6.桑田佳祐、、いや違った、長門裕之がこの役にマッチしているかは別にして、男女の愛のもつれ、腐れ縁を美しく叙情的に描いている。
内容的には「雪国」とそっくりだが、「雪国」のモノクロ映像と比較してしまうと、どうも不満が残る。
映像は綺麗ではあるが、もう一つ雰囲気に欠ける。
ただカラー映像で映しているだけと、私は感じた。
そしてメロドラマといえば音楽。
確かにメロドラマっぽい音楽なのだが、どうも音楽が一人歩きしていて、映像にマッチしていないように感じた。
「乱れ雲」の様に、もう少しストーリーに華を添え、音楽と映像とストーリーの相乗効果をもたらすような音楽がほしかった。
だが、ストーリー的にはメロドラマの王道をいくもので、卒がない。
なかなか濃密で、満足はできた。
話の内容はいいだけに、演出面でもう少しプラスがほしかった。
ただし、それとは別に、主演ふたりの演技は素晴らしくうまかった。