2.もしかしたらフリッツ・ラング監督の最高傑作ではないでしょうか?
1945年という何とも言い難い年に、ハリウッドでは、こんな映画が作られていたんですね。
彼は客が満足するようなハッピーエンドより芸術性を貫いたことが十分伝わってきます。洒落たセリフ、小道具、シャレード、伏線、使われた音楽が見事と言っていい、「本当に面白い映画とはこれだ!」と言いたくなります。
心温まる映画かと思いきや、人間の汚い部分を見事に描いてあり、笑い、エロス、涙、恐怖、全てが含まれています。
私にとって永遠に残る逸品となりました。
ヒロインが画家を演じるシーンでは笑ってしまいました。だって、佐村河内氏と新垣さんと同じなんだもん!
当時のハリウッド特有のオールセットなのも見どころの一つです。