2.ロイド作品を観るのはこれが2本目ですが、近所のレンタル屋さんにはこの前観た「要心無用」と、この「ロイドの牛乳屋」の二つしか置いてない。でもって、やっぱり私はチャップリンやキートンの方が圧倒的に好きです。チャップリンほど表情が豊なわけでもなく、笑わせながら泣かせるわけでもなく、キートンほど無表情で笑わせるわけでもなく、アクションもキートンほどの凄さは感じない。確かに身体を張った動きは素晴らしいものを感じるけど、観ていても何か物足りなく感じてしまうのはロイドという人の顔付き、そして、ドタバタ喜劇にしては中途半端で、かといってヒューマニズムを感じさせるわけでもなく、それなりに楽しめはするけど、物足りない。全体的にスマート過ぎる。例のボクシングシーンにしてもあまりにもストレート過ぎる。綺麗過ぎて物足りない。普通に観ている間はそれなりに面白いと思うものの、観終わった後に残るものが無い。これを観てしまうと、チャップリンとキートンがどれだけ凄い喜劇俳優であるかということを改めて思わずにはいられない。ロイドがチャップリンやキートンほど人気が無いのが解るそんな作品だと思います。