1.1920年代のメキシコで起こった、時の政府によるキリスト教弾圧政策に対する反乱である「クリステロ」を描いた作品。こういうことがあったこと自体を知らなかったので、大いに勉強になりました。ただ、作品としては、いろいろ出てくる登場人物に個性がないのがどうにも難点。少年ホセの描写は丁寧ですが、逆に作品がホセに寄りかかった状態になっていると思う。何よりも、民衆の伝説であるはずのエンリケ将軍について、アンディ・ガルシアの存在感がないのはどういうことか。この人も、若い頃はとんがった存在感を全発散していたはずなのに、えらくおとなしくなってしまったものです。