2.映像がすごくきれい。修復はしているんだろうけど、
とても昭和31年に作られたものとは思えない。一応ラブコメというジャンルに入るのかな?
でもラブストーリー色もコメディー色もあまりないし、グッとくるような見所もない。
マリリンはあくまで二番手、男優さん中心のお話なのだが、この主人公、猪突猛進・自己中・強引、
しかも異常にテンションが高いキャラで、最初から最後まで騒ぎっぱなし。落ち着いて観れず、
イライラしてくる。もう一つ気になったのは、引きの映像がやたら多いこと。
カメラが寄ってもせいぜいバストアップまで。ようやくラストでマリリンのアップ顔が見れたが、
化粧の上からでもかなり肌が荒れているように見えた。この頃の彼女は私生活でもいろいろあり、
演技派女優に転身したいと迷走していた時期で、結果的に本作では中途半端という感は否めない。
マリリンの魅力を堪能したいのなら、やはり有名どころのタイトルを鑑賞した方がいいと思う。