16.ジェームズ・キャメロンの「タイタニック」のようにタイタニック号とその当時のドラマではなく、
沈没から数十年後に、海底に沈んだタイタニック号を引き上げるプロジェクトのドラマ。
タイタニック号を引き上げる理由がその船内に眠っているとされるある物質が欲しいためという、
製作当時の米ソを中心にした東西冷戦下の時代を感じさせるドラマではあるのですが、
作品の大きな割合を占めるこのドラマ自体は面白くない。
しかし、本作の目玉であるタイタニック号が引き上げられ海面に浮上するシーンと、
その後、もちろん自力で航行できるはずはなく他の船に曳航されてではあるのですが、
数十年の長い年月を経てタイタニック号が帰港を果たすシーンは感動的。
特にタイタニック号が引き上げられるシーンは映画館で見たら良かっただろうな。
巨匠ジョン・バリーの素晴らしい音楽も実に効果的にそれらのシーンを盛り上げていました。