5.さて、前作あたりでだいぶバカっぽい風味が出てきていい感じになってきたのですが、この第4作でとうとう、本物のバカ映画になってしまい、そろそろシリーズも終わりが近そうな。これはこれでいいんですけどね、ただやっぱり、マンネリの良さと、マンネリを打ち破ろうとする意気込みとの、バランスの難しさ。
これまで冴えなかった主人公が、ついにトッププロにまで上り詰めて自分を見失う、という『ロッキー3』、とは違って成績が相変わらずの主人公ではありますが、こちらはCMに担ぎ出されて自分を見失う、という、いわば同工異曲。チャンピオンなら負けて落ち込むところだけど、常勝ならぬ常敗オリキンは負けたくらいでは落ち込み度合いが足りないもんで、彼には、もっとヒドく、もっとアホらしい設定が待ち受けている。いやはや、あまりにもあんまりな、欠陥ゴルフクラブ。いくらなんでもあんまりです。「バカバカしい」から「バカ」への垣根を、一歩越えてしまった・・・。
前作まで設定上ほぼ活かせていなかった主人公の娘2人にも、急にスポットを当ててみたりして、色々と工夫はしてるんですけどねー。工夫というのも、悪くするとネタ切れ感を感じさせたりもして。
「川」が出てくると、そこにはタイミングを見計らったかのように(いや当然見計らってるんでしょうが)船が現れる。そういった辺りは、こだわりも感じさせつつ。