1.劇場は連日3時間並びの激コミというのに、レビューがないとは・・・。それもそのはず・・・かどうか、・・・うーむ、これはいかんでしょう。(完全に好みの問題だが)キーマンとなるブラームスがなんというかちょっと軽薄なにーちゃんでして、これでまずは興醒めです。そして、クララがゴツい。たしかに8人の子を産んでいるので肝っ玉母ちゃんとも言えますが、残る写真からのイメージとはかなり×××。この軽いヨハネスと所帯じみたクララ、これはちょっと埋めがたいギャップを感じるのですよね。ストーリー的には、まあ、予想通りに展開していく(知られているエピソードの範疇を出ないのがつまらんといえばつまらん)のですが、肝心のラストシーンが・・・意味不明。何なんでしょう、あれは。この映画、主役はどなたでしたっけ? と聞きたくなる。一番不満なのは、ブラームスのクララへの眼差しの描き方です。あれはないでしょう。ブラームスも、末裔にあんな描き方をされて、さぞや草葉の陰で歯軋りしていることでしょう。私なら化けて出るな、多分。ブラームスファンの方は見ない方が良いかも知れません。見ていて嬉しくも哀しくも楽しくも辛くもならない不感症映画。しかし、久しぶりの劇場鑑賞はやはりいいものでした。