9.ネットのサブスクで発見っ!思わずキートンだぁと叫んでしまいました。約20年ぶりにキートンを視聴。 うんっ面白かった。ただ自分が歳取っちゃった。不謹慎なことに笑いづらい体質になっちゃった。 もう少し若い頃、多分それこそ20年前だったら満点つけていたと思う。 ところで、活弁士付きの映画は、「(吹替)」選択で正しいでしょうか? |
8.うわー、このBGMは本作に対する冒涜としか思えない。確かにサイレント映画。でも耳を澄まして映像だけ見ていれば、聞こえてくるはずの音をBGMが全部消してくれています。次にご覧になる方には、ボリュームをゼロにして鑑賞されることをおすすめします(困難な提案)。ワタシが視聴したDVDは、世○ク○シック名画100撰集のヤツです。残念すぎる。内容は、早くレビュワー30人を超えて、ベストランキング20位以内に入って欲しい、ってなもんです。走れ!キートン! 【なたね】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-08-31 23:28:44) |
7.こんな映画、キートンにしか作れないよ。スピルバーグに「アラビアのロレンス」のリメイクを作れ!っていうぐらいに無理だよほんと。ラスト30分は映画界に残る衝撃の30分。なんちゅう動きをしてるんだぁ!!と何度も叫んでしまった(笑)凄まじいジャンプ力と脚力で逃げまくる、崖の落ち方なんかチャップリンもマネはできないだろうな。「メトロポリス」顔負けの花嫁女性の増殖するスピード、すげぇ!!「7」にこだわった設定が巧く組み合わさっているんですがラスト、崖を駆け下りてきた花嫁女性軍団がどうなったか気になったぁ~。 |
6.自分は、ネクタイにぶら下がったカメで爆笑しました。笑いというのは、漫才でもコントでも芸人が笑ってるのを見ると、つられて笑ってしまう手法があります。芸人の笑い顔を、(ここは笑いどころだからここで笑えばいいんだなと)一種のサインと判断するからです。いま、エンタの神様に小梅太夫という、キートンさんと同じく”笑わない”お笑い芸人がいます。小梅太夫はキレたキャラで笑いを取ります。一方、キートンさんは、体を張ったギャグで笑いを取ります。ラスト10分のキートンさんの卓越した動きは、スタント顔負けです。笑いは、口先だけでウケを狙おうとするとスベる可能性が高いです。キートンさんのすごいところは、ここで3メートルのガケ越えをすればウケるとか、クレーンにぶら下がればウケるとか、考えることは誰でもできますが、誰がそれを実行するのかという問題に直面したとき、それを自分がやってるところです。転がってくる岩、どう見てもハリボテなんです。しかし、キートンさんが体を張って逃げるからこそ、ハリボテが本物に見えてしまうのです。胸の中にあるハラハラが、クスクス笑うことで重圧から解放される。腹の底から笑える。80年も前にこんなに偉大な喜劇王がいたことに感嘆します。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-08-07 22:34:30) (良:1票) |
5.バスター・キートン作品はこれが二本目ですけど、いやあ、これ面白いって!もう本当に心の底からゲラゲラゲラゲラと笑いぱなしでした。何て言うのか?本当に面白すぎるぐらいの大大大傑作です。キートンのコメディアンとしての素晴らしさ、身体を張ってのアクション、こういうのを観るといかに今の時代のコメディが駄目かよく解ります。そのぐらいとにかくこの作品は物凄い!これはもう文句無しの満点! 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-19 21:46:50) |
4.一年と言う月日は子犬を立派な成犬にしてしまうのです。なのに主人公と来たら、一年間も時間を無駄にして、言えない心をズルズルと引きずっていました。そんな恋に対して恐ろしいほど不器用な彼に、幸運にも想いを打ち明ける切っ掛けが弁護士の容姿をした天使と共に舞い降りてきたのです。それは誕生日の今夜7時までに結婚をしろ!というものでした。普通の人間でも恐ろしい程困難な事なのに、恋の不器用さに関しては右に出るものなどいない主人公にとってそれは、四階から飛び降りて無事に着地するのと同じくらい困難な事でした(なんせ、子犬が立派な成犬になってしまうのですから)。その後は急な坂を物凄いスピードで転がる岩と同じ位のテンポの良さで映画は進みます。その中には今の映画では絶対に観られない身体を張ったアクションと、現代の使い捨てのようなコメディとはまさに月とスッポンの差を感じれる程の質の高い笑いもあり、そして何よりこの作品が“恋のスレチガイ”と言う言葉を始めて作ったのではないか、と思わせるほどの切ないラブストーリーと最高のハッピーエンドがありました。だから、この映画を観終わった後に感じたこの満たされた気持ちを“幸せ”と呼ぶのではないか、と僕は心からそう思いました。 【ボビー】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-04 18:41:43) |
3.「ラン・キートン・ラン」のようなこの作品、しかしキートン、けっして走るだけではありません。走る車に飛び乗る、クレーンにしがみつく、木の枝に飛びつく、川を泳ぐ、岩をよける、斜面を転がる・・・キートンのアクロバティックなアクションの数々、そのへんのオリンピック選手顔負けの身体能力、そこへギャグが散りばめられているものですから、ひたすら美しくおかしいのであります。女性の大群、岩の大群が彼を襲い、おまけに時計の大群にも悩まされるのが笑います。オープニングで季節がめぐるごとに大きくなっていた犬が、ラスト見事にオチをきめてくれて「一本!」、キートンさんに金メダルであります。 【彦馬】さん 9点(2004-08-24 23:18:52) (良:1票) |
2.「結婚してください」と書いた紙切れを2階の女性の足元に放り投げて、その後破かれた紙切れがパラパラ降ってくるシーンは爆笑。チャップリンが舞台的な笑いなのに対して、キートンは映画的笑い。映画的空間、映画的時間に沿って繰り広げられるスラップスティックコメディはこのうえなく映画的。7時まであと30分しかないと慌てて外に飛び出し、何百人もの女性に街中を追い掛け回されクレーンで脱出したり、山の上から転がってくる岩をよけ続けたりしながら教会へ急ぐ一連のシークエンスはまさしく映画らしい映画。 【藤村】さん 9点(2004-02-13 13:04:57) (良:2票) |
1.キートンが本領発揮をしたであろう作品。スタントなしでのあの大迫力の演技、決して笑わず、ただ黙々と生と死との隣り合わせの危ない事をやっていく。この人こそがチャップリンよりも上のコメディアンだと自分は思う。 |