5.台湾の基隆と言えば孝候賢の世界だが、それもそのはずでこの監督、彼の助監督してた人だそう。盲目の親、知的障害のある弟、肝臓を病んでる父、それにヤクザも絡んでとすごい設定なのに、17歳の少女のサラサラとした一夏の淡い恋物語に仕上がっている。もうほとんど歌謡曲の題材から(窓から港が見える)、これだけの充実した時間を紡ぎ出せるのが、台湾映画の恐ろしさだ。細かいエピソードを羅列して土台を固めてから、少し離れて顛末を語っていく。ラストの泣かせも爽やかにキマった。カラオケのシーン、メロディは「松の木小唄」だったな。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-09-08 09:37:50) |
4.いかにも台湾作品といった感じで、日々の生活が淡々と画面に流される。 ラストシーンは不要と感じた。 あのまま終わった方が自然でよい。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-11-10 15:12:09) |
3.邦画青春映画のようなつもりで全く期待していなかったんですが、良かったですね。台湾映画の評価が変わりました。街の映像の切り取り方がどことなく小津作品のような雰囲気で、空気まで伝わって来るような感じ。登場人物の人間関係などを積極的に説明せずに、日常の場面が淡々と流れていく手法は少々観客の理解力を要しますが、作品的には成功していると思います。ラストも、まあ、愛嬌といいますか、主人公と観客を喪失感の中に放り出すだけにしない所にこの作品の優しさがあります。それにしても主人公大学生にしてはかなり幼く見えますね。 【lafish】さん 7点(2003-11-22 05:24:14) |
2.この映画に出てくるあれは、台湾のやくざなのかな?いわゆるやくざよりも少し義理人情に篤くて地域住民密着型(?)だったけど。結構わかりにくいところもあったのですが、わからないなりに個性的な作品だったなーという感じでした。 【ぐるぐる】さん 6点(2003-11-14 16:52:33) |
1.台湾の庶民の生活が描かれていて、そういうところはとても興味深くておもしろかったです。全体的になんとなくうっすらと物悲しいというか切ない感じのする映画でした。女の子が船から海に後ろ向きに自分から落ちたときの気持ち、なんとなくわかる気がします。セリフを使って気持ちや人物関係などを説明するのを極力避けているような作りなので、よく意味がわからず感情移入できない人もいるかも。 【きょうか】さん 6点(2003-11-09 18:13:29) |