暖流(1939)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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暖流(1939)

[ダンリュウ]
Warm Current
1939年上映時間:124分
平均点:6.60 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
公開開始日(1939-12-01)
ドラマラブストーリーモノクロ映画小説の映画化
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タイトル情報更新(2012-03-03)【アングロファイル】さん
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監督吉村公三郎
助監督木下恵介(監督部)
中村登(監督部)
キャスト佐分利信(男優)日疋祐三
高峰三枝子(女優)志摩啓子
水戸光子(女優)石渡ぎん
斎藤達雄(男優)志摩泰彦
坂本武(男優)相良
日守新一(男優)絲田
徳大寺伸(男優)笹島
藤野秀夫(男優)志摩泰英
河原侃二(男優)田所博士
宮島健一(男優)山田博士
伊東光一(男優)榊博士
槇芙佐子(女優)堤ひで子
岡村文子(女優)よね
葛城文子(女優)志摩滝子
水島亮太郎(男優)日疋俊六
原作岸田国士「暖流」
脚本池田忠雄
音楽早乙女光
撮影生方敏夫
配給松竹
編集浜村義康
録音小尾幸魚(録音部)
あらすじ
病床に倒れた志摩病院の院長志摩は、家族の行く末を案じ、一家の財産特に病院の立て直しのために、台湾より事業家の日疋祐三を呼び寄せる。志摩の息子の医師の副院長泰彦は、ゴルフと贅沢するしか能のない男で、志摩もそれをよく分かっている。大胆な改革を進める日疋には、志摩の美しい娘啓子がまぶしい。しかし、志摩は啓子を志摩病院の外科医笹島に嫁がせることを決めていた…。岸田国士の戯曲の映画化。戦後にも2度映画化された。
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1.《ネタバレ》 初見はレンタルビデオで観た際は、画質や音声が酷く、あまり良い印象は無かったのですが、映画館で観て「素晴らしい作品」であることを実感。  前半は病院内部の腐敗を曝け出す内容を中心に、後半は病院長の令嬢・高峰三枝子、看護婦・水戸光子、青年実業家・佐分利信の恋愛模様に転換されていきます。 高峰は一家が傾きかけている現実を受け入れ、冷静で、上品さを兼ね備えた人物。水戸光子は病院の佐分利信は頭脳明晰であり、情熱家で仕事をこなすが恋愛には疎い。真面目な会話の中に時に見せるジョークが面白い。  結局、佐分利信がブルジョワでなく、小市民を受け入れる。 この時代に、強い「階級格差」でストレートな表現だなと思ったが、「自分を一途に必要としてくれる」と佐分利は言う。高峰三枝子にフラレてきたばかりの男でも関係なく愛する彼女(水戸光子)の人間性に佐分利の心が動いたのですね。佐分利信の「仕事マン」的なキャラクターが、恋愛色から甘さを減じています。 いつの間にか「自分の妻」と言うところなんかが非常に上手い!  そのほか印象的なシーンとして、令嬢・高峰と看護婦・水戸がカフェで佐分利の話題になったシーン。はじめは左に水戸、右に高峰が座る。この時は佐分利は高峰に結婚を申し込み高峰三枝子は彼を「好き」なのだが、悩んでいた。しかし、水戸の佐分利への想いを聞いた高峰は席を外し窓を眺める。 この時、佐分利への想いを決心したのだろうか、席に戻った時に右から左へ席を替えた。水戸が右へ座る。この瞬間、佐分利の獲得権は水戸に移ったのだろう。この時の高峰三枝子・水戸光子の表情が素晴らしい。このような様々な演出技法が盛り込まれていて、ビデオでは解らなかった分驚きが多かった。この時、「名作」と云われる所以に納得したのです。
サーファローザさん [映画館(邦画)] 8点(2007-08-30 14:38:01)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 6.60点
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400.00%
5120.00%
6120.00%
7240.00%
8120.00%
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