1.小津が「東京物語」の着想をえた作品ではないか、といわれているそうです。私は数年前にBSで見ました。原題と邦題が逆の意味なのが「?」ですが、内容を見た配給会社の人の素直な感想だったのかしら? 私は不謹慎なようですが、「東京物語」はところどころしか見てないので、比較は出来ませんが、親と子の関係性、親の都会見物に子がつれないあたり、確かに似ているところは少しあるように思いました。もっと本気で見比べたら、もっと似ているところも見つかったのかもしれません。音声の聞き取りにくさなどにはさすがに時代を感じましたが、さすが、その後に「めぐり逢い」のような起承転結のうまい作品を撮った監督だけあって、画面の構成や展開などは、とても見やすく面白かったです。まあ小津のような巨匠も完全無比にオリジナルなものを作れるわけではない、という実例ではないかと・・。