7.世の中には努力して性根から変われる人間と変われない人間がいる。ジャックになった彼はもしかしたら変われる側だったかもしれない。でも彼の行った過ちの代償は大きなものだった。誰だって犯罪者、特に人殺しに対しての思いは一辺倒だと思う。なぜなら家庭環境が複雑でもちゃんと全うに暮らしている人間もいるから。しかし思春期の犯行というものは軽いものから重いものまで誰しも何かしら経験するものだ。もともと軸の弱い主人公の場合はその時そのどちらもが本人の許容を越えてしまったものだった。それは保護士の息子も同じ事。人はそれぞれ許容範囲が違う。私も許容範囲が狭い方であるけれど、他人に迷惑をかけず自己処理できる人間になれるように日々精進をしなければ、と感じた作品。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-07-25 02:55:09) |
6.少年法に関して、深く考えさせられるいい映画でした。国によって異なる点は幾つか有るようですが、基本的にこの法律の何が良くて?何が悪いのか?あらゆる面で色んな問題点が次々に起こりうる改善の非常に難しい事に気付いただけでも観て良かったです。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-07-20 23:55:27) |
5.施設を出てからも、決して消えない罪に苦しむことも罪を犯した者に課された義務のひとつ。更正した人ように見える人が苦しむことがいいのかを考えさせる。 ただ、主人公の善良な面しかほぼ描かれておらず、過去から更正する過程をもっと描いて欲しかったと思う。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-02-21 23:56:14) |
4.前科を持つ少年が、過去の記憶に苦しみながらも新生活への一歩を踏み出していくという内容で、法の裁きを終えても決して消えることのない罪に焦点をあてている。 少年犯罪において問題視されている、ネットや週刊誌での実名報道とうまく絡めて少年の心の動きを緻密に表現しているが、ストーリーは割と平凡。 果たして映画にする必要があったのかと疑問に思ってしまう。 【チートイ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-02 11:14:01) |
3.イギリス映画。少年Aまたは悪魔の子どもと呼ばれたエリックは、ジャックという新しい名前のもと人生をスタートさせる。ジャックは仕事を始め、友人も恋人もできる。順風満帆な第2の人生のスタートを切った。しかし、いつもジャックの心には罪悪感があり、苦しんでいた。それは、自分が人殺しであるという悲しい過去による…。如何なる理由においても殺人は許されることではない。けれども、更生して新たな人生をスタートさせようとしている青年を、死に追いやる権利は社会にはない。更生したと言ってもどのくらい心を入れ替えたかなんて、誰にもわからないけれど、少年Aが一人の責任で殺人を犯したわけじゃないから。子どもの責任は親にあると思うし、環境的要因が子どもの犯罪の場合多くを占めている、と思う。彼が両親と悲しい境遇にあることは断片的に描かれていたし、両親が逮捕後に彼と関わっている様子が全く描かれていなかったことからも彼の成育環境が決して恵まれたものではなかったことがうかがえる。ただ、両親の代わりにソーシャルワーカーのテリーが親代わりとしてジャックを励ましながら見守り続けていることは救いであった。子どもによる重大犯罪においては少年Aとその周りの人それぞれが真摯に過去を受け止めなくてはならない。本人だけの問題ではないのだから。重く深く考えさせられる映画だった。 【kaneko】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-18 21:48:30) |
2.なかなか難しい。出来れば過去のことを丁寧に描いてほしかったかな。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-01 11:58:50) |
1.普通の作品。このタイトルは日本でいえばいわゆる少年A。「加害者の人権」という意味ではすごく伝わるものはあったけど、薄っぺらなような……。仮に新たな人生を歩んでいたのに社会によって抹殺される怖さというものを描きたいのならもっと後半を重点的に描くべきだし、どうも全体としてさらりとしか描かれていない気がします。これを観ながら神戸の事件を思い浮かべました。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-08-10 20:09:07) |