8.冒頭、しんしんと降り積もる雪原を歩く少女と熊のアニメーションに、その物語に引き込まれた。章ごとに挿入されるその演出が、お伽噺であることを一層強調する。青年に変身できる熊と少女の寓意に満ちた情愛と対比するように、厳しい現実によるサーカスの衰退が影を落とす。ある終焉を迎えた熊と少女の選んだ顛末が、「そうきたか」とこれまた寓意的で不思議な余韻が残った。 |
7.退屈なストーリーですが深く考え始めたらキリがなさそう。そこまで考えるよりレベッカ・リリエベリの麗しさを堪能するだけで終わりました。熊役の青年は監督の息子さんで、不慮の事故によってこの作品が遺作となったそうですね。 【色鉛筆】さん [インターネット(字幕)] 4点(2008-11-24 14:33:07) |
6.不思議な映画。サーカスのいかがわしさとオカルトが合体したような感じ。少女の愛らしさとサーカスの雰囲気はバツグンでしたが、嫌いな人は嫌いでしょうねえ。少女に愛される熊役の若い彼はもう亡くなってしまわれているそうな。それと、「暗い日曜日」のオジサマの芸達者ぶりも見ることが出来ます。まあつまり色々と見所はある作品なのです。観たのはもう何年も前。私自身はまた観てみたいですが、お勧めできるかというと、ビミョーです。 【おばちゃん】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-04-12 14:07:58) |
5.孤児、サーカス、ヨーロッパ歴巡、妖精、恋心、メタモルフォーゼ、そして異世界への誘い…。これらは19世紀の思春期少女の夢想って感じで、確かに古典的おとぎ話を現代に蘇らせるのが本作のテーマだったのだとは思う。しかし、古典と決定的に違ったのがセックス。その描写も非常に直接的。お陰で本作は子供向けではなくなった。では、この話を大人が観て満足できるかと言えば、そうも言えない。そうなると、アンナ・パキンを5倍くらい可愛くした様なレベッカ・リリエベリ(何と当時で既に21歳なの!?)の獣姦シーン(?)を見て興奮する位しか用途が思いつきません、4点献上。 【sayzin】さん 4点(2005-02-15 02:23:30) |
4.雑誌で紹介されているのを見て観たくなりました。ストーリ的にはかなり好みだけど全然有名じゃないし、多分がっかりするだろうなって思っていたのによかった。多分熊男との交流は逃げ場になっていたかもしれないけど、それがほっとさせる。最後もああなって安心した。 【Gene】さん 9点(2005-01-16 17:13:47) |
3.これ、確かにファンタジーではあるけれど、メルヘンチックなものを期待するとがっかりするかも。「熊が人間になって少女と恋に落ちる」という設定ではあるものの、シビアな現実も描かれているし、いわゆる「ほのぼのした初恋」とかではなく、追い詰められた状況の中でますます深い繋がりで結ばれていく男女の姿を描いた、どちらかというとドロドロの恋愛モノだと思います。なのでそういうのが好きな人にはオススメ。人を殺めてしまい、人間になれなくなってしまったミーシャ、そして彼を愛するローラが、どのようなラストを迎えたか・・・個人的にはかなりグッと来ました。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-07-21 21:18:35) |
2.『御伽噺』ではあるが,切なく美しい・・・ってのはちょっとどうかな?少女(?)とサーカス団の団員との交流や熊との交流があまりにも表面的な部分しか描かれていない。そのため見ていて退屈な部分やイライラするシーンが多かったような気がする。1時間半が物凄く長い時間に感じた。 【北狐】さん 2点(2004-06-22 10:56:26) |
1.「切なくて美しいおとぎ話」という振れ込みはあったものの、内容はかなり未熟な大人の物語でした(子供ですが・・・)。なぜ、クマ男が少女の事を好きなのか?が、全く描かれていないため、繁殖期のオスにしか見えず、少女も若さゆえの薄い恋愛に走り未来を感じさせてはくれない・・・。二人の心の成長を見る事ができないのがとても哀しく、ある意味せつない・・・。とりあえず、最後のファンタジックな展開をどう受け取るかで感じ方が変わる・・・と、思います・・・。 【sirou92】さん 0点(2003-10-16 00:26:26) |