1.本格時代劇路線に戻った大映妖怪シリーズ第三弾は、ヤクザ同士の争いに巻き込まれた幼い少女の逃避行と、少女を守る腕の立つ渡世人の活躍を描く弥次喜多物。東海道の宿場宿場に妖怪達も棲んでいるという設定なので、彼らも無理なく頻繁に登場してきますが、今回は妖怪達よりも人間達の物語が(オーソドックスながら)とても人情溢れる大人向けのドラマになっていて、個人的には映画としての出来も三作中一番だと思います。私もクライマックスでは思わず目が潤んでしまいました。それでもラストは、ちゃんとお馴染みの百鬼夜行で締めくくってくれてますヨ、7点献上。