1.変な映画だと思うよ。公園にある謎の白いふわふわした物体とかね。でも、今泉監督らしさに溢れていて好きだなぁ。
とりとめのない会話の連続や、複雑に絡み合う人間模様。それでいて何処か空虚で空っぽで、ヘンテコな人々。時間軸のずらし方。着地点が全く読めず、必ずと言っていいほど裏切られる結末。そんな今泉節が満載なのだから楽しむのは容易いこと。たとえ上映時間が長くてグダグダしていたとしても。
カネコアヤノが歌うタイトルにもなっている主題歌がとても気に入った(ちなみに本人も出演している。ファンなので嬉しい)。その中で「死ぬことは仕方ない」と歌っているが、まさにそれがテーマな映画なんだと思う。退屈な日々をおくるくらいならさようならして死ぬ!それもありなのかも知れない。この映画に登場する自殺者とそれを見守る恋人という異常だがどこか美しい光景を目の当たりしてそう感じてしまった。