4.ルイ・マル監督の幅の広さを、また更に強く感じた。
この監督は、ほんと巧い監督だ。
どんなジャンルの映画だって撮ってしまう。
『ダメージ』という作品名に偽りはなく、もの凄いダメージを被る登場人物たち。
その中にあって、ジュリエット・ビノシュだけは普通の生活に落ち着く。
過去にダメージを負っているだけに、他の者より耐性というか、生き延びる術を会得していたのだろうか。
息子の婚約者をいくら死ぬほど好きになったからって、あかんよ!と言いたいところだが、あんなアパートを用意された日には、仕方がない!
人を不幸のどん底に落とし込む魔女と出会ったのが運のつきだ。
限りなく不可抗力的にダメージを負うかもしれない、この人生。
私も覚悟して生きよう。
あー、怖くて仕方ない!!