1.《ネタバレ》 孤島で若者が1人ずつ惨殺される…という話だと、犯人は大概はモンスターか、島に住む精神異常者か、仲間の1人が犯人か…のいずれかのパターンだと思いますが、そのどれでもない事が冒頭のエピソードで明示される。一人で島に住む怪しそうなオッチャンは最初の犠牲者だし、その殺され方はどう見ても凶暴な動物かモンスターだし、かと思えば隠れて口笛で訓練された猟犬を駆使して襲ってくる知性派だし、その時は同じ場所に全員が居たはずだし・・・犯人は分かってしまえばベタですが、それまでの「一体何なんだ」的ワクワク感が新鮮でした。本格ロケ風な島の映像は綺麗で良。ジャケが安っぽいCG感バリバリだったので、これは以外に収穫でした。 脚本はヒドイ。懲戒の島送りのはずが健康的なキャンプになってるし、主人公の人物描写が不足で感情移入できないし、一番の仇が一番の安楽死だし、お約束のように生き残ったヒロインは「あんた誰?」って感じだし・・。これなら全滅してオヤジが雄叫びでもハッピーエンドとして成立するような。「フロムダスクティルドーン」的な、前半ホラー・後半ランボーと全然違う映画にしても面白かったと思う。