恐怖分子のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 キ行
 > 恐怖分子の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

恐怖分子

[キョウフブンシ]
The Terrorizers
(恐怖份子/Kong bu fen zi)
1986年台湾上映時間:109分
平均点:7.17 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
公開開始日(1996-04-26)
ドラマサスペンス
新規登録(2007-08-31)【Qfwfq】さん
タイトル情報更新(2015-03-19)【+】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督エドワード・ヤン
キャストコラ・ミャオ(女優)イーフェン
リー・リーチュン(男優)リーチュン
脚本エドワード・ヤン
配給ビターズ・エンド
ネタバレは非表示中です(ネタバレを表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
3.登場する様々な人間関係に内在する不安定さ。作品はあえて説明や台詞を極力抑えていますが、
登場人物の行動を追う、作品に貫かれる冷徹な描写は時に見る者をドキッとさせるものがあります。
壁に大きく貼られた少女の写真が部屋に舞い込む風に揺られてめくられていくシーンが印象的。
芸術的でもありますが、何ともいえない脆さや危うさのようなものを感じます。
その一方で窓から差し込む強い日差しやフル作動する扇風機。台湾の気候と共にそこで生きる人間の熱も感じさせます。
個々の関係が希薄な都会。それぞれの持つ孤独、不満。それらがやがて悲劇へと結びついていく。
今の社会にも通じる日常に潜む恐怖を徐々に浮かび上がらせていく巧みな話術に驚かされた作品でした。
とらやさん [DVD(字幕)] 8点(2016-03-31 22:18:59)
2.冒頭、何らかの抗争事件が発生したらしいのだけど、その詳細は描かれない。ただ、そこに駆けつけるサエない刑事がいて、事件の写真を撮ろうとベッドを抜け出して来たジャニーズ崩れみたいな若いカメラマンがいて、現場から逃げ出そうとする若い女性がいて。はたまたその頃、サエない朝を迎えたサエない旦那とサエない小説家の妻がいて。その彼らが映画の進行とともに互いに関わり合いを持つんですけれどもそれが、不思議な位に空虚な繋がりなんですね。互いに連関し合っているハズなのに、みんなどこか、内向きにこもっていく。内へ内へ向かった挙句に、最後は「悲劇」が待つのだけど、映画はそこに至って、もはや事実の連関など有って無きがごとしといわんばかりに辻褄合わせを放棄し、にも関わらず、やっぱりあの「悲劇」はそこに転がっている、その衝撃。観終わった瞬間にこれほどゾッとさせる映画もなかなかないでしょう、それもその恐怖というのはまるで、我々が敢えて日頃気づかない「ふりをしている」恐怖を、突然突きつけられるような、怖さ・・・。
鱗歌さん [DVD(字幕)] 9点(2016-01-21 22:21:10)
1.夕景の街中にあるガスタンク。十字の格子が浮かび上がる部屋。木々のざわめき。
半透明なレースカーテンの白の揺れ。風にはためく、壁に貼られたモノクロ写真。

何気ない風景のようでいて、その佇まいだけで不穏な気配を濃密に湛える画面の
息遣いがことごとく心をざわつかせる。

そして人物の表情が見えるか見えないかの半逆光の加減が絶妙で、
その無表情と陰影はキャラクターの心理を読み取らせない。

ゆえに本作は、物語的にも画面展開的にも全く予断を許さない。

それだけに、突発的な暴力が炸裂する刹那のインパクトは見る者を戦慄させ、
静かに流れ出す『煙が目に沁みる』のレコード音の情感に
訳も分からないまま心を動かされてしまう。

80年代の空気をすくい取りながら、まるで古さを感じさせない。
ユーカラさん [ビデオ(字幕)] 10点(2012-10-05 23:52:51)
別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 7.17点
000.00%
100.00%
200.00%
318.33%
4325.00%
500.00%
600.00%
718.33%
8216.67%
9216.67%
10325.00%

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS