1.駄作でしかなかった『若き勇者たち』をなぜリメイクしようと考えたのか、製作開始のアナウンス時点でMGM幹部の判断には理解し難いものがありましたが、出来上がった作品は、案の定の仕上がりでした。。。
笑ってしまうほど露骨な国威発揚演説に、高校生がプロの軍人を倒してしまうというありえない展開。オリジナルの悪いところがロクに修正もされず残されている点には呆れました。また、登場人物に驚くほど魅力がなく、特に主人公・マットの自己中ぶりには怒りすら感じました。他の仲間は、自分の家族を巻き添えにしてしまうかもしれないミッションを、私情を抑えて淡々とこなしている中で、マットだけは自分の彼女を助けるためにフラフラと個人行動に走るというクズっぷり披露。「こんなクソ野郎、早く死んでくれないかな」と思いながら主人公を眺めるのでした。。。
また、本作にはシミュレーション映画としての側面もあると思うのですが、いかにしてアメリカが他国に蹂躙されるのかという点があまり深く考えられていないことにもガッカリさせられました。そもそも、人数の点で圧倒的に不利な北朝鮮軍が、人口20万人程度の地方都市を全力で制圧しにくるとかありえないでしょ。もうちょっと納得できるシチュエーションを捻り出して欲しいところでした。