21.この映画は本当に採点が難しい。戦後の義務教育を受けた人間なら、一度は観なければいけない映画。けど、二回目観ろといわれたら、丁重にお断りしたくなる。未見の人には、絶対観なければいけない映画だよと、語り継ぎ後世にも伝えていかなければならない。決して偽善的な気持ちなどではなく、僕は強くそう思う。困った末にこの点数にしました。↓私も高校生の社会科の教材にというご意見に大賛同です。小学生や中学生には刺激が強すぎるよね、きっと。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-08-21 22:45:43) (良:1票) |
20.高校の教材として使用したらどうでしょうか。人間は、思想次第で見ず知らずの人間にここまでやる存在なのだと理解できます。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2020-01-22 20:04:00) (良:2票) |
19.公開された1955年から未だに似たような事がそこここで行われている。平時にはごく普通の人が上官の命令の下どんな事でもやってのける戦争のおぞましさ。証左となる本作は語り継がれるべき一品です。 |
18.単純に映画としてみると、高い評価はできない、というのが正直なところだ。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-03-28 20:38:50) |
17.アウシュヴィッツ強制収容所の様子を描いた記録映画。 後半の映像はショッキング。実際には本作の映像では伝え切れない、 残虐な行為が日々行なわれていたわけで、想像しただけでも身の毛がよだってしまう。 これは、ちょっと点数をつけられるような作品ではないです。 人間の歴史から決してぬぐい去れない史実として、やはり観ておかなければいけない作品。 評価は中間点ということで。 【MAHITO】さん [インターネット(字幕)] 5点(2011-07-25 03:49:35) |
16.本物の凄みと言うか、スゴイスゴイと繰り返すしかないですな。ブルドーザーで押していくときの、カタマリのグニグニとした動き。柔軟な物体集合の完全に物理的な動き。桶に集められた首の山、毛髪の丘。きれいに畳まれた皮膚。「なんで」こういうことが起こったのか、という考察より(そういうのは映像より文字のほうが得意だろう)、「なにが」起こったのかを検証する姿勢。フィルムは、なにより「記録」で強い。出来れば、当時のナチの気持ちでこの映像を見る気分の体験にまで行ければ良かったんだけど、それは見てるこっち側の課題だろう。この際立った残虐という「特殊」が、そこだけで閉じてしまわずに、誰もがやれたかも知れない、という「普遍」にまで持って行かなければいけないんだろう。ニコニコ笑ってる看護婦。こういうことに関わらずに一生を終えたい、と思うが、現在だって似たようなことやってるかもしれない収容所と化した国や地域はあるわけで、無関心でいいのかという思いも、柄にもなくうずく。とにかく『広島・長崎の記録』とかこの映画などは、写されただけですでに人類の重い財産となっているフィルムで、本来採点という行為になじまない。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-12-28 12:23:50) |
15.決して忘れてはならない歴史の衝撃映像を纏めたドキュメンタリー映画。特に自分の中では髪の毛がインパクト大。が、映画としては今観るとちょっと弱い。本気でホロコーストに取り組んだ最初の映画ということに+1点。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-12-26 20:21:42) |
14.世界一有名な収容所にして史上最悪の場所としても有名なアウシュヴィッツ収容所。見たあとこんなにも考えさせられた映画は「セブンス・コンチネント」以来、ってかそれ以上。出てくる映像、写真、すべてが真実。過去の話とはいえ、悪はいつになろうが消えることはないし一番恐ろしいのは人間。「こんなことがあったんだよ。」じゃすまされない出来事だし、ブルドーザーで死体を埋めるシーンは身震いがしてしまった。30分という短い時間にまとめた監督は拍手を送ります。 |
13.アラン・レネの放った強烈なドキュメンタリー作品。 いよいよアラン・レネが大嫌いになってしまった記念碑的作品。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 2点(2007-10-15 12:01:04) |
12.人間は怖い。目を覆いたくなるような衝撃的な映像と、今私の周りにある平穏な世界とのあまりのギャップに、この作品をどれだけ見ても色のついたイメージにはならず、非現実的な世界での出来事としてしかとらえられない。取材も編集も荒い分、映像だけが真実味を帯びている。どんな事があったにせよ、この死体の山は真実であり、この国は集団心理によって本当に狂っていたんだと思いたい。映画やテレビで「ホラー」などに分類されている幽霊達よりも、それを作っている人間の方が本当に遥かに怖いじゃねえかと、そう感じさせられた映画。母親が借りてきたビデオで、小学生の時に初めて見ました。 【Fukky】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-06-23 18:06:07) |
|
11.こういうこと言うと「ネオナチ」のレッテルを貼られそうだけど、そもそも戦時体制で安価な労働力を集める必要があったとか言いながら、「(収容者は)暇つぶしに殺される」とは、どういうことでしょう。意味が良く解りません。貴重な労働者を勝手に殺してはまずいのでは?また大量の死体の映像は確かに悲惨ですが、それだけでガス室による犠牲者と決めつけてしまうのは、いささか強引ではないでしょうかね。少なくとも医師による死体の解剖所見みたいなものは必要なんじゃないかと思うのですが…。全体的に、ドキュメンタリーとしては「取材」の荒さが目立つと言わざるを得ません。 【鳥居甲斐守】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-04-19 00:30:01) |
10.ナレーションは戦争のこともナチスのことも語らない。レネの短編映画『ヴァン・ゴッホ』や『ゴーギャン』がナレーションではゴッホとゴーギャンの表面的な事象しか語らずに彼らの内面に迫ったように。そしてゴッホの絵画、ゴーギャンの絵画のモンタージュでゴッホ、ゴーギャンその人物を浮かび上がらせたように、ひたすらアウシュビッツの残酷な記録の断片を紡ぐ。そのモンタージュ効果によっておぞましきイメージを浮き上がらせ、さらに現在のアウシュビッツを映すことで風化させてはいけないという明確なメッセージを発している。ただのドキュメンタリーではない。映される映像とそこに被される言葉の巧みなコラボレーションのほうにもぜひ目を向けていただきたい。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-25 13:43:44) (良:1票) |
9.これは、ナチによる凄惨なホロコーストを題材にした、優れたドキュメンタリー映画なのだけれど、僕はむしろそこに収められている内容そのもの、というよりむしろ、製作者がホロコーストという「事件」の悲惨さ、残酷さ、そこから立ち上る感情とか匂いとか、そういうものを何とかフィルムに収めようという「気迫」に圧倒され、感動した。その意味でこの作品は「ドキュメンタリー」である前にまず「映画」である、と思う。 【ぐるぐる】さん 8点(2005-02-16 15:29:23) |
8.ホロコーストの残酷さの資料としてのものであって、映画として見るべきかどうかとなると疑問が残る。確かにインパクトはありまくり。それと、音楽が終始流れ続けて、しかも合ってない。評価が難しいので5点。 【アルテマ温泉】さん 5点(2004-12-25 17:29:36) |
7.皮と骨になった彼らが処分する場所に困り穴に放り込まれたり、ブルドーザーで乱暴に片付けられる様子を見たら、殺されたユダヤ人たちの人情や人格、生活が鮮明に偲ばれました。ユダヤ人虐殺の映画は幾つか観てきました。でも、そのどれもがメインは9000000人の虐殺されたユダヤ人ではなく、シンドラーだったりピアニストだったりロベルトベニーニだったわけです。そんなドラマなんかよりも、夜と霧の32分間は9000000人のユダヤ人の人としての存在が痛烈に伝わってきます。それは今までの映画には出来なかったこと。この映画の価値はここにあると思います。お粗末な編集も変に美化したり残酷さを増したりせず32分という短い尺もくどくなくなかなか秀逸。映画もやはり時代と共に古くなっていくのですねぇ。 |
6.残酷な映像が力を持つことは確かだけど、映画それ自体はさほど優れているとは思わない。衝撃を与えているのは映画の作り手の力じゃなく、真実の力のほうでしょう。資料としての価値はあっても、映画としてはたいしたことない。踏み込んだ考察があるわけでもなく、編集も普通のドキュメンタリー。内容が内容だから事実の重みに何もいえない雰囲気がありますが、ドキュメンタリー映画としてのできはどうなんでしょうか? 【no one】さん 5点(2004-02-25 04:31:44) |
5.面白いか否かというのは違うのでとりあえずこの点。頭の無い身体、身体の無い頭、薪と死体が交互に組んで焼く、大量の死体をブルドーザーで穴に押し込む。収容所に強制連行されたユダヤ人達がどんな気持ちで殺されるまでの日々を過ごしたのか考えると、悲惨だなんて言葉で表現もできない。あれだけの残虐非道な行為を実行したカボ達、上の命令だからしょうがないと言ってのける後半でちらりと出てくる罪悪感の無い表情が一番気分悪かった。当時の映像と写真、現在の映像、ナレーションの組み合わせ。 【スルフィスタ】さん 9点(2004-01-20 23:34:15) |
4.ホロコースト物のドキュメンタリー映画。タイトルを見ただけで数年前にBSで見た内容を鮮明に思い出しました。それほど印象強い作品だと思います。 |
3.今作の題名になった、ヴィクトール・E・フランクル著による、アウシュヴィッツでの実体験と、心理学者となった今の視点で記された「夜と霧」を読んだ後に見ました。32分という短い記録映画ですが、ホロコーストの実態を知るには十分です。目を逸らしたくなる映像は、生涯忘れることの出来ないほどに衝撃で、戦争の惨さついて深く考えさせられます・・・。とにかく、二度と繰り返されないことを、心から願うばかりです・・・。 【sirou92】さん 9点(2003-10-14 19:03:45) |
2.ドキュメンタリーだからというのもあるけど、内容と比べて音楽が軽い感じでつけられてるのは、やっぱり思うんだけど、例えば人が一人死にました、って聞くと、その人一人分の悲しみが自分に襲いかかってくるけど、人が100万人死にました、て聞いたら、100万倍の悲しみが襲ってくるんじゃなくて、むしろ「あ、そうですか、、、、」ていう感じなのね。要するに、もうなんか超越しちゃってるんだよね、、、。これ、もうほんとになく子も黙るあまりにもすごい映像なんだけど、僕の許容範囲を超えて、悲しいとかいう感情を超越してて、もはや唖然ていうかそんな感じなのね。すごすぎて。だからこの映像の前では、もはや僕みたいなのがどうのこうの言う事もできないっていうのかな、言葉も非力で、一応8点をつけるけど、そういう点数をつけますとかいうそういう次元も超えちゃってるよね、、、。だけど、一生網膜に焼き付いて離れないだろうね、これは。 【あろえりーな】さん 8点(2003-07-04 23:11:23) (良:1票) |