6.当時は所謂話題作り作だったのだろう。三島の演技は本職ではないので仕方ないが映画の雰囲気は悪くない。 【クリプトポネ】さん [DVD(邦画)] 5点(2019-01-23 22:39:30) |
5.主役なのに、最後の最後まで主役に見えない…。ただのアホにしか見えない。果たしてそこが彼の演技力とでもいうのであろうか。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-04-05 22:19:59) |
4.ゴリラ似の素人俳優が主演のやくざ映画。この主演のヒト、何でも、本業は作家なんだってさ。え?みんな知ってるって?どれだけ演技がヘタか確認するために本作を観たって?ふむ、あんたもよっぽどのからっ風野郎ですな。ま、確かにヘタなんですけど(素人俳優によくある通り、他人のセリフの間、次の自分の演技のみに意識が行ってて、目が泳いでしまってる)、大丈夫、見慣れてくると違和感なくなります。タイトルは「からっ風野郎」ですが、この主人公、イマイチ、からっとしていない。どーせ俺バカだから、みたいなノリはいいんだけど、思い切りが足りなく、少々ジメッとしている気がするんですけどね。そこが可愛いと言えば可愛いところ。見た目はゴリラですけど・・・。若尾文子演じるオネーチャンを孕ませてしまった挙句に、何とか堕胎させようとするくだりなど、いかにもヘナチョコ。当の御本人の『金閣寺』などではもっとエグイこと、やってらしたじゃないですか。ま、そういう訳で、どこか青っぽい主人公の活躍を青っぽく演じ切り、やくざ映画でありながら青春映画としても楽しめる、なかなかの快作になっております(実際、オモシロイ)。最大の見どころは何と言っても、「三島由紀夫 in 遊園地」。三島由紀夫、後に割腹自殺を遂げるアノ三島由紀夫が、何と木馬に乗ってデートしている姿! 彼のセリフじゃないけれど、まさに「その手があったか!」と言いたくなるシーンですね。 【鱗歌】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-03-29 22:49:21) |
3.特に必然性のないシーンでも上半身の裸体さらしまくり、文士故三島由紀夫氏のナルシストっぷりが炸裂!!役者としては素人の割りに芝居はどうにかこうにかってところ。自身監督作以外の出演これ一本きりのはずだけど、これ観る限りではヤクザ映画の「若頭」程度の役はこなせたんじゃないかって思う。ヒロインの映画館もぎり嬢役(!)若尾文子は他の増村作品での濃艶な役柄と比較しちゃうと、ここではまだごくごく普通の地味な女性に見えてしまう。堕胎薬を三島に飲まされそうになるシーンでの目の演技が後年の彼女の片鱗を窺わせるに充分。ヤクザ映画って殆ど観た事ないんで他と比べようがないんですが、これは暴力描写が少なめなので嫌悪感なく鑑賞出来ました。でも既に何本かのキョーレツ増村作品を観た後では、この作品は平凡な出来なのでは?と思ってしまった。免疫なのか?(笑) 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-09-21 15:54:27) |
2.さすがにアノ三島が主演するだけの脚本だ。私の高校時代、親がやくざということで、みんなから怖がられていた同級生がいた。結局その人は、物理学が苦手で潔く決断し退学してしまったけれど、いまどうしているだろう? ■断言できるが、当時の私より彼のほうが人間的に上だったと思う。■子に親は選べない。そして、やくざの子に生まれたら、日本ではそれ以外の道を生きるのは難しいことなのかもしれない。そんなことを思い出させて再考させてくれたリアリティのあるいい映画だった。■この映画の若尾文子のような女性像こそ、昔日本に存在した世界に誇れる日本のお・ん・なだったと思う。その理想像を映画として見える形に残してくれただけでも、この映画には十分な価値がある。 【マンフロント】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-11-16 03:50:23) |
1.やくざが主役の映画となれば、我々が注目するのは彼らが一体どれだけ壮絶な死に方をするか、だ。そして女たちが彼らにどれだけ激しく振り回されながらそれでも男を愛し続けるか。と、こういう外までにおいが届きそうなとんこつラーメン風の映画はあまり好きではなかったのだが、この映画はあっさり風味で、テンポが非常によい。とんこつラーメンの特徴である食ったら止まらない中毒性も備えたままだ。なんでそうなったかというと、考えられるのは三島由紀夫や若尾文子のアップが殆ど無かったことだろう。それが役を演じる人間だけが目立つのではなくて役そのものに魅力を与えていることにつながっている。ていうか三島由紀夫かよ!?と初めはビックリしたが、時間が経つととんこつの臭みが良いにおいになってしまうのだから増村マジックといったところか。ラストもお見事。御馳走様である。 【Qfwfq】さん 8点(2005-02-08 18:01:23) (笑:1票) |