1. ジャッキー・チェンが尊敬する、サイレント映画時代の3大喜劇王の1人と称された、バスター・キートン。彼の生涯を、彼自身のインタヴュー・フィルムを交えながら紹介した、ドキュメンタリー映画の傑作です。「サイレント映画の終焉と共に、凋落して行ったスター」の1人として挙げられることが多いキートンですが、 (「入社したのは、我が生涯最大の誤り」と回想した) MGMを退社させられ、アルコール依存症を克服した後は、実は美しい奥さんに恵まれ、引き続きハードアクト喜劇に徹し、亡くなる直前まで映画出演を続けていたという、映画人たちから敬愛された晩年期が、この映画で発見出来ます。個人的には、MGM退社後に監督・主演したという、無数の短編喜劇映画を観てみたいものです。