1.物語の展開とかBGMtか登場人物の個性的なところは一見「ツインピークス」っぽくて引き込まれます。ただ、一体何がしたいの?って感じでイマイチ納得できない。様々な登場人物達と関係を持ち自分の有利になるよう立ち回る人妻キャリー。その巧みな話術と行動で常に相手に取り入っていくキャリーとそれに翻弄される関係者達。事件は彼女の子供が殺害され彼女自身も大怪我を追って荒野で発見される。その裏には一体何が隠されていたのか?物語は彼女の浮気相手の一人であるレズビアンの女性が当時を回顧する形式で語られていきます。始まって早々彼女が主犯である事が判っているのにそれを色んな登場人物を出す事で話を混乱させようとしているようですが、何もかわっちゃあいない。サスペンス的な要素が無いんですよね。結局彼女の育児ノイローゼによる精神錯乱的な事で解決させようとした所がこの作品にイマイチ魅力が無いところ。たまたま話が彼女に有利に転がり込んだ結果そうなったところがあるので、これが彼女の計画的犯罪という色を濃くした方が数倍面白くなったのでは?と思います。(後半で「私も人生をアートしてきた。」ってなセリフは計画的?と思わせぶりでしたが。)事件を捜査するカウボーイハットの刑事はそのいでたちに反してなよなよしてて共感できなかったです。ベッドシーンで「アハ~ン」とか言うしね。