6.オーストラリア映画ってのが珍しかったころの作品。映画館がガラガラだったことを覚えている。なるほど、こんな風にして若者は戦場に出てくるんだなあ、というところがよく分かった。悲壮な決意で兵士になるわけでなく、日常となだらかにつながって戦争に向かう。当時の風俗描写(第一次世界大戦時の古風な感じ)がいい。仲間も学者がいたりカタブツがいたり。海岸の場面もいいね、ボンボン砲弾が飛んでくる中の日常といったタッチ。こんなものだったんだろう、というところがある。ラスト、冷酷な司令官と人情ある上官との対比が、やや型にはまってしまい、遠くから批評的に眺めている視線になってしまったが、でもジーンとくるところではある。アルビノーニは、船が上陸する場でひときわ美しい。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-19 11:55:38) |
5.オーストラリア・ニュージーランド連合軍から約28000名も死傷者を出した大悲惨なガリポリ攻防戦をこの映画で知った。オーストラリアで「良心的兵役拒否」が市民権を得ているのは当然かも・・・ 【mimi】さん 8点(2003-10-21 18:49:38) |
4.プロパガンダに踊らされた若い兵士達が、悲しい結末を辿るという展開は「西部戦線異状なし」とほぼ一緒。冒頭から延々と青春ドラマが続くわけですが、急転直下、壮絶なラストシーンが用意されていた。最前線では、指揮官の無謀な命令にも服従しなければならないという不条理。ピーター・ウィアー監督は、命の大切さと戦争の理不尽さを見事に訴えていた。ひとつ不満を言わせてもらうと、ラストのクライマックスを迎えるまでが長過ぎるということです。 【光りやまねこ】さん 7点(2003-10-16 16:18:00) |
3. 「刑事ジョン・ブック/目撃者」に先立つピーター・ウィアー監督による濠太剌利(オーストラリア)映画の秀作。第一次大戦を背景にした異色の戦争映画だが、英軍によるオーストラリア兵の捨て駒的な扱いが先ず非道い。トルコの要塞ガリポリ(原題もココから採られている)攻略戦は連合国側に甚大な被害を出した激戦地として名高い。本作の二人の主人公もココへ派遣され、短距離走者として類稀な才能を持ちながら戦争に翻弄されるコトになる。ウィアーの演出は過度な感情描写に流されず、極めてクールに悲惨な戦闘場面を映し出しており見事。旅順攻略戦に於ける二百三高地の戦いを彷彿とさせる犬死に突撃は英本国に対する痛烈な告発の意味合いも込めていたに違いない。メル・ギブソンを「マッドマックス」的な安直なヒーローにしなかったのも慧眼というべきだろう。ハリウッド進出後の「刑事ジョン・ブック~」にはさして感心しなかったが、本作は反戦映画としても切ない青春友情モノとしても可成り優秀。マーク・リーの熱演も光る本作に…御祝儀で8点進呈! 【へちょちょ】さん 8点(2003-09-12 02:13:36) |
2.戦争を題材とした映画の中ではかなり印象深い1本です。死ぬ必要のない若者たちがあまりに無残に、そしてそれぞれの人格を無視してあまりに簡単に散らせてしまう戦争の無情さがひしひしと伝わる。大作ではないがいい作品です。 【R&A】さん 8点(2003-09-02 11:26:16) |
1.これは反戦映画としてとても伝わりましたよ。最後のシーン、メルが頑張って走ってさ、報告しようとするんだけど、間に合わなくてさ、あの彼、撃たれっちゃってストップモーションで終わるんだよね。すごくさ、伝わった。 【あろえりーな】さん 7点(2003-05-22 00:16:09) |