8.公開時にはまるでカーチェイスを売りにした作品のような紹介のされ方をしていたような記憶があるのですが、まあ確かにフレンチ・コネクションにかこつける(か、さもなくばエクソシストにかこつけるか)しか、配給元としては仕方がなかったのかな、と。なにせ、何ともクセのある、暗いオハナシ。ラストなんてまるで、松本清張作品のような、やりきれなさが残ります。だもんで、分かりやすい宣伝としては、カーチェイス凄いです、ってことになるのでしょうが、クラッシュシーンを連発する荒唐無稽なものではなく、基調はあくまで、リアリズム。主人公の車が反対車線を突っ走る場面が見所ですが、その車線には、撮影のために大量の自動車が配置されていて、そこをフレンチ・コネクションさながらに車載カメラが突っ切っていく。リアルさと誇張とがうまく噛み合って迫真のチェイスシーンになっているのは、丹念な撮影の賜物でしょう。さて物語はというと、これもフレンチ・コネクションみたいにハミ出し刑事が主人公(同じくカーアクションを備えるとともに、「2」みたいに走って追跡する場面もある)、しかしこちらは、橋からバンジージャンプするシーンにも象徴されるように、いささか無謀にハミ出し過ぎる刑事のオハナシで、事態がどんどん取り返しのつかない方向へ行ってしまう(なので観ててスカッとするような刑事アクション路線という訳にはいかず、暗い方向に)。さすがにこの主人公、「狂気」を感じさせるところまではいかないのが、作品としてよかったのかどうか、というところですが、あくまで一本気に突っ走る姿は、やはり印象的で、熱演といってよいでしょう。主人公とその相棒が話す場面はしばしば、切り返しをあまり用いず、一連の動作からの流れとともにワンカットで描写されたりしますが、そういったところがいかにも、行動のヒト、という感じ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-03 22:53:18) |
7.何かこう、これまでとちょっと違ったオシャレでスタイリッシュな刑事物を作ってやるぞうという意図は見えるのだが、脚本や演出が全然それについていっておらず、輪をかけて今聴くと脳天気なだけの音楽が邪魔をしまくっているという、悲しい作品。まさにこのダサさは85年ならでは。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-06-08 02:09:14) |
6.単に主人公が薄かったせいもあるだろうが、デフォーファンの間ではなかなか評価の高い作品。ウィリアム・フリードキンは「フレンチ・コネクション」や「エクソシスト」で大御所の仲間入りを果たしたかのように見えたが、結局普通の映画監督でしかないことをこの作品で決定的にさらけ出した。観る人の期待度にもよるだろうが、あまり期待せず、普通よりややレベルの低い刑事ドラマと思って見ればそれほど大きく裏切られることもないと思う。正直、デフォーのファンでもない限り、わざわざお金を出して観るほどの映画ではないと思うが。 【anemone】さん 5点(2003-11-29 18:06:26) |
5.途中なんかチープなところがあるのが気になる。もっと、デフォーの変態ぶりがみたかった。 【phantom】さん 6点(2002-08-23 03:13:16) |
4.<ネタバレスコシアリマス>最後まで観てしまうと・・・・・ねぇ・・・・・。主人公を殺してしまうのも良いですが、何か救いようのないストーリーでした。 【イマジン】さん 5点(2002-06-25 12:34:14) |
3.このポリス・ムービーが興味深いのは、善と悪との対決といった単純な図式で描いていない点で、同僚の復讐の為には汚い手口も厭わない主人公と、偽札造りに執念を燃やす犯罪者も、根は同じと言う事。ほとんど無名に近い俳優を使って、一種ドキュメンタリー・タッチで徹底的なリアリズムを演出し、些かのカタルシスももたらさないあたり、いかにもW・フリードキン監督らしい。フリーウェイを逆走する派手なカーアクションもあるが、基本的にはアメリカの病んだ生々しい現実と現代の不安感を追求した作品として見るべきで、生きた都市の息づかいを捉えた独特のロケーション映像は見事というしかない。 【ドラえもん】さん 7点(2002-04-26 17:50:42) |
2.フレンチ・コネクションの再現かと期待した人も多かったのでは? 【眼力王】さん 4点(2002-02-16 03:34:59) |
1.テンポはいいんだけど、話が好かない。映画自体の特徴がないんだよなぁ、、、、、車の逃走シーンはよかったけど、もっと全体的にぱっとしたつくりがないとねぇ。 【あろえりーな】さん 4点(2001-11-23 17:27:49) |