11.年上の女性への憧れを軸にした、少年の成長ものの定番みたいな映画だが、エピソードの一つ一つがみずみずしい。望遠鏡で覗き、また反対側からも覗いてみたりして、世界が近づいたり遠のいたりする。世界との距離感の不安定な思春期。屋根の上をさすらうシーンも印象的だった。これの興味の一つは中国の文化大革命時代の悪童ものというところで、大人にとって悪い時代ほど子どもにとっては自由だったりする。世の中を批評する暇も惜しむほど、悪ガキどもはいそがしかったのだ。リービ英雄の小説「北京越境記」に文革の“黄金時代”を懐かしむ若夫婦が出てきて、子どもにとっては上の世代を罵倒できたりして“ハレ”の気分で過ごせる祭りの日々だったんだなあ、と思ったものだが、でもこの映画のガキどもは、エリート軍人の子どもということで、日本の“太陽族”にも通じる「いい気なもの」って感じもちょっとある。つまりあの時代の中国の子どもと言っても、みんながみんな毛沢東語録持って興奮して紅衛兵やってたわけではなく、その興奮の隙間で純粋にグレていられた恵まれた子どもたちもいたということだ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-05-07 12:05:56) |
10.あの青年の気持ち心が痛いほどよくわかります。いい映画でした。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-20 12:50:12) |
9.見ているうちに自分が十代に戻ったような気がしてくる。文革の中国って、軍事教練と社会主義のスローガンに満ちていたのかと思ったら、さにあらず。不良グループの乱闘はあるし、若い男は女のことしか頭に無い。そういった意味では軽い驚きを覚えたし、主人公が暮らしている街の風景とか、どこか懐かしく印象的な映像に満ちていた。一番好きなシーンは、少年が彼女を自転車に乗せて並木道を走るシーンかな。主人公が好きな女性を思う気持ちが痛いほど伝わってきた。自分の記憶が曖昧で、もしかしたら思い違いだったのかも知れない、なんてラストで告白するが、それはないでしょ、美しい記憶につき合わせておいて。「カバレリアルスティカーナ」はこっちの印象があまりにも強くなってしまい、聞くと未だにプールにぽっかり浮かんだ少年の映像が浮かんでしまう。やめて欲しかったなー。 【lafish】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-18 19:08:41) |
8.今でも思い出す、プールサイドの場面がとても印象的です。 【muntu】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-12-25 19:47:52) |
7.年上のおねえさんにどきどきした、あとこの映画が俺の初ビデオレンタルなので言語道断で満点。 【セクシー】さん 10点(2003-10-31 04:04:53) |
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6.多感な時期の少年の心模様を綺麗に、そして、素朴に捉えた秀作であるといえる。主人公の少年はまさに太陽のように見えた。 状況は違えど中学の時とかのことを思い出して、郷愁を覚えた。 【たましろ】さん 8点(2003-10-26 23:00:29) |
5.自分にもこんな頃があったと感慨深くなると同時に、こうした思いは万国共通なんだと不思議な連帯感すら感じた作品。キレイな映像と音楽が醸し出す雰囲気がとても好き。 【風見】さん 10点(2003-02-09 21:15:55) |
4.この少年は味があって良いです、悪ガキなのに素朴な感じがとても印象的。文化大革命という中国の時代背景を実際には取り上げずそれとなく少年達の目のみで映し出しているのも良いと思った。 【恥部@研】さん 7点(2003-01-07 19:10:01) |
【ナタリー】さん 8点(2002-12-11 12:37:38) |
2.終わりの方はどうかと思うが、それまでにいいところがたくさんあってとても満足した。嫉妬する部分がいい。子供の頃、自分もそうゆう気持ちを抑えきれなかったことなんかを思い出した。 【チャベス】さん 10点(2002-12-08 20:54:10) |
1.中国映画ですが、風景や少年少女達の表情はどこの国でも素敵だ。主人公の少年が少女に寄せる思いは懐かしくすがすがしい。見終わった後、思春期の頃の気持ちを思い出した。 【SHU】さん 8点(2002-02-05 11:14:28) |