1.祭りだお化けだ、って言っても、「祭り」は冒頭シーンでちょっと出てくるだけですが。オバケ、ってのはドリフの鉄板ネタ、ですかね。ただし当時はまだ志村けんさんはいないので、オバケに追いかけられているのに気づかずに観客から「後ろ~後ろ~」と声をかけられるシーンもありませんが。
いかりや長さんが料理屋の板前長で、残りのメンバー4人にパワハラしまくる。この時の長さんの、実に活き活きとしたパワハラぶりが、まさに長さんならでは、お見事としか言いようがなくって、きっとこの人は本当にこういうヤな人に違いない、普段からドリフメンバーたちにこういう接し方をしてるに違いない、と我々に確信させてくれます(もちろん、芸がその域にまで達している、ということです)。
で、それがエスカレートして、殺す、殺される、というレベルにまで行ってしまう、ブラックな内容。それでも違和感が無いのは、さすが長さんとしか言いようが無い(もはや褒めているのかどうなのか)。
ま、そういうブラックさを別にすると、どうっちゅうオハナシでもないんですが、藤岡琢也さんが思わぬ形で物語の要となり、意外なまとまりを見せるのが、見どころでしょうか。