しとやかな獣のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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しとやかな獣

[シトヤカナケダモノ]
1962年上映時間:96分
平均点:7.93 / 10(Review 30人) (点数分布表示)
公開開始日(1962-12-26)
ドラマコメディ
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2013-04-07)【ESPERANZA】さん
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監督川島雄三
助監督湯浅憲明
キャスト若尾文子(女優)三谷幸枝
伊藤雄之助(男優)前田時造
山岡久乃(女優)前田よしの
川畑愛光(男優)前田実
浜田ゆう子(女優)前田友子
高松英郎(男優)香取一郎
小沢昭一(男優)ピノサク
船越英二(男優)神谷栄作
山茶花究(男優)吉沢駿太郎
ミヤコ蝶々(女優)マダムゆき
原作新藤兼人
脚本新藤兼人
音楽池野成
撮影宗川信夫
配給大映
美術柴田篤二
編集中静達治
録音西井憲一
照明伊藤幸夫
その他IMAGICA(現像)
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1
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17.まさに舞台劇風の映画であり、会話のやりとりは演劇そのもの。それを舞台劇の一視点ではなく、あらゆる角度の映像で映し出すことによって映画の利点を最大限に発揮していると思う。新藤兼人の原作脚本と川島雄三の卓越した映画感覚、それに伊藤雄之助を初めとする役者陣が揃ってこそ可能だった映画に違いない。見事と言う他はないが、私にはまだコメントできる能力がない。またブラックユーモアにしても何処がどういう風にまではわからないので、おもしろさだけの点数かも。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 7点(2013-03-17 16:40:16)
16.面白かった!
お話やオチではなく、登場人物の、特に両親のキャラクター。
あの部屋に住んでいるいきさつには、笑いました。
kosukeさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-25 00:53:11)
15.すんまへん、ストーリー性のほとんどないものは苦手ですわ。
ケンジさん [DVD(邦画)] 5点(2012-02-12 12:38:50)
14.邦画には珍しいブラック・コメディー。
団地住まいの一家族を中心に、登場人物たちの誰もが一癖も二癖もある腹黒い奴ばかり。
舞台劇のような演出で、狐と狸の騙し合いをたっぷりと見せてくれる。うん、面白い。
若尾文子のしたたかな役もいいけど、父親役の伊藤雄之助の飄々とした演技が印象に残っている。
息子役の役者さんはテンション高くて、ちょっとうるさかった。お薦めコメディー。
MAHITOさん [DVD(邦画)] 6点(2011-09-11 02:42:50)
13.団地の一室二間を舞台としたホームドラマ。工夫を凝らしたカメラワークは飽きさせないもののそれ以上の意味を感じません。「獣」と言うよりは飼育ケースの中の食虫植物のよう。気味が悪くて薄汚いと見るか、種の保存の為の堂々とした営みと見るか、結論が出ません。始終交わされる会話の、お上品ぶって取り澄ましてのご丁寧な言葉遣いであっても、中身は恥知らずの下劣である様子から、監督の軽蔑が「しとやかな」に込められているように思えました。本作に限っては若尾文子は山岡久乃の軍門に下っていました。上には上がいるものです。恐るべし。
The Grey Heronさん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-19 15:48:15)
12.凄い!まともな人間がいない。腹黒い奴ばっかし。凄いものを見せられた感じ。怪作には違いないが、好きか嫌いか聞かれたら「嫌い」という他ない。
きーとんさん [DVD(邦画)] 4点(2010-08-09 00:24:45)
11.ほとんどが家の中で展開される舞台劇風コメディ? 詐欺ファミリーとダマされる人とダマす人たちのやりとりが面白い。明らかに間違ったことを言ってる夫に対して、飽くまでも夫を立てる奥さんの緊張感のないフォローが素敵だ。良い夫婦だなぁ。
すべからさん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-07-26 14:38:07)
10.この作品を観てから、私は川島雄三に取り憑かれてしまいました。1回目は小沢昭一の「ジュウナナマンエン!」に熱狂し、2回目は立体的なカメラワークに驚愕、伊藤雄之助と山岡久乃の表情に驚愕し、3回目は若尾文子の髪型に驚愕しました(遅い!)。ここでDVDを買い、4回目、船越英二の存在やラストの山岡久乃の表情に「なるほど」と思い、で映画館で観る機会がありました。そこでは、あの強烈な夕焼けをバックに踊る二人と真っ暗な部屋で佇む伊藤・山岡夫婦の対称に驚きました。やはり、戦争の影響が随所に出ていますね。新藤さんの脚本が素晴らしいんですが、「川島雄三以外の監督が作ったらどうなるんだろ」と考えると、逆にこの作品の凄さを感じてしまいます。
サーファローザさん [映画館(邦画)] 9点(2007-10-23 17:06:50)(良:1票)
9.川島雄三にだいぶ親しみを感じつつある今日この頃。
つい最近まで川島雄三という重要な監督を知らなかったことが不思議な程だ。
本作は『幕末太陽傳』や『洲崎パラダイス 赤信号』や『雁の寺』などの作品と並ぶ川島監督の代表作の一つである。
主演は若尾文子であるが、溝口健二監督の『祗園囃子』で一躍脚光を浴び、その後増村保造監督のもとで活躍をしたことが知られている。
しかし、本作の監督である川島雄三監督の作品にも多数出演していることを忘れてはならない。
川島作品における彼女は、極めて悪女的な振る舞いをする。
そして知的でもあり魅惑的でもある。
本作における彼女も、それに違わず強烈な悪女っぷりを披露していた。
そしてこれは川島作品に共通することだが、脇役陣の個性の強さが際立っている。
伊藤雄之助演ずる一家の父親は、浜田ゆう子演ずる実の娘を女衒ばりに扱う強烈なキャラクター。
そしてそれを見守る山岡久乃演ずる妻は、一見すると慎ましやかなのだが、金のためなら何でもする傍若無人な夫をことごとくフォローし、どんなことにも冷静に対応する悪辣ぶり。
父親、母親、息子に娘と、どれもが常軌を逸している。
そしてそこに絡んでくる息子の元恋人役が若尾文子なのであるが、この奇天烈な家族4人を向こうに回しても、一歩も引けをとらないその悪女ぶりが凄すぎる。
浜田ゆう子のちょっとしたお色気シーン、伊藤雄之助の娘を金銭で売る悪辣ぶり、山岡久乃の怖いくらいの冷徹な振る舞い、息子の過激な言動と暴れっぷり、そして若尾文子のハマり過ぎて怖い程の悪女ぶりと、個性豊かな登場人物たちが、団地の狭い一室を舞台にところ狭しと暴れまわる。
最近DVDが発売されたらしい。
知名度がそれ程高いとは言えない本作が、DVD発売されたのにはそれなりの理由があろう。
おそらくそれは口コミによる評判の高さであるに違いない。
川島雄三が後世に残した、異色密室家庭劇の傑作である。
にじばぶさん [DVD(邦画)] 6点(2007-08-14 13:49:43)
8.悪いやつばかりが登場すると見る前に聞いていたので、どんな風な映画なのかと思っていたが、人間のいやな部分をブラック・ユーモアたっぷりに描いていてとても面白かった。この映画のように舞台を一箇所に限定している映画だと、単調に感じられる場合があるが、凝ったカメラワークと登場人物たちの会話のおかげでむしろスピーディーに感じられ、途中で全くだれることがなかったのも川島雄三監督の演出力の高さを感じられる。ほかにも川島監督ならではと思えるシュールな演出もあり、ヒッチコックの「ロープ」のような舞台的な作品でありながら、ちゃんと映画としてのつぼを押さえているのには感心させられる。そしてなんといってもこの映画の魅力は前田家を中心にした登場人物たちに尽きるだろう。若尾文子の悪女役はあまり見たことなかったんだけど、したたかに演じきっていてさすがと思わせる。前田家の面々にはちょっと唖然とする。それから忘れてはいけないのが小沢昭一。とても怪しげな独特のキャラクターで強烈に印象に残る。出番が少ないのははっきり言って勿体無いなあ。 2012年12月10日追記:小沢昭一という俳優を知ったのはたぶん映画ではなくラジオのパーソナリティーとしてだったと思うけど、いまでは川島監督の映画で欠かせない俳優の一人というふうに自分の中ではなっている。「幕末太陽伝」の金ちゃんはもちろんのこと、そのほか、「洲崎パラダイス 赤信号」のだまされ屋の店員役もまさにこの人ならではで、比較的シリアスな物語にあって小沢昭一演じるこの店員がコメディーリリーフとしての役割をはたしており、これも忘れられない。でも、やはり、この映画に登場するあやしい存在感を放つ歌手・ピノサクは小沢昭一だからこそ、小沢昭一にしかできないと思えるほどのハマリ役で、今まで見た小沢昭一の演じた役柄ではいちばん印象に残っているし、いちばん好きな役柄だ。そんな小沢昭一の訃報はとても悲しいし、非常に残念に思う。心よりご冥福をお祈りします。「このアパート、エレベーターないの!?」
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-02 12:35:26)(良:1票)
7.ヒキの画で終始描かれている。人間を描くというより、どこかそこに行き来する人々を客観的に覗き見しているような錯覚に陥る。それは丁度、あの家族が実際にしていたようにこっそりとばれない様にしている感じだった。構図もそういった覗き見している間隔にさせられる画が殆どで、どこか恐ろしくもあった。まるで血の気の通っていない人間のような冷たい構図、演出、演技。外界から切り取られたようにワンシチュエーションで物語りは進む。流石は新藤さん、脚本が素晴らしい。台詞が説明になっておらず、すべてが完璧な表現になっており、聞いているだけでも本当に面白い。家族の会話のようで、そうでない。兄妹の会話のようで、そうでない。親子の会話のようでそうでない。この作品の中だけで許される常識、ふつう、当たり前。だからこそ、不意にヨリの画になった時、あまりにも人間的でリアルな表情をする。あぁ、やっぱり人間なのだ。淡々と狂ったことを言っているが、彼らは紛れもなく人間だ。それが、妙に現実味がなく恐ろしかった。川島雄三監督、天才。
ボビーさん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-07-12 17:16:16)(良:2票)
6.基本は団地の一室のみで展開される二幕一場ものの舞台劇(しかも若尾文子が主役じゃない!)。しかし川島雄三は、ありとあらゆる位置からの構図を駆使し、極めて映画的に仕上げてます。上下左右、縦横斜め、窓越しドア越し襖越し、考え得る限りの構図が登場。ビシッと決まる構図の為にはカットの繋がりさえ無視する徹底振り。人物の出入りや立ち位置も絶妙で、狭い団地の一室に無限の広がりを与えてます。その登場人物も全員が腹に一物を持った非情な金の亡者ばかり。「貧しさ」は人を獣に変え、急激に押し寄せる「豊かさ」がそれを正当化する。話は一応「悪の栄えた例なし」という結末を迎えますが、ラスト・カットでは、高度経済成長が無数の「しとやかな獣」を育んでることを雄弁に物語ってました、7点献上。
sayzinさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-15 00:01:21)(良:2票)
5.このタイトルいいですね~。ある団地の一家で繰り広げられる舞台劇のような空間を会話とカメラが所狭しと行き交い交錯し、ただでさえ熱気の充満する冷房装置のない夏時間を、登場人物のギラギラした生きる欲求がムンムンと湿度を上げているにもかかわらず不快指数は高くない。出てくる人間を傍から見れば、なんちゅう連中なんや~、と顔をしかめてしまうような無味無臭の良識をあざ笑うかのように、あっけらかんと悪意なき彼ら彼女らの言動は涼しげに。高級洋酒、キャビアに託される<生きていることそれだけで素晴らしい>といった虚妄の突貫は軽やかに。踊り狂う姉弟から聞こえてくる肉体の声の生々しさは高らかに。乱れぬ足並で行進する彼ら彼女らが奏でるマーチが痛烈痛快な映画であります。ラストシーンに合掌。
彦馬さん 10点(2005-03-25 13:01:02)(良:1票)
4.とにかく小澤昭一の怪演に尽きる。日本映画史上一番奇天烈な登場人物だと思う。
キャプテン・セントルイスさん 8点(2004-11-26 23:06:29)
3.「しとやかなけだもの」って呼び方で良かったんですよね、確か。前衛的というか実験的というか、とにかく一筋縄ではいかない川島雄三の傑作の一つ。何だ何だ?って思わせるストーリーと畳掛けるような台詞の応酬、若尾文子の妖しいビッチ(けだもの)ぶりも見物。山岡久乃って
この頃からこんな感じだったんですね。
放浪紳士チャーリーさん [地上波(邦画)] 10点(2004-04-25 13:30:46)
2.こんなに面白い映画は、そうあるものではない。二転三転する練り上げられた物語、台詞、伊藤雄之助、山茶花究、小沢昭一、ミヤコ蝶々らの怪演、若尾文子の悪女ぶり、浜田ゆう子の助平、高松英郎のごりおし熱い芝居…、こんなに面白い映画はない、そう呟いていた観客は、ラスト近く、山岡久乃の冷めた不気味な横顔を目撃する。水を浴びせられたような瞬間。これは怖い。このような瞬間をこそ、私はもっと見たかったのだ。そして思うのは、面白すぎて物足りない、ということ。川島雄三のベストワークの一つでありながら、やはり私は「女は二度生まれる」などの奇形的な傑作を支持する。
まぶぜたろうさん 10点(2004-03-05 11:57:20)(良:1票)
1.面白れ~!終始団地の一室だけで展開されているのに、全く飽きさせない演出は素晴らしい。画もなんともフォトジェニック。人間って怖いですね~でもあんな生活できたら楽しいかも?
クロマスさん 9点(2003-04-15 21:58:27)
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【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 7.93点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
413.33%
513.33%
6310.00%
7723.33%
8620.00%
9620.00%
10620.00%

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