史の金田一に感情移入するのが厳しいですね。 それがなければ中々の出来と思いますが。 【SITH LORD】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-07-02 13:00:38) |
28.岩下志麻が若くて美しい~…けどオナニーシーンは怖い(笑)映画はめちゃあっけない。そして鹿賀丈史の金田一はイマイチ。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 4点(2012-04-10 22:47:04) |
27.篠田監督による横溝サスペンス、金田一耕助も11代目の鹿賀丈史になる。「獄門島」などが戦争直後の昭和21年の事件だから、40数年後の「悪霊島」では金田一さんも60過ぎのおじいさんになるはずなのだが実に若々しい。映画だから深く追求はしないが、言いたいのは時代設定がそれまでの映画とは違うということ、すなわち高度経済成長や公害問題が取りざたされていた時代であった。(レジャーランドとかヒッピーが出てくる) 映画の冒頭にいきなりジョン・レノンの射殺事件が出てくる。この映画制作直前のビッグニュースである。これと時代を物語るヒッピーと金田一や五郎の風貌と相まって、ビートルズのレット・イット・ビー(なるようになるさ)のイメージになったのかもしれない。 映画は岩下志麻のミステリアスで妖気あふれる雰囲気がその美貌と共に際だっている。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-09-24 09:42:15) |
26.評判通りのがっかりな内容でした。 ジョンの射殺を持ってくるなら最後がポールの曲じゃまずいでしょ? 犬のいる意味もよくわからんし、なにより 悪霊島ってもっと規模の小さい島でないとだめじゃない? フェリーが到着する場面、思てたより島が大きいやないかい! もっと村の因習みたいなことになってないと金田一じゃない。 しかし、ラストシーンで金田一さーん!って叫んでる古尾谷雅人が 金田一少年でおっさん役って、なんかあるの? 【Skycrawler】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-08-16 02:29:03) (良:1票) |
25.横溝正史の発表した長編小説では、ラスト作となった作品。 主題歌にビートルズの「レット・イット・ビー」を使用、 「鵺の鳴く夜は恐ろしい」というキャッチコピーが連日CMで流れ、強烈な印象を残した。 相変わらず商売上手だななどと思ったのだが、映画は大ヒットまでこぎつけなかったようだ。 横溝ブームが終焉を迎えていたということもあるのだろうが、原作自体の出来も原因。 古い因習の残る島、おどろおどろしい人間関係など、一応ポイントは押さえているのだが、 時代設定が高度成長期にあたる昭和40年代なので、ちょっとピンとこない。 初期のビッグタイトルと比較すると、やはりスケールが小さくなった感は否めなかった。 金田一役の鹿賀丈史も今イチ。横溝ファンなら、まあ何とか楽しめかるなといった微妙な作品。 【MAHITO】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2011-08-10 05:28:08) |
【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-06-24 20:37:21) |
23. なんと、脚本は清水邦夫、撮影は宮川一夫である。しかし、「心中天網島」からあとの篠田正浩はもうどこまでいっても篠田正浩で、「仏作って魂を入れず」の見本みたいな作品、という印象。映像的にはひじょうにカッコイイわけだし(さすが宮川一夫!)、たいまいはたいてBeatles の楽曲の使用権を買ったのもまあいいと。しかし、これは清水邦夫の脚本に根本的に欠けるものがあるのか、それとも篠田正浩の演出が悪いのか(まあ勝手に書けば後者が原因だと思うのだが)、きわめてそしゃくが悪い。篠田正浩という監督がこまるのは、映像のクオリティに拮抗するような一貫性のある「情動」を通して描くことができないということではないのか、と思ったりするわけで、これはまだ「乾いた花」や「心中天網島」などでは、うまくヴィジュアル面と情念とのスクリーン上での拮抗がうまく行っていた印象はあるのだけれども、天保六花撰を主題にして寺山修司が脚本を担当した「無頼漢」の惨々たる出来のレベルを、以降ずっと引きずることになる。う〜ん、篠田正浩監督にとって、「心中天網島」での、美術の粟津潔との奇跡的な共同作業の成果が、それ以降すべてマイナスにはたらいてしまうようになってしまったのではないだろうか。それはつまり、ヴィジュアルにさえ力をそそげば、それ以外の問題はおのずからヴィジュアルに附随してどこまでも付いてくるであろうという「信仰」なのではないだろうか。 【keiji】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2010-12-25 14:49:44) |
22.金田一映画の事件は田舎特有の泥臭さと血縁怨念因縁渦巻くおどろおどろしさがあっていい。手首を咥えた犬と痴態を見られて追ってくる岩下志麻が昔のトラウマだった。 【TAKI】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-10-06 23:33:24) |
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21.原作、本映画化作品とも評判が芳しくないのだが、私としては、今のところこれまで観た金田一ものでは、一番好きな作品。これは当時のCMの出来が中々良く、Let it beをバックに数場面が映し出され、ピタッと音楽が止まって「悪霊島。鵺の鳴く夜は恐ろしい。」というおどろなナレーションが入る、というものだった。これは怖くて面白そう!観たい!と思ったものだ(実際に鑑賞したのはTV放映)。CMや予告編で期待させられた映画は往々にして期待を裏切られるものだが、狂言回しの古尾谷雅人が、時代背景をビートルズにかこつけて語る冒頭からよく出来ており、適度にグロくてシュールな世界観が充分楽しめた。岩下志麻、公開年から計算すると40歳か…きれいだよなあ。鹿賀丈志の金田一が良かったのも意外だった。彼はなんだかんだ言って二枚目俳優だと思うが、三枚目ぶりがちっともわざとらしくなく、意外に(失礼)演技力のある役者だと思った。ま、犯人はすぐ解ってしまうが、本作は時代の変遷による価値観の変化なんかを織り込みながら、犯人の人物像や、動機を解明していく過程や、おどろおどろした世界観を楽しませてくれる作りになっているので、犯人当ての楽しみがなくても面白い。ただ個人的に、Let it beを聴くと「人の腕をくわえて走る犬」(確か本編ではLet it beはこの場面ではかからない。CMのみ)が頭に浮かぶようになってしまったのは悲しい…。 【あっかっか】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-04-14 13:11:01) |
20.取って付けたような展開が多くて気持が入っていかないし、気味悪いシーンに目を見張るようなこともなかった。監督、やる気がないなら話受けなきゃいいのに…。 【のはら】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-01-19 01:17:18) |
19.一度だけでは深いテーマまではわかりませんでしたが、おどろおどろしくて面白かったです。ずっと目が離せませんでした。石橋さんのお茶目ぶりにクスっとなったりもして。鹿賀さんの金田一も、岩下さんも妖艶でいい、歌のかかるシーンもカッコいい。 時代背景も私の好みですね~。また見たい。 【ひろほりとも】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-02-19 10:13:41) |
【みんな嫌い】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-04-30 14:11:29) |
17.何もないのに「俺はここにいるぞ」と言わんばかりに、いきなり猟銃の試し撃ち?をしている吉太郎。とても野良犬には見えない毛並みの良い野良犬に襲われる金田一。本物の金の矢なら重くてあんなに軽々しく持ち上げられないはずなのに、ひょいと持ち上げてしまう中尾彬。旅館の女中のミニスカと白いハイソックス。お約束の平家の落ち武者パターン、など突込みどころは多いが、随所に見られるグロさ(産婆の死体、人の手を咥えて走る犬、カラスに喰われている片帆の死体、赤子のミイラ等)と、狂ったように自慰行為に耽る岩下志麻の妖艶かつ迫力ある演技で何とか持ちこたえている。ちなみに今回小生が視聴したのはサウンド・リニューアル・エディションで、諸事情により(著作権の関係か?)劇場公開当時のビートルズ歌唱の音源が使用されていない。楽曲の「GET BACK」はビリー・プレストンの、「LET IT BE」はレオ・セイヤーのそれぞれカバー楽曲が代わりに使用されているわけだが、これも作品の魅力を半減させている。やはり歌は本物でなくては。 【鳥居甲斐守】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-01-07 23:02:52) |
16.原作の大切な、ドラマチックな要素を削除してまで、自分の奥さん見せたかったんですか、監督。この原作のドラマの最も重要な部分は磯川警部についてのエピソードだと思うのですが、丸々割愛されちゃってて。シリーズ中でも「病院坂の~」あたりに比べたら、ずっとまとまりのある方の原作なのに、映画は他の金田一映画よりもまとまりがなくて、せっかく市川監督がシリーズごとに研ぎ澄ませていった魅力を、グロなホラー趣味に引き戻してしまった罪深い作品。『鵺の鳴く夜は恐ろしい』は上手いキャッチフレーズでしたが、実際には何がどう恐ろしいのよ?ってカンジになっちゃってましたし。この原作こそ、市川石坂コンビ、そして若山富三郎の磯川警部で見たかったなぁ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 4点(2005-12-02 00:08:14) |
15.瀬戸内の孤島刑部島で起こった連続殺人事件に鹿賀丈史扮する金田一耕助が挑む。 一連の金田一作品(へいちゃんバージョン)と配役を変えて 鹿賀丈史を起用した辺りは胡散臭さでは似ているが好き嫌いの別れるところ。 個人的には【八つ墓村(1977)】渥美清よりはイケてると思う。 一種の時代背景を表現する方法としてビートルズの楽曲を挿入歌としている。 「ゲット・バック」で始まり「レット・イット・ビー」で 締め括る辺りはなかなかのセンス。 「現代人の失っているもの。それは静かで激しい拒絶だ。」 この劇中の吉太郎のブログとも思しき言葉には強烈に心を動かされるものがあった。 ヒッピー紛いの好青年を演じた故古尾谷雅人の回想形式を手法としているが ラストまで居ない筈なのに回顧できるのは些か矛盾がある。 一番の驚きは岩下志麻の○○○ーシーン。 いくら演技とはいえここまでやるか・・・っていうかこの演技をやらせた 張本人の旦那でもあり監督の篠田正浩の勇気には脱帽する。 市川崑作品とはまた違った雰囲気が随所に顕れ 金田一シリーズの列に並ぶ事に特段の異議は上げられない作品であると思う。 邦画ミステリーの金字塔的作品として一度は目にして頂く事をお勧めする。 |
14.私は金田一映画が大好きで、映像化したものはほぼ見たのですが、個人的にはこれがNo1 です。世間的にはあまりいい評価は聞かないですが、この映画は原作云々よりも、一つの映画としてどうか、という評価でいいと思います。この映画は推理ミステリーとしては弱いが、メッセージ性が強い作品だと思います。高度経済成長の裏で失われてゆく自然と伝統が当時の時代にドップリつかっていた若者の視点によって描かれている、そして事件解決・ジョン レノンの死によって当時の時代の象徴が消え、また新しい象徴を探して若者達は時代の流れるままに、そして成長していく。流されるもの(時代)と留まるもの(伝統)の対比を映像の美しさも合わせ非常にきれいに描いている。(これは松竹 八つ墓村にもいえる)こう考えると、余計にラストのレット イット ビーが美しく聞こえる。(もちろんビートルズ) 石坂古谷金田一はたしかに面白いが、見たあとのメッセージがない。そういう意味で金田一映画でのマイベストは、悪霊島・八つ墓村(松竹)・本陣殺人事件(ATG)です。ちなみに金田一役は鹿賀丈史がベスト。でしゃばらず、非常に自然。そういえばこの映画、雰囲気がGメン75によく似ている(関係ないけど) 【金田一耕助】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2005-11-03 09:46:05) |
13.金田一はほとんど何もしてないと思うのは気のせいか。まぁ岩下志麻がすごい。これぞ演技力。こういう女性にはひれ伏すしかない。 【ぷりんぐるしゅ】さん [地上波(字幕)] 6点(2005-10-30 01:49:53) |
12.うーん、俳優陣がみんな若い。(当たり前だけど)今の時代でこの映画を観ても怖さも、新しさも無いけれど 当時の邦画としては、結構衝撃的だったんじゃないでしょうか。謎解きより、独特の雰囲気が良かった。 【civi】さん [地上波(字幕)] 6点(2005-10-25 04:12:20) |