28.チャーリー・パーカーの演奏を少しマジメに聞いてみたいと思わせてくれるのに十分な作品ではありました。しかし終始酒と麻薬に溺れている印象で、ストーリーとしてはいつ死んでもおかしくないというか、平坦な感じ。そもそもなぜ斬新な奏法や楽曲を生み出すことができたのか、音楽家としての一面も見たかった気がします。 それにしても、草創期のジャズと麻薬は常にワンセットの印象があります。麻薬によってより優れた演奏が可能になるのだとすれば、人間の能力の神秘を感じずにはいられません。あるいは早々に麻薬を断ち切っていれば、もっと長生きして、もっと優れた作品を残せた可能性もありますが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-10-05 20:22:02) |
27.伝記映画は娯楽になりづらいものだけど、これはまた渋いことこの上ない重厚さ。 チャーリー・パーカーの名前は知っています、程度のワタシのような初心者の入門編ではないことは確か。 語られるエピソードは断片的で、説明も特に無い。著名なミュージシャンであるから、分かる人は「ああこの話ね」となるのかもだが。 ちょっと場違いな所へ来てしまったな、というのが正直な感想。F・ウィテカーの仕事が大変な努力の賜物であろうことは想像に難くありません。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-07-10 23:35:46) |
26.ジャズファンにとっては神にも等しいチャーリー・パーカーの伝記的映画だが、その彼の位置づけや、ディジー・ガレスピーとの関係などジャズの知識がないと、あるミュージシャンの退廃的堕落物語にしか見えない。彼はディジーとともにモダンジャズの基礎とも言うべきビバップという形態の奏法を極限まで昇華させたプレイヤーなのだが、その偉人を映画の題材とするにあたって礼賛的成功物語とせず、酒と麻薬におぼれて凋落していくさまを妻との関係を軸に描いていく手法は評価したい。冒頭から最後まで暗い色調で統一された画面がすでにハッピーエンドはありえないことを視聴者にあらかじめ提示しているかのようだ。彼の過去の演奏(音)と演技を合わせた演奏シーンがかなりあったようだが、ほとんど違和感なく観ることができており評価に値する。また、回想シーンが多く時間軸が前後することが多いので、全体の流れを把握するのに苦労した。 好み20/50、演出8/15、脚本6/15、演技8/10、技術9/10、合計51/100→5/10点 |
25.クリント・イーストウッド氏、こういう映画も撮られるのかと最初はびっくりしました。痛々しいBirdをウィッテカーの演技が最後まで魅せられました。余談ですが、ウィッテカー兄弟、そっくりですね! 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-11-16 23:26:58) |
24.この間のレイ・チャールズの伝記モノが面白かったなら楽しめそう。サックスは良い音出すなぁ。 【色鉛筆】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2008-08-21 10:51:32) |
23.イーストウッドの映画とは相性が悪いので、この映画も最初のうちは時代設定と音楽以外は面白くなかった。フォレスト・ウィッテカーの迫真の演技とともに途中からは、どんどん引き込まれていった。映画が終わってからチャーリー・パーカーのCDを引っ張り出して映画で見た背景を思い浮かべながら聴き続けてしまった。また見ようと思った。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-18 07:42:13) |
22.二度観て好きになった映画。同じような暗い画面で時系列をいじくってあるから、観ているシーンが現在進行のものなのか、追想なのか分かりづらい。だから二度目で物語の組み立てがうまくいったんだと思う。僕はジャズは聴かないが、この映画はその音楽を含めてすべての雰囲気が「ジャズ」だと思った。印象的な場面がたくさんあるのだが、一番好きなのは、夜の浜辺でのディジー・ガレスピーとパーカーの会話だ。自分はジャズの開拓者、おまえは殉教者だ。白人は殉教者を尊敬する。自分は殉教者にはなれない、とパーカーに語るガレスピーの言葉が、心に残った。 一人のジャズマンの生き様、あふれるジャズ、そして監督のジャズへの愛。そういう要素が、鑑賞のたび色濃くなる。かなり好きな映画だ。F・ウィテカーも熱演だった。妻に電報を何通も何通も送る姿が、かなしくてしょうがない。 【ジェイムズ・ギャッツ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-06-07 15:55:42) (良:1票) |
21.ジャズは判らないが、チャーリー・パーカーの名は聞いたことはある。 ジャズ音楽が好きでないので、もう一つでした。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-12-11 21:08:27) |
20.随分前に購入していたDVDだったのだが、ようやく見る気力と時間を見つけて見れた。「闇夜の烏」ではなく「暗闇での黒人」は非常に分かりにくかった。が、見ながら思った。この映画は字幕で観る映画ではなく「聴く映画」なんじゃないのか?そうすれば、主人公がチャーリー・パーカーに似ていないってのも、画面が暗くて表情がわかりにくいのも素直に納得するのだ。もっとも字幕なしではセリフの聞き取れない部分が多くなってしまうのが難点だけど…笑 【クルイベル】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-17 11:06:14) |
19.やけに画面が暗くて見づらい。脚本もいいとは思えず、特に構成が悪いように思う。実際のチャーリー・パーカーは麻薬の影響で奇異な行動が目立っても、周りの人々に嫌われることなく愛されたらしいが、この映画ではその魅力がまったく伝わってこない。それが一番の難点。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-30 17:58:26) |
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18.ジャズはもちろん、バードもイーストウッドも好きなんだが、この映画はどうも……。イーストウッドのジャズ好きと、バードに対する熱い思い入れは伝わってくるけれど、逆にパーカー好きが災いしてると言うか、空回りしてると言うか。もっと時代を俯瞰して捉える目が無いと、こういった映画は雰囲気が伝わりにくい。当時は、パーカーだけでなく、ジャズのスター達が綺羅星のごとく活躍してミュージックシーンを盛り上げていたはずなんだけれど、そんなことは知ったこっちゃ無い、とばかりにバードの周りだけを描いている。でもその割にはなんなんだろう? どのエピソードを取っても消化不良気味というか……。そこに持ってきて話が暗いからノリ切れないし、話の時系列が判り難いのもマイナス要素。音楽は最高! ウィテカーの熱演も素晴らしい。だからこそ、このちんまりし過ぎた仕上がりに不満が残る。 【TERRA】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2006-06-25 16:55:30) |
17.最初に言うのもなんだけど、私はサックスをわずかしか吹けません。したがって、運指が正しいかどうかもわかりません。でも、楽器の指を押すタイミング、息を入れるタイミングはまさに本物と思えるくらいの完成度。C・パーカーの原音を使うこだわりから、主演のウィティカーにそう指示するイーストウッドもすごいが、それに応えて完璧な「演奏」を演じたウィティカーもすごい!!これだけでもテキトーな演奏シーンを入れてる映画はすっ飛んでいきます。 【やしき】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-24 22:18:55) |
16.チャーリー・パーカーをよく理解してから見た方が良かったのでしょう。私にとっては消化不良の映画でした。ウィテカーは素晴らしかったです。 【さら】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-04-01 10:56:07) |
15.私の家族がジャズ好きで、幼い頃からよくバードも聞かされていました。家には彼の写真が飾ってある程。けれど、彼の人生や苦悩については全く知らなかったので、この映画はすごく心に響いた。ジャズやバードを全く知らない人が見るとあまり感銘は受けないかもしれないし、バードをよく知っている人からすれば、それもまた批判できるところは多くある。けれど、いい映画だったと私は思います。 【あしたかこ】さん 8点(2004-09-17 21:01:09) |
14.自分がジャズ好きだったら9点以上は付けたのに・・・。フォレスト・ウィテカーが主役なのは初めて観たとしてこの時代にジャズがこれだけ黒人達の生活の糧になっていたことを知っただけで私は満足です。 【tetsu78】さん 7点(2004-06-04 22:08:08) |
13.C・パーカーを題材に孤高の天才の苦悩を扱った作品。実在の人物を描くと主人公を美化し、どうしても描写に偏りが起きてしまうので、あまりこういった作品は好みではない。しかし、本作では普遍的なテーマを中心に据えているため、『アマデウス』同様そのような違和感は覚えなかった。(もちろん、実際のパーカーと作中のパーカーには差異が大きいのだろうが)物を極めれば極める程高くなっていく天井。やはり俺は彼らのような天才の気持ちが痛いほどよくわかってしまうんだよなぁ……すみません、わたくし嘘をついております(反省)。 【恭人】さん 8点(2004-05-06 16:03:36) (笑:1票) |
12.本人のことは全然知らないけど、ひどいヤク中が、サックスを持つと見事に変わるとこはさすがに凄い。ウィテカーは人情味のあふれる役が多いけど、今作のカッコ良さには感服。でも黒人の出演が多いのに、こうも画面が暗くちゃ、判りづらいです、監督! 【桃子】さん 6点(2004-01-23 16:24:17) |
11.ニューヨーク、南部、パリ…それぞれの都市の情景の対比が面白かった。埃っぽくも詩情溢れる映画。前世代のプレイヤーの演奏シーンがあると、当時ビバップがどう新しかったかがもっと解り易かったと思う。 【番茶】さん 7点(2003-11-20 23:11:30) |
10.フォレストウイティカー最高作では、無いかと思えました。チャーリーパーカーが、何をしている人か、知らなかったのですが、この映画で、彼のジャズの素晴らしさ、フォレストの素晴らしさに、感動しました、映画って本当に素晴らしいです。 【yasuto】さん 10点(2003-11-17 02:18:36) |
9.(画面も、内容も)どこか曖昧な闇に満ち満ちている。それがこの時代と、チャーリー・パーカーの心象とダブッていくあたり、イーストウッド演出の真骨頂。汗にまみれながらも、バードたちのプレイはどこまでも「クール」で、映画を見、その演奏に聴き惚れるぼくたちは、冷たい熱狂に包まれていくのだ。…作品の出来はもちろん素晴らしいのだけど、それ以上に、ひたすらカッチョイイ映画であります。フォレスト・ウィテッカーの鬼気迫る演技は、時に作品そのものをすら凌駕する。こちらにも最大級の拍手を。 【やましんの巻】さん 9点(2003-11-07 12:45:09) |