7.満洲引揚者が福島の浪江の地を与えられたのは有名な話。本作では原発をダムに置き換えているのは明らかでしょう。さすがにその後の爆発事故までは想定していなかったのだろうが、現代的にわかりやすく言えば、避難せずに残った母娘が原発作業員を相手にしていたと考えればよりイメージしやすいのかも。という意味では、かなり政治色の強い作品ではあるが、単なる棄民というだけではなく性を武器に復讐を図るという形に仕上げたのは、少々やりすぎというか2重の差別構造が内在しているようにも思え、どちらを主張したいのかメッセージとしてわかりにくくなってしまったような。ただし、舞台風のオーバーな演技もあって作品そのものとしては訴えるものがあり印象には残る。 |
6.こんな映画があるんだね。驚いた。ワンシチュエーションもので舞台劇のような作品。デフォルメされた演出がしつこいくらいに重ねられる。そんなにいい映画だとは思えないけど、大竹しのぶ の演技にはあらためて感心させられた。あと、伊藤歩の潔さにもね。 【フラミンゴ】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-06-20 05:50:56) |
5.コント? 大竹しのぶ、怖いよ。 あんまり面白くなかったけど、伊藤歩のおっぱいに3点あげます。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-02-19 06:18:39) |
4.見た目は、一幕一場ものの非常にシンプルな舞台劇。中盤までの繰り返しが少しクドいのと、どうしても映画的ダイナミズムに欠けてしまうのがマイナスですけど、それでも充分面白い。タイトル・バックのゾンビ演出がとにかくキャッチー(いきなり何が始まるのかと思った)。大竹しのぶとの二人芝居を強いられた伊藤歩には酷な感じもしましたが、超ベテラン監督はそんな彼女にも抜かり無く見せ場を用意していた。それが、物語上は全く必要ない彼女のオール・ヌード。もちろん観客へのサービスですけど、これは同時に伊藤歩本人へのサービスでもある。23歳の裸体の輝きが、大女優の名演技に匹敵する程の存在感を彼女に与え、映画にもバランスを与えた。これぞ名演出! この方、まだ終わってなかったんですね、7点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-07 00:03:50) (良:1票) |
3.伊藤歩がイイですね!色々と批判を織り交ぜながら進んでいきます。90歳をすぎても監督業を続けているのもすごい。 【バチケン】さん 7点(2005-03-18 23:05:01) |
2.喜八監督は逝ってしまわれたが、こちらはお元気そう。伊藤歩嬢の若い肉体はさぞ眩しかった事でしょう。お気楽コメディかと思いきやコレがなかなかシニカルコメディでした。お役所仕事を徹底批判、公共工事にムダな電気に水道、警察腐敗に官僚批判、新藤監督まだまだお若いです。大竹しのぶに向こうを張った伊藤歩も負けてません、将来性バツグンですね。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2005-03-02 22:20:01) |
1.大竹しのぶさんの台詞廻しが超強烈で、観てから何日も経っている のに頭から離れません。モスクワ映画祭主演女優賞もうなずけます。一口で言えば「セックスと殺人に関するブラックコメディ」。現役最高齢監督新藤兼人、この年で新分野に挑むとはまだまだ健在っす!人間の本能を追求するっていう意欲は衰えてない。でも・・・これ、舞台でやってもよかったんじゃないの?って観終わってから思ってしまったんで・・・この点数で。 |