16.あんな事こんな事のエピソードがダラダラと語られ先行きが見えずグッタリ。宣教師救出に向かうあたりからようやく画面に集中出来はしましたが結末もパッとせず。戦争の虚しさもさることながら本作の虚しさにガックリするところです。 |
15.スケール感がすばらしい。CG技術などないであろう時代に、よくぞこれだけ壮大かつレトロな映像をつくれたものです。これに比べると、ひと昔前を扱った昨今の日本のドラマや映画は失笑するほど貧弱。技術の進歩も資本力にはかなわないということでしょうか。 ただし、映画としてはイマイチ。「退屈」というほどではないが、とても3時間が必要な内容とは思えません。何より、登場人物たちの印象が薄い。一つ一つのエピソードが弱いし、個々人の意思表示も薄弱で、あらゆる人間関係の描写も薄味。マックイーンの映画の中で比較的地味なのは、このあたりに原因があるのかも。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-17 23:44:42) |
14.何しろ雰囲気がよく出てます。大規模なロケ撮影が効果的。騒然とした時代背景の中、混乱は砲艦サンパブロの中にも入り込み、それに馴染めずただ機関兵としての仕事を全うしたい主人公は、孤立する。これを昨今の「グローバル化」に置き換えると、他人事とは言っていられないツラサがありますな。機関室の細かい描写が持つ説得力。みなそれぞれの弱さを持つ登場人物たち。特にリチャード・クレンナ演じる艦長の役柄は、トラウトマン並みの曲者ぶり。全体的には、何とも救われないオハナシです。ラスト30分あたりからはいよいよ戦闘シーン、スペクタクルが展開されるものの、映画の基調である閉塞感はぬぐえない。ラストも寂しく締めくくられます。・・・乱闘シーンだけ、ちょっと『ウェストサイド物語』みたいな感じで、もう少し真面目に戦え~と思ってしまったのですが(笑)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-20 23:34:55) |
13.時代背景がよくわかっていないので、どの程度内容を理解できたのか自信がありません。もっと知識があれば、高得点をつけられたと思います。とりあえず骨太の人間ドラマであると感じました。それと、画が非常にきれい。特に自然の美しさが印象的で、絵画を見ているような気分になりました。これだけでも一見の価値はあります。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-18 21:28:16) |
12.1920年代の中国揚子江沿岸の港や街並みの再現はかなりの力の入れようです。当時の中国人とアメリカ人の微妙な立場関係とその変化が丁寧に描かれています。スティーブ・マックィーンとしては異色の役柄だが、いかにも船のメカニックを愛する機関兵を好演しています。ストーリーがわりと複雑なのでしょうがないかもしれないが、長いので少々疲れる。特に酒場のシーンはもう少し削れるのでは? 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-08-04 20:29:44) |
11.マックィーンだけの魅力で最後まで引っ張っていくには、ちょっと無理があるという印象。確かに、ストーリーは重厚でテーマ性も強くて話としては面白いのだが、もうちょっと要点を押さえて撮れたのではないかと気になる。やはり前半がしんどい。 もっと「次」が気になる映画にしてもらえないとファミコン世代の僕には満足できないんです。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-12-23 22:43:33) |
10.排外思想が激しさを増す中国を舞台に、その排外思想を生んだ元となる列強国のひとつでもあるアメリカ人の悲劇、などと書くと単純そうにも見えるが中国から利益を奪取する外国、そして自国のように堂々と存在する外国に対する憎しみを持つ中国人がいる反面、長らく在留する外国人を飯の種にする中国人もいるわけで、さらに中国国内が国民党軍と共産党による内戦状態であることによって非常に複雑な状況となっている。その複雑さは砲艦の機関室で仕事をする中国人との確執、対立、協調といった複雑な関係を見ても分かるとおり。この中でマックィーンが助手に抜擢する若い中国人とのジェスチャーによる会話が出てくるが、人種を超えて分かり合える可能性をロバート・ワイズは示唆しているのだと思う。歴史ものにありがちな中国人、アメリカ人という大きなくくりも無く、一人一人がそれぞれの事情と主張を持っていることをしっかりと描きこんでいるのも流石。国の利害を無視して人間としての正しさを全うしようとするヒーローが艦内で総スカンを食らうというのも痛々しいほどにリアル。3時間を越える長尺の中で見せ場は終盤に固まっているだけに前半は盛り上がりに欠けるが、このややこしい世界をここまで分りやすく描いていることに脱帽。長尺止むなしか。それにちゃんと長尺の倦怠をマックィーンの魅力で乗り越えている。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-01-22 17:07:11) (良:1票) |
9.最初の観想。つまんない。つまんない。つまんない。 しかし、ただただ、マックイーンがカッチョエエのである。”ハローエンジン!” ただただ、マックイーンのしぐさ、動きを見るのである。演技?マックイーンは演技なんか上手くはないさ。しかし、その存在、動きにどうしようもなく、魅せられてしまうのさ。 ロープを切るため、何度も何度も何度もオノを振り下ろすマックイーン。エンジンの操作をマコに教えるマックイーン。敢然と存在するマックイーン。でも、一番印象的なのは、愛する女性のために死んでゆく”BIGX”だ! 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-12-23 22:16:44) |
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8.映像、ストーリー、豪華なキャスト。こんなに素晴らしい大作が人々の記憶から消えてしまっているのはとても残念な気がする。スティーブマックイーンが、その優しさ故に、軍隊生活に馴染めないトラブルメーカーの兵士を好演している。「俺はどうしてここにいるんだ」と叫ぶラストはとても悲しい。一生に一度は見る価値のある映画。 【lafish】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-01-06 03:06:35) |
7.つまらなそうという観る前の予想に反し、とても楽しかったです。 ただ、アメリカ映画に出てくるアジア人はいつもアホっぽく描かれているのが 納得いかないところです。 【しまうまん】さん 8点(2004-06-12 12:38:27) |
6.ロバート・ワイズが、時代の流れに対応して揺れ動く国家の意思と、それに巻き込まれ苦悩する個人の感情や行動を通して、戦争の空しさを描いています。激動の時代の中国に大国の利権を確保するため派遣されている砲艦。しかし、実態は戦闘もなく中国人を雇い無意味に日々を過ごしているだけ。こうした中、国家の思惑とは関係なく、兵士達は人間として価値を見出し、愛する人をみつけ、日々を生活していきます。やがて、時代は動きだし、個人の感情、愛、思いは全て無視されるように流されていきます。スティーブ・マックイーンの唯一オスカーにノミネートされた名演が光る大作です。かなり重い、ずしりと胸に響く、名作です。 【パセリセージ】さん 8点(2004-04-04 00:22:09) (良:1票) |
5.マックイーンは本当に存在感のある俳優だ。たとえ台詞が少なくても持ち前の演技力で自分をアピールするし、台詞1つ1つにも深みがある。中国が荒れに荒れていた1920年代に、人情を貫き通そうとした主人公がとにかく印象的。 |
4.艦長、男だねっ。あと「大脱走」のビックXも良かったのとチェンの表情が印象に残った。胸を打つ大作ですね。 |
3.重たい映画だったが、凄く良かった。マックィーンはやっぱりかっこいい。若いマコ(岩松信)は萩原聖人に少し似てた(笑) 【アキラ】さん 8点(2003-10-10 12:41:48) |
2.悲しい映画だ。でも何故か好きになる作品だ。ずっしりとくる、重みのある作品。 【ケンジ】さん 9点(2003-06-16 19:58:54) |
1.軽快な身のこなし、アクションが取り上げられることの多いマックィーンですが名門アクタースクール出身の演技力を前面に出した名作です。生い立ちがまなざしに表われていると言われる彼ですが、それは彼の感性がなせる演技力だと思います。ラスト、仲間がいるふりをしながら生きるために孤独な突進をする姿。撃たれた現実を理解できない一瞬の表情に公開当時、小学生の私は胸が熱くなりました。常に自分に責任を持っているようなストイックな生き方は他の作品にも観ることができますが、この作品では与えられた自分の人生をまっすぐに生きる不器用なほどの男らしさと渋さを感じます。階段の手すりを使って滑り降りる何気ない身のこなし、やっぱりかっこいいなあ。 【天地 司】さん 7点(2003-06-06 19:05:36) |