1.なんか、めちゃくちゃ言いにくい邦題なんですけど、何とかならなかったんでしょうか。
でも内容は、素晴らしいです。
基本的には、貧しさ、過酷さ、悲惨さ、というものに裏打ちされた物語、とは言え暗さ一辺倒にはならず、それどころか、そこにはしばしば、美しさと呼べるものもあって。
主人公の少年の表情、それは時に虚ろなものに見えるけれど、その微妙な陰影を映画はしっかりと捉えています。それ以上に、あの赤ん坊の何とも言えぬ表情と仕草。どう演出すれば、こんな「演技?」がカメラに収められるのか。
この映画の主張するところには賛否もあるかもしれないけれど、映画が映画として心打つものであれば、充分ではないか。という気持ちにさせられます。