1.何気に『少林寺三十六房』に参加した面子が揃っているあたり。当時衰退したカンフー映画のベテラン勢が80年代後半の香港ノワールブーム流れに乗り遅れぬようにと作った印象を受けますけど…然し完全に脱カンフーとまでは行かなかったよう。アクションそこそこ、人物設定・ドラマ描写いい加減というカンフー映画の体裁をそのまま受け継いでいるので、男の友情を描いたノワールものとして見た場合微妙な作品です。アクションの割合的にも銃撃戦よりも格闘がメインな感じですが、特に際立って良質なものではないので印象薄し。特別出演のラウ・カーリョンのアクションだけはそこそこ魅せてくれました。