1.製作意図はセラピー・ドッグの啓蒙映画なんでしょうが、そもそも訓練を受けたセラピー・ドッグと、大人しくて人懐っこい普通の犬との違いがさっぱりと解らない。ただ大人しく撫でられるだけなら、その辺の犬で充分じゃないの。この様な印象を持ってしまったということは、この映画が成功していない証拠です。劇映画としても、この物語なら田中直樹自身がセラピー・ヒューマンとして、最終的にはりょうを癒す様な展開が欲しかった。りょうの妹の引き篭もりに明確な理由付けをしてしまったのも陳腐(現実の引き篭もりにはほとんどの場合、理由なんて無い筈)。そういうことで、4点献上。