2.ふわぁー、脱帽です。作品中でも、帽子が道具に使われていますが、それとかけているわけではないです。恋の駆け引き、誤解、偶然、思惑、そんな要素を2組の夫婦と1人の男性を使って、もう腹十二分目、それも粗悪な郊外のバイキングではなく、洗練されたランチカフェにて、といった趣です。カフェからつなげるわけではないのですが、ゆで卵とコーヒーで2人の愛情を表現するシーン、もうたまらんですね。ゆで卵をスプーンでたたく男、コーヒーをスプーンで混ぜる女。なぜこんなに愛が伝わるのかー。ルビッチさんに聞いてみたい。サイレントの深みを堪能できる大傑作。重ねて、ルビッチさんには映画哲学をたっぷり聞いてみたいもんです。私が行くまで天国は待ってくれるよねー。