27.喜八3部作と比べるとそれほど面白いわけじゃないけど、可愛らしい1作だと思います。戦前の小津らしい風刺が効いていて、飽きることなく見ることができます。 【カニばさみ】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-12-13 00:07:17) |
26.小津監督らしさ、繊細な映像はまだ見られない。サイレントの良さ(チャップリンなどの映画と比べて)も出ていない。 【cogito】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-09-10 15:42:59) |
25.わからない。何が評価を高くしているのかわからない。 |
24.山田監督100選で鑑賞しました。戦前の田舎のような東京の風景が新鮮でした。サイレントなので古い映画にありがちな不自然なセリフもないので却ってよかったかも知れません。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-27 21:39:11) |
23.これは良い映画です。日本のサイエント映画は初めてで、チャップリンの映画みたいに音楽がないのに戸惑いましたが、見ていくうちに慣れました。子供が大人の現実を見て一歩成長する、というのが主なテーマでしょうが、親の上下関係が子供の人間関係にも影響を及ぼすというのがもう1つのテーマだと思います。このテーマは扱うと重くなりそうだけど、会社の偉い人の子供が威張ってなくて(というか、威張るだけの知恵があるほど大きくない)すっきり見られるのも好印象。昔ほど子供が親の身分や偉さに縛られなくなったという点で、人間関係の希薄化も悪いことばかりではないと思ってしまいました。 【川本知佳】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-06-08 07:24:45) |
22.この作品、きっと人によって受け止め方はまちまちで、“だから大人ってイヤなんだ”と思う人もいれば、“なんちゅうムカつくガキどもだ”と思う人もいるかも知れないし、“メガネのお母さんに萌え萌え~”というマニアな人もいるかも知れない(これは私のことですかねはははは)。こういうさまざまな感情を我々に抱かせるのもやはり、この作品がとても見事に、活き活きと子供たちの姿を捉えているからでしょう。特に、親子喧嘩の場面、親父が子供のお尻をペンペンなんていうのは、現実世界でも日常茶飯事の光景(というよりマンガ的な光景)な訳ですが、その光景に我々はハラハラしながら観入って、引き込まれてしまう。他の方もおっしゃっている「サイレントであることを忘れる」シーンのひとつです。それにしても、やっぱり、父親ってのは、息子に超えられるための存在、なんだなあ、と。平凡なサラリーマンになって、外から見れば確かにそりゃ平凡なんだけど、誰しもが時には、耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び、お先真っ暗、ああ給料をもらうのっていかに大変なことか、と思いつつも、家に帰って子供の顔を見ると「ま、いいか。要するにもう自分の時代じゃないんだよな、これからはコイツらの時代なんだよな」なーんて思ったり。そんなこと思いつつもやっぱり本能的に「コイツらに簡単に超えられてたまるか」とも思っていて、実際、簡単に超えられちゃいそうなしょうもない駄文をとある映画サイトに書き込んでいることなんかは、家族には秘密だったりする(笑)。世の子供たちよ、お父ちゃんがダメダメに思えたら、多分本当にダメダメなんでしょう、でも、苦労はしているのです。多少はいたわってあげてくださいな。そしてその苦労は、あなたたちもいずれする苦労です。そしてお父ちゃんは、あなたたちの将来を、本当に心配しているのです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-07-12 23:35:00) (良:1票) |
21.山田監督の選で観賞。サイレントといえばチャップリンなどまだ観るが、日本のサイレントはほとんど観ることはなかった。しかし、そのサイレントが、ここまで表情豊かな表現があったことは感心した。ストーリーも、皮肉や、おかしさ、ああこの場面分かるというような共感する部分、小津安二郎のホームドラマはいい。佳作である。 【min】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-06-21 21:43:13) |
【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-02-18 22:09:30) |
19.突貫小僧がこの映画の全てだと思う。あの年齢にしてあの演技、素晴らしいの一言。私の琴線に衝撃的に触れる素晴らしい物語なのは言うまでもないが、チャップリンらしからぬコメディ要素をいれ、映画をモノクロでは感じられない鮮やかさを注入する突貫小僧のふざけたお芝居は天才的。涙なしでは見られない映画だと思う。若い人は見るべき。 【バトルコサック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2013-02-16 08:13:55) |
18.還暦の誕生日に亡くなった小津は、人生の見取り図を眺めやすい。『出来ごころ』までが前半生の30年、『母を恋はずや』からが後半生で4作目からトーキーになる。赤ん坊時代も含めた前半生だけで傑作を次々と発表しており、それだけでも映画史にゴシックで名を残したことだろう。とりわけ本作。前半のギャグの連発には、ただただ恐れ入るしかない。それも客観的に外部にある笑いではなく、自分たちの子ども時代を思い出させつつ生まれてくる笑いだ。だから後半の苦みが「取ってつけたよう」にはなってない。前半の笑いの当然の帰結として、苦くなってくる。そこに子どもであることの苦さ、子どもを持つことの苦さが浮き上がっている。笑わせたあとでペーソスも加える、ではなく、笑いがそのままペーソスに移行している。これが20代の男によって作られたことに驚かされるが、その若さだから・そしてついに家庭を持たなかった監督だから、と考えたほうがいいかもしれない。こんな映画を撮ってしまう男が、家庭を持てるわけがない。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 10点(2013-01-12 09:50:07) |
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17.小津のサイレント作品は大体観てきたが、本作は特別秀でているとは感じなかった。 本作が他の小津サイレント作品に比べ、高く評価されている意味が分からない。 というか、他の小津サイレント作品って、そもそも観ている人が少ないだけの気がする。 本作にこれだけの評価が集まるのであれば、もっと他の小津サイレント作品を観て欲しい。 そんな気持ちになってしまった。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-11-26 21:58:03) |
16.既に皆さん、書かれてますが本当に面白い。日本の映画でサイレント映画があったんだ!しかも音楽も一切無いのに面白い。サイレント映画の特色を見事に生かした小津監督の手腕はお見事としか言いようがありません。子供の眼から見た大人達に対する皮肉をたっぷりに描き、しかも徹底したリズミカルな動きと少ない字幕だけでこんなにも可笑しく見せてしまうその凄さ、さすがは小津監督です。参りました。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-15 20:14:06) |
15.日本映画のサイレントを生まれて初めて拝見しました。今まで僕が観て来たサイレント映画はチャップリンだけだったので、観る前は正直期待よりも不安の方が上回っていました。そして映画が始まった途端に僕は戸惑いました。その理由(わけ)は馬鹿らしいのですが、完全な無音無声だったからです。今まで観て来たチャップリンのサイレントにはとりあえず音楽がありました。音楽があるのとないのではこんなにも違うものなのか…と軽くショックをうけました。音楽の全くない部屋の中で、音の流れないテレビと一対一で無言で向き合うのは、何故か気まずさと恥ずかしさがありました。笑)こんな事は初めての経験だったので凄く戸惑いました。しかし、ストーリーが進むに連れて無音無声である事をすっかり忘れていました。そして気付けば画面に釘付けになり、のめり込んで観ている自分がいました。さらに、始めは字幕の出ないボディーランゲージのような演出にあんなに苦戦を強いていたのに、終盤ではしっかり理解できている自分自身にとても驚きました。そして鑑賞後はいつもの小津作品と何ら変わらない気持ちの良さに浸っております。振り返ってみると本当に凄い映画であり、素晴らしい事が身に染みてわかりました。やはり、この小津作品もサイレントだらかと言って、音のある小津作品に一歩も引けをとらない程完成度の高い、素晴らしい作品でした。 【ボビー】さん 9点(2005-02-16 21:16:37) (良:2票) |
14.「お早よう」のように子供の物語ではあるが、子供の目線から大人社会を上手く風刺しており、コミカルなテンポもよく楽しめる。子供達にとって一番身近なヒーローは父であって欲しいもんです。子供達が電柱の並んだ道を向こうへ歩いていく絵がチャップリンしてました。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-08-25 22:38:03) |
13.子供達の社会が大人の社会とそう変わらないように表現されているけれども、最後のシーンはそんな社会からでも非常に温かみを感た。 【マイアミバイス】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2004-05-09 12:33:22) |
12.小津安二郎の映画は面白い、面白くないで判断するものではないとおもいます。そのなかにある深いメッセージについていかにキャッチできるか否かにかかってると思う。そういうわけだけどあえて面白い、面白くないかで判断すると、はっきり言って僕は退屈しました |
11.小津って本当にセンスいい。この作品ではバスター・キートンと並ぶくらいの小津の笑いのセンスが垣間見える。「おやつを与へないでください」なんて背中に貼らせてしまうあたり、脱帽。前半から中盤まではコメディタッチのほのぼのとしたテンポで進んでいく。それまでならこの作品は小津の笑いのセンスの良さを証明するくらいにしかならないが、後半話の焦点が中期小津お得意の「父-息子」に移るとさすが日本サイレント映画史上最高傑作と言われるだけのことはあって、僕の父親観を大きく変えまでした。斉藤達雄演じる父親が自分の父親とばっちり重なり、またこの子供達が父親に対して抱く蔑みにも似た感情を同じように少年期に抱いていた僕は、自分の家庭をそこに投影するしかなかった。父親の子供に対する愛と、社会に対する葛藤が切ないほどリアルに胸に響く。たまらなくてたまらなくて、ボロボロ泣いた。僕はそのときまで父親を嫌悪していたが、この作品を見たのを機に少し父親側の立場を理解して許せるようになった。自分の家庭を投影できるかできないかでこの作品に対する評価は大きく違ってくるだろう。いい時期に見たなと、我ながら思う。 【藤村】さん 10点(2004-02-12 21:07:36) (良:1票) |
10.移動ショットを縦横無尽に駆使するリズムの良さ、子供たちを構図の中にスタイリッシュにおさめ、ミュージカルのように、振り付けたごとく、彼らの動きを演出する。小津は大家の域に入ったようだ。一方、子供たちの動きは自由奔放で、いかにも即興風、まさに自然な姿を見せてくれる。それは、まるで新人監督が撮ったかのように瑞々しい。巨匠と新人が共存する魅力と不思議。この映画は、松竹子役オールスターズによる、もはやアクション映画だ。 【まぶぜたろう】さん 10点(2003-12-14 23:41:25) (良:2票) |
9.最初「おいおい古すぎだろ・・・・(汗)無声だし、とって”ゐ”た、とか書いてあるし」とひいていた。が、いつの間にやらぐいぐい引き込まれ「アハハハハ・・・・」と、楽しみました!いい物はいいって、使い古された慣用句だけど本当だねえ!お父ちゃん挨拶してきた方がいいよ、で父親を許した子どもたちにじ~ん(*^^*)しかしこんなの見てると、またしても「若いのに渋いねえ~」っていわれちゃうなあ。まあいいか。 【かなかなしぐれ】さん 9点(2003-12-06 08:22:13) |
8.家ではえらいと思っていたお父さんが、実は会社では上役にへいこらしているというのを知ってしまった子供たち。「なんだ、お父さんも偉くなればいいじゃないか」と子供は面白くない。子供の目が垣間見た大人の世界と、子供の世界をユーモアで描いて楽しい。この時代の子供がなかなかいいし興味深い。お父さんの斉藤達雄がフィルムの中でおかしなマイムや表情を見せるのがユーモラスでおもしろい。 【キリコ】さん 7点(2003-12-05 23:14:50) |