6.ヤボは勝つという話。日本の洒落本の世界でも、最初は通人がヤボを馬鹿にするものだったのが、時代が下るとまじめなヤボのほうがモテるという逆転が起こる。ここでも、中小企業の社長と芸術家集団とで、ヤボな前者が輝やき、後者の俗物ぶりが浮き彫りにされる。この話全体が実にイキである。たぶんフランスでは英会話学校に通うなんてのはヤボの骨頂なのだろうな。でもその言葉を限られた状況が、ウブな恋をする中年男の状況とうまく重なっている。フルートの実につまらないメロディのパートも、ラストでアンサンブルになると、それはそれで楽しい。人生ってこれだなあと思う。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-07-07 12:10:17) (良:2票) |
5.国際的なビジネスをやっているらしい会社の社長、そのボディガード兼運転手(二人いる)が出逢う女とのエピソードを中心に話が展開する。男と女がくっついたり離れたりする映画だが、その理由がどうもわかるようでわからない。それでいてなんとなく印象には残る不思議な映画。 |
4.ムッシュはお茶目なおっさんでしたが、、、その他登場人物の各々の性格が掴めないまま終わっちゃいました。 【カルーア】さん 6点(2004-04-18 21:00:41) |
3.《ネタバレ》 笑いどころがここかしこにあったけれど、唐突にエンディングを迎えた感が否めない。イプセンのネタでムッシュをからかうシーンは、なんとなく嫌な気分に…。ムッシュ、意外といい人で私は好きです。 【モー子】さん 6点(2004-02-27 10:52:16) |
2.ちょっとガサツな仕事人間ノムッシュカステラが恋に落ちる過程が良かったです。ただ、この手のフランス映画をあんまり見慣れていないので、本筋以外のエピソードに少々混乱してしまいました。あと、かなりボーっとしながら(テレビ放映で)観たので、さりげなく重要な台詞を聞き逃してたかも・・・。ちなみに元刑事の人がちょっとデ・ニーロに似てると思ったのは僕だけ? 【ぐるぐる】さん 6点(2004-01-04 18:35:44) |
1.ハッピーエンドでないのが、この映画の価値を上げているような気がします。最後、あの舞台を見に行かなかったカステラの行方は・・・もちろん、ラストの演奏に込められたメッセージと同じように意図的表現で、他にしっかりと用意されてました。悲しい映画です。 |